2017年09月21日

ファイナルファンタジーU(ファミコン版)

先日、ファミコン版のファイナルファンタジーUをクリアしました。

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以前、FF1をプレイした際は3DSのVCでしたが、
今回はFCの実機をテレビに繋いで遊んでいます。

FF1クリア後、FFUもやってみたくなり、
そういえばソフトを持ってたなと確認してみたところ、
セーブ機能が生きていたため、実機でのプレイとなりました。
FFUはフィールド上のどこでもセーブができる仕様なので、
VCの中断機能などがなくても、結構快適に遊べるのです。

ところで、今更FCでFFをやってみようと思ったのは、
ヒラコー先生の「進め!聖学電脳研究部」がきっかけでした。
この作品の中で、FCのFF1とPSのFFZを比較して、
ゲームの面白さやゲームで得られる感動は、
ゲーム機のスペックによって決まるのでは無い、
というようなことが語られているのです。

そして、子供の頃に遊んだはずのFFについて、
自分はほとんど覚えていないことに気付きました。
これは確かめてみねばなるまいと、FF1をクリアしたのですが、
FFUについてもかなり記憶が曖昧なため、今回挑んでみました。

実際に遊んでみると、FCのピコピコ音とドット絵が懐かしい。
昔のゲームらしく、システム面で不親切な部分は多いものの、
操作感は良好で、それほどストレス無く遊ぶことができます。
3DSでのVCのような手軽さは無いものの、
リビングのTVの前で腰を据えてプレイするのは、
子供の頃の感覚が蘇ってくるようで良い感じです。

リセットボタンを押しながら電源を切る」というのも懐かしく、
当時は無かった猫リセットのスリリングさも加わって、
ほどよい緊張感を持って遊ぶことができました。

ゲームを初めてしばらくの間は、懐かしさを感じたり、
ところどころで昔の思い出が蘇ることもあったのですが、
中盤以降はほとんど記憶にないイベントばかり。

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例えばこの、王女の偽物が登場するイベント。
とても好きなエピソードなのですが、
今回のプレイで初めて見たように感じます。
多分、子供の頃はそれほど進めずに、
割と直ぐにやめてしまっていたのでしょう。

FFUは、キャラクターのレベルというものが無かったり、
武器や魔法は使用頻度に応じて強くなるなど、
当時のRPGとしては画期的な要素が多くありました。

中でも、当時の子供たちが夢中になった要素として、
パーティアタック」というものがありました。
これは、
「攻撃を受けてHPが減るほど最大HPが増える」、
「敵だけでなく仲間も攻撃することができる」
というこのゲーム独自のシステムを利用して、
同士討ちにより序盤からキャラの最大HPをガンガン上げる、
というものでした。

従来のRPGに慣れていた子供たちにしてみれば、
最大HPが高くなれば攻略が楽になると考えるのは自然で、
攻略本などで紹介されたこともあり、この作戦は一気に広まりました。
しかしこの作戦、序盤はいいものの中盤以降はキツくなり、
やがてゲームを進めるのも難しくなるという落とし穴がありました。

きっと、当時の自分もこの罠にかかったのでしょう。
そして、途中で遊ぶのをやめてしまったのでしょう。

しかし今、世の中にはインターネットがあり、
当時は知らなかった攻略法を知ることができます。
今こそ、子供の頃に途中で諦めた無念を晴らす時です。

実際に攻略法を調べてみると分かるのですが、
FC版FFUはそれほど高難易度なゲームでも、
ましてや理不尽なゲームでもありませんでした。
当時画期的だったゲームシステムは今なお魅力的で、
武器の練度、回避の重要性、使うべき魔法など、
いくつかの要素を理解すると、とても遊びやすくなります。

自由度の高い育成システムと魅力的なキャラ。
ドラマチックなストーリーに、素晴らしい音楽。
そして何より、フィールドのどこでもセーブできるという便利さ。

ファミコンという、今にしてみれば貧弱なハードでも、
良く作り込まれたこの作品のようなゲームであれば、
今でも快適に面白く遊べるんだということが実感できました。

ラスボスを倒した後のエンディングは感動的。
これはもう、実際にプレイたからこそ味わえる感動です。
個人的には、極めてシンプルな1のEDも良かったのですが、
登場人物たちが次々と現れるUの方が、よりグッときました。

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先ほどのニセ王女のエピソードなど、
要所要所で活躍してくれた、女海賊レイラ。
戦乱を駆け抜けるヘビーなストーリーの本作において、
恋愛要素を一手に引き受けた、魅力的なキャラでした。
登場人物たちが織り成す物語という点で、
Uはとても優れた作品であったと思います。

最新の技術で作られていなくても、
発売から何十年経っていても、
面白いと思えるゲームがたくさんある。

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ゲームは子供の遊びだという人もいますが、
むしろ歳を重ねた分、楽しいと感じる世界もあるのです。

奥深きかな、レゲーの世界。
さて、次は何を遊びましょうか。

posted by 山田工作 at 20:52| Comment(2) | ゲーム

2017年09月13日

さよなら私のクラマー 雑感

さよなら私のクラマー」1巻〜3巻を購読しました。



月刊少年マガジンにて連載中で、高校女子サッカーを描いたこの作品。
連載開始は2016年の6月号からなのですが、
読むようになったのはわりと最近になってからです。

月マガは「capeta」が終わって以降、
いくつかの作品を目当てにサッと読むくらいで、
この「クラマー」はほとんど目に入っていませんでした。
それが数ヶ月前、手に取ってパラパラと見た際に、
偶然目にしたあるキャラにビビッときて、
それ以来この作品を読むようになりました。

ところで、週刊誌に比べて月刊誌の良いところは、
収録されている一話あたりのページ数が多いことだと思います。
ページ数が多いことで、一話あたりの情報量が多いため、
一話だけでも結構読みごたえがあります。

そのため、それまで読んでいなかった作品でも、
雑誌を手にしたその時に掲載されていた話の内容によっては、
その作品や登場人物についての魅力を十分に伝えることができます。
これはつまり、一話だけでも「読ませる」作品が描けるということ。
毎週次々とエピソードが繰り出される週刊誌に対して、
月刊誌が持つ数少ないアドバンテージでしょう。

また、サッカーは球技の中でも選手数の多い競技です。
そしてリアルタイムで試合は進行し、目まぐるしく展開します。
試合の最中に登場する選手の数が多くなると、
どの選手がどういう風に動いていて、今どういう展開なのか、
読者は把握しづらくなってしまいます。

そういう忙しい競技を漫画表現する場合において、
月刊誌のページ数の多さというのはメリットが大です。
細切れにせず連続で試合を展開し、その中で主人公だけでなく、
チームメイトや対戦相手についてのエピソードなども、
一話の中にガンガン入れていくことができます。

ある一つの出来事について、その始まりから終わりまでを、
時系列や人間関係を含めて一話にしっかり納めてしまえる。
それにより、たった一話であっても、十分な読後感が味わえます。

この「クラマー」という作品はその利点を上手く活かしており、
自分の場合も、偶然手に取った号に載っていたエピソードによって、
一人のキャラクターに一気に魅了されてしまいました。

そのキャラクターは、桐島千花。通称チカ先輩。
現在発売中の今月号まで続いていた試合において、
主人公たちと対戦していたチームの選手でした。

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体格的には小さく、でこっぱちで、スポーツゴーグルを使用。
パッと見、全く華やかな選手ではありませんが、
自分が読んだ話での彼女は、試合全体を支配するプレーヤーとして、
また、悔しい過去を背負って頑張る一人のサッカー選手として、
その一話においては、まさしく主人公として描かれていました。
その姿が、とても魅力的だったのです。

そしてここ数ヶ月、月マガでの連載をリアタイで読んでいて、
とても面白楽しくチカ先輩を堪能できたのですが、
今月号で試合は終わってしまいました。
そこで、丁度良い機会とコミックスを購読してみたところ、
これがもう大ハマり。
一気に大好きな作品になりました。

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作者の新川直司先生の、サッカーへの強い想い、
そして女子サッカーを応援する熱い気持ちが、
とても強く伝わってくる作品です。
たくさんの女の子たちがサッカーボールを追い、
躍動する様が、とても生き生きと描かれています。

それは主人公格のキャラたちだけでなく、
チームメイトや監督、対戦相手に至るまで、一人一人が、
それぞれの役割と人格を持って丁寧に描かれており、
登場人物の多さと相まって、魅力的なキャラが大勢います。

サブキャラたちの中で特に良いなと感じたのが、
主人公のチームのキャプテン、田勢(たせ)恵梨子。

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主人公たちのように特別な選手というわけではないのですが、
チームを見限って先輩たちが去っていった後も踏ん張り、
主人公たち新入生を迎え、期待を胸に前を向き続ける姿は、
スポーツ漫画におけるキャプテンの王道として、
燦然と輝いてみえました。

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そしてそのキャプテンを支える、同級生の宮坂真琴。
こういう、頑張るキャプテンを支えるしっかり者というのも、
定番の一つでありますね。
何というか、ガンダムブライトミライを彷彿とさせます。
実は年齢もそう変わらないというね。

あと、真琴という名前でメガネというと、
あるキャラを思い浮かばずにはおられず、
この二人も狂犬コンビに負けないような名コンビになって欲しいと願います。

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白鳥綾。
名前も普段の行動も、いかにもといったお嬢様キャラ。
こういういかにも漫画っぽいキャラがいて、
それが敵ではなく身内の方にいるというのが良いですね。
性格のわりに憎めない、ナイスなキャラです。

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井藤春名。この娘は主役級ですね。
気付けばいつも何か甘い物を食べてるという。
サッカーをやめたらデブまっしぐらですな。
こういう細かい部分に思いを至らせてしまうほど、
個々のキャラについての描写に余念がありません。

さて、コミックスでまとめて読んでみると、
月刊誌で読むのとはまた違った感じの発見がありました。
一話一話、それぞれが独立して面白いのはもちろんですが、
それぞれの話の中で主役となるキャラが代わるだけでなく、
各巻ごとに、その巻全体で主役となるキャラがいるように思います。

例えば1巻
この巻を象徴する主人公は、やはり曽志崎緑。

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中学時代に所属チームを全国3位にまで導いた選手であり、
一匹狼だった周防すみれを仲間に誘った張本人。
自己の実績とユース時代の人脈から交流の幅が広く、
知り合いの多さと実力の高さから、全体を俯瞰して見ることができ、
始まったばかりの物語の案内役としての役割を負っています。
1巻の表紙は恩田でしたが、話の中心人物は間違いなく曽志崎でした。

これが2巻になると、一冊全体で見た代表的なキャラは、
主人公たちの対戦相手チームにいた、佃真央になります。

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日本一の強豪校に所属する選手らしい、上からくる態度。
しかしただプライドが高いというわけではなく、
ちゃんと結果を出さなければ試合に出られないという、
プレッシャーの中で努力し、培われた実力への自負心。

強豪校にいるから強いのではなく、
強い選手だから強豪校にいるのだという、
ともすれば忘れてしまいがちな事を改めて認識させてくれる、
主人公たちへの壁として、とても存在感のあるキャラでした。

見た目が全然美人じゃないのも彼女のポイントで、
2巻の最後の方ではすごいブス顔を見せてくれました。
そしてこういったキャラが実は乙女チックであるというのもツボで、
彼女を知ることが出来たこということだけでも、
コミックスを買って良かったなあと思えるほど魅力的なキャラでした。

3巻の主人公は、恩田希。

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1巻の表紙にもなった主人公格の一人である彼女。
3巻でやっとその存在感が爆発しました。

フットサルで対戦相手に喧嘩を売る。
公式戦が楽しみ過ぎて寝られずコンディション最悪で、
活躍できないどころか自殺点を決める。
学校の体育で白鳥相手にムキになり負傷して試合に臨む。
挙句、試合での対戦相手から「地蔵」呼ばわりされるなど、
素晴らしい活躍の数々。

こういう、全く正統派でない感じもまた、
この作品の魅力の一つなのであります。

さて、10月には4巻が出ます。
そしてその4巻では間違いなく、
チカ先輩が主役を務めてくれることでしょう。
とてもとても、楽しみです。


posted by 山田工作 at 22:44| Comment(0) | 漫画

2017年08月24日

ディーふらぐ! 12巻

「ディーふらぐ!」12巻を購読しました。



前巻が出たのが去年の10月。
ほぼ年に一度のお楽しみでございます。

表紙を飾るのは、稲田
おおついに稲田が、じゃあ本編でも活躍したのかな?
でも何だか雰囲気が変わったような・・・?
と思って読んでみたら、違う!
これは稲田じゃない!!
てか、誰!?

クッシー先輩以上に意表を突いた表紙キャラチョイス。
確かに本編を読めば重要なキャラだというのも分かりますが、
ううーん、コレは他にも良い選択肢があったのでは・・・?

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例えば、個人的には相撲のお話が面白かったので、
そこで聖立川女学院側で登場した甲州さんと砂川さんか、
やはりそこで風間側として活躍した、
前生徒会長のタマちゃんこと境多摩センパイと、
現生徒会長のちーちゃんこと烏山千歳、
この二人のツーショットで良かったのではないかなあ、と。

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何故かタマ先輩と一緒にツインテにして、
フリフリの衣装を着て照れていた千歳。
一体何があったというのか・・・。

彼女は10巻の幽霊騒動以降、
とても可愛らしくなりましたね。
相撲対決でのマワシ姿を風間に見られ、
恥ずかしがってる表情も素晴らしく良い。

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ああ、いっそマワシ姿の女子相撲表紙であったなら・・・。
って、思いっきり別の作品になってしまいますね。

さて、聖立川女学院編として色々あった本編ですが、
その本編以上に面白かったのがラストの打ち上げシーン。
柴崎姉妹と高尾が風間家に転がり込んでいることを、
之江ちゃんがうっかりぽろり。
それにより場は一気に「すわ同棲か!?」と大騒ぎに。

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そんな中、静かに涙を流す船堀。
これまで幾度となく泣き顔を見せてきた彼女ですが、
このシーンでのこの涙はシリアス度が全然違います。

過去の展開から風間への好意は明らかだった船堀ですが、
そのことに気付いているのかいないのか、
当の風間は全くの無反応を貫いていました。
というか、風間は全ての女性陣に対して、
恋愛感情を向けることはありませんでしたし。

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そのことについて桜から尋ねられるシーンがあり、
そこでもやはり答えをはぐらかす風間。
しかし、恋愛についての質問が出たこと自体が進展と言えます。

今後、風間に恋愛風が吹くのか。
それとも今まで通りの朴念仁を貫くのか。
ドタバタ学園ギャグ漫画のままなのか、
ラブコメ路線へと舵を切るのか。
正直、自分はどっちでも楽しめるのでどっちでも良いのですが、
そこはそれ、今後の展開予想が楽しくなってきました。

待て、次巻!! (おおよそ一年)
posted by 山田工作 at 19:26| Comment(0) | コミックス2017

2017年08月23日

青春しょんぼりクラブ 15巻 + 早乙女選手、ひたかくす 3巻

「青春しょんぼりクラブ」15巻を購読しました。



これにて最終巻、なのですが、
既にアナウンスされているように、
番外編がもう少し続くようです。

本編ではここ数巻に渡って、
にまと隠岐島のラブラブっぷりが描かれていましたが、
これからの番外編は依子を中心に描かれるとのこと。
依子好きな自分としてはとても嬉しい展開です。

本編は今巻が最終巻ということで、ほぼ全キャラが登場し、
カナと津和野、簸川とさおりん、乃木副会長と一畑といった、
にまたち以外のカップルについての描写はあったのに、
日御崎はほとんど登場しませんでした。
今後の、番外編の依子のためにとってあるのでしょう。

依子と日御崎の関係についてはとても気になるところですが、
本編ではあえてそれには触れず、にまと隠岐島の関係、
そして、にまと青心研の関係に焦点を絞って最後を迎えたのは、
この作品の本筋として、とても良かったように思います。

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にまは「まだ一年しか経っていないんだ」と驚いていましたが、
とても濃密で、充実した一年だったことでしょう。
それは読者も同じことで、にまとカナとの喧嘩などは、
ずいぶん昔の出来事のように感じられます。
まあ実際読者はもう何年にも渡って読んでいるワケで、
現実時間ではずいぶんと経ちました。

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今巻ではにまが生徒会長と渡りあっています。
強くなったもんだなあ、と思わなくもないですが、
カナと喧嘩したり、庄原先輩とやりあったりと、
もともと結構気の強い子でしたね。

にまと青心研の一年間を、とても楽しめた作品でした。
素敵な作品を描いて下さったアサダニッキ先生には感謝を。
青心研と、登場した全てのキャラクターたちには祝福を。
そんな気分にさせてくれる、良い最終巻でありました。

そして今後は、依子についてのお話。
青心研を作ったのは依子ですし、
にまと二人三脚で一年過ごした依子は、
もう一人の主人公であるといえます。

人を好きになるというのはどういうことなのか。
この難しい問いに、にまや他の人たちではなく、
自分自身を通して、何か答えを出すことができるのでしょうか。

本編ではにまがハッピーエンドを迎えたのだから、
依子にも番外編では幸せになってもらいたいものです。
でもそれは、決して恋愛に縛られる必要は無いとも思います。
いずれにせよ、どんな答えが出るのか、それとも出ないのか。
もう少しの間、楽しみに待っていたいと思います。

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生徒会副会長の乃木さんと一畑のカップルも好きなので、
また登場シーンがあるといいなあ。
そちらも期待。


「早乙女選手、ひたかくす」3巻も購読しました。



「しょんぼりクラブ」とは違い、
こちらは最初から主人公カップルが成立していますし、
まあそれなりにバカップルぶりも発揮しているのですが、
何というか、こちらの二人の方が関係の進展は遅そうな気がします。

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サトルと八重、二人が揃ってボクシングバカであることから、
恋愛<ボクシングの構図が見て取れます。
やはりスポコンと恋愛は相性が難しいのでしょうか。

思えば、同じボクシング漫画である「BUYUDEN」でも、
主人公とヒロインの関係はほとんど進展しませんでした。
女子ボクシング漫画である「ライスショルダー」でも、
恋愛要素はかなり薄味な感じでしたし、
ボクシング漫画としては大長編となっている「はじめの一歩」では、
ほんの少しラブコメ要素があるものの、刺身のツマ以下の量です。

古くは「明日のジョー」や「リングにかけろ」なども、
男女の恋愛はほとんど描かれませんでしたし、
ひょっとしてボクシングと恋愛は相性が悪い・・・?

しかしここは逆転の発想で。
この「早乙女選手」は、実はボクシング漫画ではなく、
ボクシングをしているラブコメ漫画なのだとしたら。

サトルと八重が付き合っていることは秘密事項であり、
そんな二人がいかに密かに親密になっていくかが、
この作品のキモとなっています。
そういう点では「BUYUDEN」よりも、
中学生ラブコメだった「富士山さんは思春期」の方が、
この作品に似ているのかもしれません。

そういえば「富士山さん」も、主人公たちはバレー部員で、
スポーツ要素はそれなりにありました。
一緒に合宿に行ったり、そこで親密度が上がったり、
付き合ってることがバレないよう奮闘したりと、
運動部であることを上手く恋愛に絡めていました。

あれ、スポーツとラブコメは、実は相性が良い・・・?

作品個々の違いはあるとして、全体として見れば、
少年向け作品では、スポーツ>恋愛、
青年向け作品では、スポーツ<恋愛、
という比重の違いがあるように思います。

そして「早乙女選手」は青年誌のスピリッツ連載。
となれば、否が応にでもラブコメ部分に期待してしまいます。
今後サトルと八重の関係はどんな風に変化していくのか。
どんなトラブル、ハプニング、アクシデントが起こるのか。

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2巻では登場しなかったサトルの姉が登場して嬉しい限りですが、
1巻から触れられている、サトルの過去にあった出来事とは何なのか。

どうにも因縁がらみの京都への遠征という、
長期のお泊まりイベントがどんな結果をもたらすのか。

色々な部分に注目しながら今後を見守りたいと思います。
posted by 山田工作 at 22:28| Comment(0) | コミックス2017

2017年08月14日

<役割語>小辞典

今回は漫画ではなく、「〈役割語〉小辞典」という本をご紹介。



「役割語」というのは、その言葉が使われることによって、
話す人の性別や出身地や職業などが分かるという、
特定の役割を持ってステレオタイプに使われる言葉のことです。

例えば自分のことを「オラ」と呼ぶ人は田舎者を表し、
語尾に「でっか」と言う人は関西人であるという風に、
日本語の表現の中には、特定の言葉を使うことによって、
その人となりの説明が省略することができたり、
キャラクター性が強化されるものがあります。

そういった言葉について、その言葉の役割や用法だけでなく、
歴史的にどうやって発生し展開してきたかを文学を基に解説し、
用例として文学だけでなく漫画の引用が多く使われています。
そのため、漫画好きとしては読んでいて楽しいだけでなく、
言葉の成り立ちや使い方について意外な発見がたくさんあり、
面白くてためになる、お得感のある一冊となっています。

例えば、一番最初に載っている言葉の「あかん」。
言葉としては「埒が明かぬ」を省略した「明かぬ」が、
更に変化して生まれた、という解説があり、
それだけでも「へえ〜」といった感じなのですが、
それが何故関西弁を代表する言葉となったのかが、
ドラマなどで使われたことを参考に説明されています。
そして用法の一例として提示されているのが、
動物のお医者さん」のミケ。

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この、ある言葉を代表する例として、
どんな漫画のどのキャラが登場するか、というのが、
この本の楽しみの一つとなっています。

例えば「ウチ」という一人称。
いろんなキャラクターが思い浮かぶでしょうが、
開いてみれば、多くの人が納得のあのキャラが載っています。

また、「おじゃる」。
これはもう、誰もが思い浮かべるあのキャラが。

そして「ぼく」。
これはとても多くのキャラクターが使う一人称ですが、
この本では「おれ」との対比をする上で、
ちょっとひねりの利いたキャラ選択をしています。
そして「おれ」の方はというと、語感をより強調するため、
とても意外なキャラが参考に使われていたりと、
言葉同士を比べても楽しい作りになっています。

また、語尾に使う言葉としては、
中国系キャラの定番となっている「ある」。
この言葉がいつ、どのようにして使われるようになったのかが、
宮沢賢治の童話や田川水泡の漫画などを例に解説しており、
なるほどなあと感心することしきり。

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個人的にヒットだったのが、
笑い声の「ほほほ・おほほ」の項。
使用参考例はもちろん「お蝶夫人」なのですが、
「ほほほ」が登場時の代名詞となっているキャラとして、
九能小太刀が挙げられていて、ファンとしてはとても嬉しい。

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初版発行が2014年と比較的最近なので、
例示されるキャラに「ONE PIECE」の狐火の錦えもんや、
ドラマ「あまちゃん」の天野アキがいたりするなど、
結構新しめのキャラが登場するので、
若い人でも読んで楽しめる本だと思います。

漫画好きなひと。
言葉のなりたちなどに興味があるひと。
ポピュラーカルチャーについて調べてみたいひと。
色んなひとにオススメの一冊です。

posted by 山田工作 at 19:19| Comment(0) | 日記