2012年12月28日

毎日飲んでるミルミル

超有名ビフィズス菌飲料である「ミルミル」。

お腹に優しく、自分も含め愛飲者も多い製品ですが、
実は一度、販売テコ入れのため、名前を変更しております。
しかしその名称変更は裏目に出たのか、
その後名前を「ミルミル」に戻し、現在も販売されています。

名前の持つイメージとか、消費者の愛着というものは大事にしなきゃなあ、
というエピソードなのですが、今回の話とは全く関係ありません。


「ミル」の5巻が発売されました。



前巻までで、
主人公に好意を寄せる美少女として活躍していた中越さんですが、
5巻が始まってみたら、全く姿が見当たらず。
やはり、「猫」と「美少女」という両方の姿を持っている、
ほとんど無敵生物である化けネコには敵わなかったか、と思っていたら、
最後の最後で、ミルの行った大ドンデン返しに関わるカタチで登場。
このままフェードアウトしていくには惜しい存在だと思っていたので
ホッとしました。


人ならざるもの。
人より遥かに長命を保つ生き物と、
人との関わりを描いている作品は、漫画に限らず多数あります。

パッと思いつくところでは、
「ロードス島戦記」におけるディードリッド。
「ファイブスター物語」におけるファティマたち。
「ファイアーエムブレム」シリーズにおけるマムクートたち。

これらの人物たちが登場する世界は、いわゆるファンタジーな世界であり、
その世界で、彼ら彼女らは独特な存在として理解され、認知されています。

それに対して、「ミル」は現代社会が舞台です。
そして普通、人の社会において「人と違うモノ」は、
排除される傾向にあります。

そこで、
何十年と経っても外見が変わらない特殊な存在である化けネコたちは、
社会からの迫害を恐れ、人との関わりをできるだけ持たないようにしながら、
それでも何とか社会に溶け込み、生活をしています。

一旦化けネコとなった彼ら彼女らが、
社会に溶け込んでいくその過程で直面する悲しみや辛さについては、
ほんの少しですが、これまでも作品内で語られてきました。
80年以上生きてきたミルにも、様々な苦い経験があったことでしょう。
そのせいか、ミルはとても怖がりになってしまっています。

今巻において、もう一人の美少女化けネコである鼻ピンクは、
勇気をふりしぼって、捨て身の賭けに出ました。
そしてその目は、吉と出ました。

きっと、今回鼻ピンクが見せた勇気のようなことは、
遥か昔に、ミルもしていたのだと思います。
それも、一度だけでなく、何回かは。
その経験の上で、今回のミルの行動があるのでしょう。

人は、歳を取り経験を積むことで、
いやに臆病になってしまうことがあります。

その傾向を強化するのは、それまでの経験です。
失敗や、痛みや悲しみを伴う経験は、人から大胆さを奪い、
慎重さを強化します。

今回、鼻ピンクが見せた勇気は、ある意味無謀であり、
人生経験の少ない、若さゆえに出来たことなのかもしれません。


また、時に「幸せな思い出」も、臆病さを手助けします。
何故なら、「思い出」は自分を裏切らないからです。

ミルには、飼い猫としてアキと過ごした、
幸せな時間の思い出があります。
でも、今自分がアキと一緒にいることで、
アキに迷惑がかかってしまうかもしれない。
自分がアキを不幸にしてしまうかもしれないという怖さが、
ミルを臆病にしていきます。

幸いに、と言うか、
ミル自身の中には、アキとの幸せな思い出が残っています。

せめて、それだけでも大事にしたい。

これだけは、壊したくない。

ミルの、そんな切ない思いが溢れ出てくるような、そんなお話でした。


ただ、ミルはそうであっても、アキはまだハタチそこそこの若者です。
鼻ピンクやハルオミだって、情熱的な若者たちです。
中越さんも、やるときはやる!という感じの熱いお嬢さんです。
彼ら彼女らの熱さとイキオイなどが、ミルの臆病な心を溶かし、
シアワセな結末を連れてきてくれるのではないか。

そんな風に思いながら、今後も期待しています。
posted by 山田工作 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2012

2012年12月23日

ふてふて

すごく好きなブログの「ふて節」が更新されていました。

もう2年くらい更新されておらず、放置されているのかなと思い、
リンクはしていなかったのですが、これはウレシい。

アタックNo.1」に特化された内容のブログなのですが、
このブログを見れば、
「アタックNo.1」を知らないアナタでも次第に興味が湧き、
「アタックNo.1」のアニメが見たくなってレンタルショップに行き、
レンタル作品が全然無くて絶望の淵に沈む、
という経験をすることになるでしょう。

そして、
せめて何か画像はないかとピクシブで「アタックNo.1」と検索し、
そこに新たな世界を発見することになるでしょう。
70年代ってイカスわぁ〜。

さて、70年代も良いのですが、最新の漫画だって面白い、
ということで、最近購読したコミックスをいくつか紹介。

「コンシェルジュ プラチナム」 5巻



この作品では、コミックスの表紙において、
登場人物がペアで描かれるのがフォーマットなのですが、
4巻の時点で主要キャラはほぼ登場していたので、
5巻以降はどうするのかな〜、と思っていたら、
ほとんどポッと出と言っても良いくらいのキャラが表紙に登場。
最初コミックスを見た時、「誰?」と思いました。

まあでも、これで本当にホント、
もう表紙を飾れそうなキャラはいないハズ。
今後は今まで登場した人物で回していくのか。
それとも新キャラなどで意地でもカブリを回避していくのか。
そういったトコロも注目です。

「コンシェルジュプラチナム」のコミックスは、
カバー表紙だけでなく、カバー内の本表紙や裏表紙、
カバー折り返しやオマケ4コマにいたるまで、
1巻から最新刊までずっとフォーマットが統一されています。
こういう部分を丁寧に作りこんであるのは、
ファンとしてはとてもウレシイもので、
積極的に単行本を購入しようという気にさせてくれます。

もちろん、それが自分にとって面白い作品であることが大前提ですし、
そこまで単行本に工夫がなされてなくても、好きな作品は購入しますが。
単純に、そういうモノがあれば余計にウレシイ、ということです。


「オールラウンダー廻」10巻



この作品は単行本では、オマケ要素などはほとんどありません。
しかし、表紙裏表紙はカラー書き下ろしですし、
表紙の統一感も考えられており、
またカバー折り返しの作者コメントも毎回楽しみですし、
コレはコレでアリです。

8巻の後半から始まった関西大会編。10巻でも終わりませんでした。
話の内容は面白く、戦いの描写も素晴らしいのですが、
明らかに女子成分が足りません。圧倒的に不足しております。
9巻、10巻と、オトコ臭さ全開です。あまりにストイック。

ただそんな中でも、9巻の裏表紙には、女子キャラたちが勢揃い。
こういうトコロが、すごくウレシイ。
一服の清涼剤といいますか、これでまだまだ戦えるな、と。
これもまた、コミックス・マジック! (←何?)


「大砲とスタンプ」2巻



こちらは、カバーを外した本裏表紙にサービスアリ。
書き下ろしの「メイド」イラストが、ががが。
こ、これは萌えない・・・。

ミリタリー系は当方全く不得手であり、
漫画だけでなく関連書籍の類も殆ど読んだことがないのですが、
この作品は面白く読むことができます。

その理由を考えると、まず絵柄がかわいらしく、
人物だけでなく兵器などもディフォルメされつつも、
しっかり描き込まれており、
戦闘シーン以外でも画面全体に見ごたえがあること。

架空戦記であることと、絵柄が良い塩梅に働いて、
戦争のもつ陰惨さがかなりソフティケートされていること。

主人公が女性仕官であり、その所属が兵站部であるため、
戦闘そのものよりも、軍隊内部に主眼をおいたストーリーとなっており、
戦争のもつ不条理さを、戦闘行為における非人間性よりも、
欲得にまみれた人間の醜さにフォーカスしていること、などがあります。

パッと見、ドタバタ戦争コメディーですが、
軍隊内部の人間関係の汚さをしっかり描いており、内容はシリアスです。
それでも、登場人物たちの性格付けと、
コミカルな絵柄のおかげで楽しく読めます。

アニメ「ガールズアンドパンツァー」によって、
ミリタリー系に興味を持つ人が増えてるようですし、
まったくのミリタリー初心者の人や、女性などにもオススメです。

ただ一つ残念なのが、単行本の発行が「年イチ」だということ。
せめて掲載誌のモニツーで、毎号掲載になってくれればと思いつつも、
この作品の書き込みの細かさを考えると、
今のペースでも文句を言うべきではないのかなー、とも思いつつ。

ムムムぅ・・・。

posted by 山田工作 at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2012

2012年12月06日

共に歩む

「SKET DANCE」28巻が発売されたわけですが、
表紙が暗いです。怖いです。ツライです。

前巻である27巻の表紙は、スケダン史上最高に購入し辛い表紙でしたが、
28巻の表紙も、別の意味で難易度が高く感じられます。

暗い眼差しの男の、暗い色調とタッチで描かれたバストアップ。
初見ではまず手に取らないであろう程の怖さです。

しかし、27巻と28巻は一つのシリーズで繋がっているというのに、
並べて比べて見た時のギャップっと言ったら無いですね。

 

でもやはり、ウブな青少年がレジに持って行き辛いのは27巻の方だな。

今回の「スイッチ・オン」シリーズについて、
篠原先生はコミックスのセルフライナーノーツにて、
ずっと目をそらしてきた事について、やっと書き上げた、というようなことを言われていました。

確かに、「スイッチ・オフ」というエピソードが発表されてから、
その続編である今回の「スイッチ・オン」が描かれるまで
随分と時間が経ちました。

でも、その間に費やした時間と
「SKET DANCE」という作品の数々のエピソードは、
スケダンに登場するキャラクターたちに、
しっかりとした肉付けを施すことに費やされ、
それによって、我々読者がボッスンやヒメコといった
登場人物の性格について理解を深めていたからこそ、
今回のシリーズのような危なっかしいエピソードについても安心して
最後までボッスンを信用して、完走出来たのだと思います。

作品内の時間軸としては、
今回のシリーズはこれまでの本編よりはずっと過去の話ですが、
これまでの本編の中で、ボッスンたちの活躍や人間性を、
作者は描き、読者はそれを読むことで理解してきました。
それを通じて、描き手である篠原先生と、
我々読者双方が、登場人物たちに信頼感を持っていたからこそ、
今回のシリーズは成立したように感じます。

篠原先生自身、ひと山越えたような感想を持っておられたようですが、
読者の方も、読み終わってから、
ひと山越えたような安心感があり、スッキリしました。

ただ、やはりギャグが読みたい。
シリアスなストーリーも良いのですが、笑いがある方が、より好きなのです。
ラブがコメってムズがゆくなるような話も読みたい。
サラッとした下ネタも欲しい。
魅力的なキャラがたくさんおり、それぞれのエピソードも読みたい。

ナニハトモアレ、今後も楽しみにしております、ということなのです。
posted by 山田工作 at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2012

2012年11月18日

なあ、漫画の話を

寒くなってきたので風邪をひいてしまいました。
ノドが激しく痛いです。
それでも漫画を買いに本屋に行くのです。
今日(正確には16日)発売の本がたくさんあったので。

面白い漫画を寝ながら読んでいれば、
風邪の辛さもどこへやら。
知らず知らずと治ってる、てなもんです。


「月光条例」20巻



ついに20巻まで来た月光条例ですが、
本編内で月光が発したセリフ、

「2ヶ月もたってねーのに、色々あったな」

には衝撃を受けました。
本編での時間経過ってそんなモンだったのか、と。

まあしかし、「うしおととら」の時から、
そういえばそうだったな、と何だか納得も出来たり。
番外編も長かったですし。

これなら、月光が居られる残りの時間でも、
まだまだ存分に活躍ができるってもんです。
今後も期待。


「capeta」30巻



カペタもキリの良い数字の30巻。
こちらは作品内での時間経過が早い作品。
子供のカートから始まったのが、今ではF3が舞台。
マカオでのカペタとナオミの戦いがヒートアップしております。

そんな中、日本ではカペタを巡るオンナの戦いが。
いや、戦いというか、一方的に秦さんが相手を泣かしてるだけか。
何はともあれ、前巻の番外編といい、秦さんの姿が見れてとても嬉しい。

ああでも、もしカペタがヨーロッパに行ったとしたらどうなるんだろう。
桐谷さんにはああいう啖呵を切ってみせた秦さんだけど、
今後の展開次第では、秦さん自身もフェードアウトしかねない可能性も。

秦さんはカペタとの関係を「ソウルメイト」という言葉で表しましたが、
この言葉、個人的には嫌な予感しかしないのです。
その理由は、「拳児」に出てくる井上さん。
何だか、安っぽい言葉のような気がしてならないのです・・・

秦さんが、
拳児」における晶ちゃんのような扱いにならないことを祈るばかりです。


「FAIRY TAIL」35巻(特装版)


※画像は通常版のものです

またもやオマケにDVDが付いたフェアリーテイル。
大体特装版が出ると買ってしまうのですが、
そのオマケDVDは、いずれも見ていないという。
じゃあ何で通常版を買わないのかと言うと、
お得感に負けてしまうというか、DVDが付いてこのお値段!安い!
となってしまうワケで。
まあ、DVD以外にも小冊子とかも付いてるので、お得なのは確かです。
今回はカレンダーも付いてましたし。

本編の方は、相変わらず安定した画の上手さと面白さ。
天下一武道会(?)も終盤となり、これからの展開は波乱含みの予感。
今後も楽しみです。


「レッケン!」1巻



この作品、つい最近まで知りませんでした。
月マガ+で、
カペタの番外編が載ったときに一緒に載ってたか何かで知ったのですが、
それで興味を持ち、今回コミックスが出たので買ってみました。

これはアレですね。
4コマベースの「ディーふらぐ」。
そんな感じです。
目つきの悪い男子が、やたら強い女子たち相手に総ツッコミ。
いや、性的な意味でなく。

まあ多少、性的な要素が無いわけではないのですが、
赤フンドシプレイとか、スク水+透明レインコートとか、
マニアックかつ特殊性癖傾向なので、ニッチ層向け?

ただ、登場人物は眼鏡っ子あり、巨乳あり微乳あり、
年増ありロリありなので、ある意味オールラウンダーなところも。

歴史ネタが多いので、日本史や戦国好きな方ならイケるでしょう。
ワタシは好きです。

まさか4コマギャグ漫画で、東氏の名前を見る日が来ようとはなあ。



「青春しょんぼりクラブ」4巻



単行本書き下ろしで収録されている4コマ漫画、「おまけのしょんぼり」。
本編では不遇を囲っているアニ研部長も、ここでは主役を張れております。
不遇であることに変わりはありませんが。

もういっそ、アニ研部長が主役回の、スピンアウト的な話を作って欲しい。
また、もしそれが実現した際は、
アニ研部長はやはり不遇なままでいて欲しい。

どうか是非、お願いします。
posted by 山田工作 at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2012

2012年11月08日

記憶の記録

「おざなりダンジョンTACTICS」5巻が発売されました。



今回、ちょっとネタバレっぽいことを書きますので、
まだ読んでない方は、今日の記事はパスしたほうが良いかもしれません。


巻と巻との間で、話がぐっと進むのが、
この「ダンジョン」シリーズの特徴ですが、
今巻は、これまでのシリーズの総まとめと言えるような内容でした。

「なりゆきダンジョン」の結末と、
「TACTICS」への繋ぎの部分が語られ、
世界の成り立ちについて根幹を成すところが、初めて明かされました。

また、モカと共に行くべき登場人物たちがやっと揃ったようであり、
モカの出生について、ちょろっとですが、新しい事実も語られ、
これから物語がクライマックスへと進んでいくための、
その助走ともいえる内容の巻でした。

ただ、その為というかそのせいでというか今巻では、
状況説明と、モカ以外の人物へのフォーカスが多めで、
それによりモカの暴れっぷりが大人しめというか少なめというか、
ちょっとスカッとしない、モヤモヤした感じの残る巻でもありました。

モカという存在は、お話の世界において最重要人物であると同時に、
「ダンジョン」シリーズにおいて、作品の面白さを一身に引き受けている、
正に主人公らしい主人公キャラだと思います。

理屈を抜きに、自分の感覚に忠実に従い、
自分のためよりも周りの人たちのために目いっぱい暴れる。
剣を振るい、飛び跳ね走り、破壊しまくる。
そんなモカを、こやま先生は躍動感いっぱいに描かれる。
まるで紙面から飛び出さんばかりのその姿こそが、
漫画作品としてのこの作品の最大の魅力だと思うのです。

それが今巻では、ちょっと見足りなかった感じがして、
モカ成分が満たされない欲求不満が、読後に残ってしまいました。

ですがまあ何はともあれ、最終巻じゃなかったので一安心です。

モカと共にこの作品を支え、モカをも支えてきた、
モカの半身とも言えるエスプリが帰ってきました。
ロゴスの牙で戦うモカも、変化が楽しめて良かったのですが、
エスプリを得たモカの、これからの戦いの姿がとても楽しみです。

「もうちょっとふんばってみるかー」

終盤でモカが放った上のコマのセリフは、
こやま先生の実感も込められているように感じました。
もうひと頑張りして頂いて、楽しませてもらえるなら、
こんなに楽しみなことはありません。

こやま先生、ガンバレー!
posted by 山田工作 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2012
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