2013年11月20日

12冊ある!

「ねじまきカギュー」12巻を購読。



一見して、表紙のピンクっぽさが印象的。

ピンク髪の紫乃がいるからとはいえ、
こんなにピンクピンクしたカバーだったのは、かつて無いコト。

今までの表紙のカラーと比べてみようと、全巻並べてみました。

「カギュー」12巻セット

こうして見ると、全体的に青っぽい?

今巻のピンク色に違和感があるワケではないのですが、
今までに無い感じがするあたり、
何か中山先生の意識の変化があったのかなあ、
などど考えてみたり。


さて、今巻では生徒会長選挙が終了しました。

結果はあまりにもネタバレ過ぎるので書きませんが、
何にしても、大変面白い選挙戦でありました。

「カギュー」は基本、バトル漫画であり、
選挙もまた、戦いではあったのですが、
いつもの肉弾格闘戦とは違い、心理戦・情報戦の類であり、
新キャラが登場し、彼女らを中心に展開していたこともあって、
これまでとは違う雰囲気の戦いを楽しむことができました。

もともと、人の心の闇についての描写の多い作品だったので、
こういった、人の心の変化を描くような作風も、
先生には合っているのかもしれません。

まあ今回も最後は結局、大破壊だったわけですが。


ストーリーの本筋からは外れますが、
今巻でとても印象に残ったのが、
元生徒会副会長の、後上貞鳥・亜鳥の二人。

10巻にて理事長より詳しく語られていますが、
彼女たちの存在理由はあまりに残酷です。

それ故に自分たちの感情を抑え、
常に笑顔と怒りの表情を、それぞれの顔に貼り付けたまま、
黒と白のメイド服を見にまとい、
生徒会長の二千恵衿沙を支えることを、自らの役割としていた二人。

前巻で衿沙がカギューに敗れた後は、
入院した衿沙の世話をするため病室に付き添い、
その際、自分たちの制服とも言うべきメイド姿から私服姿になったのですが、
そんな二人の姿を見たとき、とても可愛らしく感じました。

貞鳥・亜鳥(11巻)

そして今巻では、二人の感情が激しく揺さぶられる出来事が相次ぎ、
その都度、素直に感情を表に出していた彼女たち。

貞鳥・亜鳥(12巻)

そんな二人の姿が、戦っているときよりもずっと素敵だったのです。


衿沙に付き従い、戦いの場に臨む彼女たちの姿は、
「影」というテーマ一色に彩られ、それはそれで美しいものでした。

貞鳥・亜鳥(9巻)

しかし「ねじまきカギュー」という作品は、
抑圧や束縛などからの「解放」が、
一つのテーマとして挙げられるような作品です。

今現在、貞鳥と亜鳥の二人は、
メイド服、感情の抑制、衿沙の影という、
何重もの自己規制から開放されており、
自分にとって、とても魅力的な存在になりました。

とても、ウレシく思います。



ですが、

「上げたら落とす」

もう絶対、これ以上ないってくらいに突き落とすのが、
「カギュー」でもあります。

幸いなるかな、物語は二人を残して、
新しい舞台へと移行していくようです。

願わくば、今しばらくの二人のシアワセを祈りつつ、
まあでも絶対、今後も結構酷いハナシが展開されるんだろうなあ、
とも思いつつ、続きを待つこととしましょう。




しかし本当に、「白黒」が似合う作品だなあと思うワケです。

この「カギュー」という作品は。
posted by 山田工作 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2013

2013年08月25日

8月の9と10

「鬼灯の冷徹」10巻と、「聖☆おにいさん」9巻が発売されました。

 

さすがに「鬼灯」は週間連載しているだけあって、
あっという間に「聖おに」の巻数を追い抜いていきましたね。
買い始めたのは「聖おに」の方がだいぶ早かったのにな〜。


それにしてもこの2作品、共通点が多過ぎでしょう。

・基本ギャグ漫画であること。

・どちらも絵柄が個性的であること。

・現世に天界に地獄が舞台として揃っていること。

・どちらも主人公が人外(片や鬼、方や神)であること。

・地獄や神話に関する「あるあるネタ」が豊富にあること。

・ページ数が少ないワリに、名前付きの登場人物がやたら多く、
しかも新刊が出るたびに新しいキャラが確実に増えていくこと。等々・・・

ギャグ漫画が面白いのは当然として、
ページ数が少ないのでテンポが良く、
繰り返し読むのに向いているのも共通ですが、
似てないところも数多くあるワケで。

中でも最大の違いは、そのギャグの質。

「鬼灯」はニヤリとした笑い。
「聖おに」は声を出す笑い。

まあこれは、読む人の受け取り方により違うのでしょうが、
自分としては、何かそんな感じで評価が分かれます。
そしてそれは、どちらが良いとか悪いとかではなく、
日常に笑いをもたらしてくれる両作品は、どちらも得がたい存在であります。

そういえば、どちらも作者は女性の方でしたね。

青年誌で女性の作家が増えてきているのは、
時代の変化というか、社会環境や経済状況など、
様々な要因があるのでしょうけど、良いことだと思います。

男女が相互に刺激し合うことで生まれる新たな文化というか、
漫画というジャンルに、もう一段ステップアップする機会を与えてくれそうな、
そんな期待がもてる変化だと思います。

男女が相互に刺激し合ってこそ、生まれるモノがあり、
そういったものが、時代に即した価値(バリュー)を生み出すと共に、
新たな普遍的な価値(シンボル)を作り出して行くんじゃないかなあ、と思っています。



今の日本で、クールジャパンとか言って騒いでる人たちって、
大体いいトシこいたおっさんたちでしょう。

何だかとても、間違ってるような気がするんですよねえ・・・
posted by 山田工作 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2013