2017年11月11日

身長差

さよなら私のクラマー3巻にて、
中学時代の曽志崎緑と桐島千花の二人は、
どんぐりコンビ」と呼ばれていました。

この「どんぐり」は、小さいという意味なのでしょう。
実際、第一話でのチカは背の低さを気にしていました。

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一方、これまで作品を読んできて、
曽志崎の背が低いとは特に感じていませんでした。
ですが恩田、周防らと一緒に挑んだフットサルで、
みんなが並んだシーンを見れば一目瞭然。

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久之木の井藤と佃も入っていますが、パッと見ただけで、
周防>恩田>曽志崎、という背の高さの違いが分かります。

「身長差のある女子高生3人組」

これで思い出したのが、川原泉先生の代表作である、
笑う大天使(ミカエル)」という少女漫画。



お金持ちの子女が集まる女子高校「聖ミカエル学園」の、
お嬢様と呼ぶにはやや風変わりな3人の女子高生が主人公。
いわゆる少女漫画というよりは社会派コメディといった感じで、
女性だけでなく男性にもおすすめできる作品です。

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主人公の3人は、見事に背の高さが階段状です。

背の高い斎木和音は運動神経が抜群。
背の低い更科柚子は上級生のマスコット的存在。
真ん中の司城史緒は運動も勉強もできる万能型。

細かい設定や違いはさておいて、
概ねこんな感じのキャラクターとなっていました。

また、「主人公」ではないのですが、
身長差のある女子高生3人組としては、
とめはねっ!」も思い出します。

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主人公が入部した書道部の先輩であるこの3人組も、
見事に見た目や性格がバラバラでした。

背の低い日野ひろみは恋愛話し好きの真面目な部長。
背の高い加茂杏子は姐御肌で気の強い武闘派。
真ん中の三輪詩織は現実的で策士な頭脳派。

「笑う大天使」と「とめはねっ!」のどちらも、
背の高さとキャラクターが上手く合っていましたし、
「見た目」が何よりインパクトを持つ「漫画」では、
外見とキャラの性格が関連付けられるのはよくあることです。

ですが「さよなら私のクラマー」の3人は、
目立って背の高さが違うわけでもないですし、
身長の高さと性格が関連しているようにも見えません。
また、3人のチームメイトにも、
目立って身長差のある選手はいません。
大体みんな同じくらいの身長のように見えます。

一方で、主人公たちの対戦相手を見ると、
身長で特徴を出した選手が何人かいます。

例えば、4巻で対戦している浦和邦成。
背は低いものの豊富な運動量を誇る桐島千花。
見た目は小さくて可愛らしい少女なのに毒舌キャラの天馬夕。
背が高いだけでなく濃い目のアニオタという安達太良アリス。

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浦和邦成は、見た目にインパクトのある選手が揃っています。

他に、背が高いキャラとしては、
3巻のフットサルに登場した九谷怜。
荒っぽく、フィジカルの強い選手として描かれていました。

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また、1巻と2巻での練習試合で対戦した、
久乃木学園の2年生、梶みずき。

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一見して背が高く、ヘディングシュートも決めていました。
彼女は、U-15の日本代表でキャプテンだったり、
久乃木の1、2年生の中でもリーダー的存在であったりと、
その長身は強いキャプテンシーを体現しているように見えます。

主人公たちのいるチームはどんぐりの背比べで、
対戦相手には、身長で目立つ選手がいる。

これは、主人公たちには極端な身長差を付けないことで、
多くの読者から親近感を持ってもらい、
一方で対戦相手には外見に特徴を持たせ、
読者に強いインパクトを与える。
そういう狙いがあるように思います。

また、身長に関してもう一つ気になったのが、
キャプテンの田勢がコーチの能見について述べた言葉。

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蕨青南女子サッカー部のコーチに就任した能見奈緒子は、
かつては日本を代表する世界的な名選手でしたが、
そんな彼女を評して2年生たちは、
「身長お母さんと同じくらいだった」などと言って、
普通の人として親しみを感じています。

どんなにすごいスポーツ選手であっても、
自分たちとそんなに変わらない人間であり、
自分だって努力すれば、そういう選手になれるかもしれない。

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実際に能見と接し、田勢はそう感じていました。
田勢に限らず、蕨青南の選手たちが同じような身長なのは、
このメッセージをより強く伝えたいがためなのかもしれません。

さて、ここでは「母親と同じくらいの身長」が、
親しみを感じる要素として使われました。

実際、娘の方が高校生くらいの年頃であれば、
母娘の身長はそう変わらないことが多いので、
これは妥当な表現であるといえます。

一方で、母親がかなり大きく描かれる作品もあります。

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夢幻紳士」に登場する、福音温子と主人公の母、夢幻雪絵。
二人の体格は、作品内では相当違います。
ヒロインの温子はかなり子供っぽく描かれていますが、
浅草のストリップで踊り子をしていたくらいですので、
それなりの年齢ではあります。
対して雪江夫人は、実は結構若いのですが、
経産婦ということもあってか、かなり豊満に描かれています。

また、アニメ作品になるのですが、
スタジオジブリの宮崎駿監督の作品では、
ラピュタ」のパズーの親方の奥さんやドーラ、
魔女の宅急便」のパン屋のおソノさんなど、
ヒロインよりずっと大きい「母親キャラ」が登場します。

他にも、あだち充先生の作品に登場する母親キャラは、
ヒロインと比べて身長ないし体重がグッと大きいことが多く、
こういった体格差は、少年漫画やギャグ漫画などでよく見られます。

「少女」と比べて、かなり大きく描かれる「母親」。
これは、子供の側から見た母親の大きさや強さを表したもので、
母親というものの逞しさや、母性についての表現でもあるのでしょう。

強く、大きく、逞しい母親キャラ。
と来れば、真っ先に思い当たるのがマリー・イボンスカヤ

マリー・イボンスカヤ

漫画に限らず、アニメでもゲームでも、
いつの世でも、大きくて頼りがいのあるオカンは普遍。

そして、隙あらばいつでもマリーを登場させる、
このブログの方針もまた不変なのであります。
posted by 山田工作 at 11:53| Comment(0) | 漫画

2017年09月13日

さよなら私のクラマー 雑感

さよなら私のクラマー」1巻〜3巻を購読しました。



月刊少年マガジンにて連載中で、高校女子サッカーを描いたこの作品。
連載開始は2016年の6月号からなのですが、
読むようになったのはわりと最近になってからです。

月マガは「capeta」が終わって以降、
いくつかの作品を目当てにサッと読むくらいで、
この「クラマー」はほとんど目に入っていませんでした。
それが数ヶ月前、手に取ってパラパラと見た際に、
偶然目にしたあるキャラにビビッときて、
それ以来この作品を読むようになりました。

ところで、週刊誌に比べて月刊誌の良いところは、
収録されている一話あたりのページ数が多いことだと思います。
ページ数が多いことで、一話あたりの情報量が多いため、
一話だけでも結構読みごたえがあります。

そのため、それまで読んでいなかった作品でも、
雑誌を手にしたその時に掲載されていた話の内容によっては、
その作品や登場人物についての魅力を十分に伝えることができます。
これはつまり、一話だけでも「読ませる」作品が描けるということ。
毎週次々とエピソードが繰り出される週刊誌に対して、
月刊誌が持つ数少ないアドバンテージでしょう。

また、サッカーは球技の中でも選手数の多い競技です。
そしてリアルタイムで試合は進行し、目まぐるしく展開します。
試合の最中に登場する選手の数が多くなると、
どの選手がどういう風に動いていて、今どういう展開なのか、
読者は把握しづらくなってしまいます。

そういう忙しい競技を漫画表現する場合において、
月刊誌のページ数の多さというのはメリットが大です。
細切れにせず連続で試合を展開し、その中で主人公だけでなく、
チームメイトや対戦相手についてのエピソードなども、
一話の中にガンガン入れていくことができます。

ある一つの出来事について、その始まりから終わりまでを、
時系列や人間関係を含めて一話にしっかり納めてしまえる。
それにより、たった一話であっても、十分な読後感が味わえます。

この「クラマー」という作品はその利点を上手く活かしており、
自分の場合も、偶然手に取った号に載っていたエピソードによって、
一人のキャラクターに一気に魅了されてしまいました。

そのキャラクターは、桐島千花。通称チカ先輩。
現在発売中の今月号まで続いていた試合において、
主人公たちと対戦していたチームの選手でした。

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体格的には小さく、でこっぱちで、スポーツゴーグルを使用。
パッと見、全く華やかな選手ではありませんが、
自分が読んだ話での彼女は、試合全体を支配するプレーヤーとして、
また、悔しい過去を背負って頑張る一人のサッカー選手として、
その一話においては、まさしく主人公として描かれていました。
その姿が、とても魅力的だったのです。

そしてここ数ヶ月、月マガでの連載をリアタイで読んでいて、
とても面白楽しくチカ先輩を堪能できたのですが、
今月号で試合は終わってしまいました。
そこで、丁度良い機会とコミックスを購読してみたところ、
これがもう大ハマり。
一気に大好きな作品になりました。

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作者の新川直司先生の、サッカーへの強い想い、
そして女子サッカーを応援する熱い気持ちが、
とても強く伝わってくる作品です。
たくさんの女の子たちがサッカーボールを追い、
躍動する様が、とても生き生きと描かれています。

それは主人公格のキャラたちだけでなく、
チームメイトや監督、対戦相手に至るまで、一人一人が、
それぞれの役割と人格を持って丁寧に描かれており、
登場人物の多さと相まって、魅力的なキャラが大勢います。

サブキャラたちの中で特に良いなと感じたのが、
主人公のチームのキャプテン、田勢(たせ)恵梨子。

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主人公たちのように特別な選手というわけではないのですが、
チームを見限って先輩たちが去っていった後も踏ん張り、
主人公たち新入生を迎え、期待を胸に前を向き続ける姿は、
スポーツ漫画におけるキャプテンの王道として、
燦然と輝いてみえました。

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そしてそのキャプテンを支える、同級生の宮坂真琴。
こういう、頑張るキャプテンを支えるしっかり者というのも、
定番の一つでありますね。
何というか、ガンダムブライトミライを彷彿とさせます。
実は年齢もそう変わらないというね。

あと、真琴という名前でメガネというと、
あるキャラを思い浮かばずにはおられず、
この二人も狂犬コンビに負けないような名コンビになって欲しいと願います。

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白鳥綾。
名前も普段の行動も、いかにもといったお嬢様キャラ。
こういういかにも漫画っぽいキャラがいて、
それが敵ではなく身内の方にいるというのが良いですね。
性格のわりに憎めない、ナイスなキャラです。

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井藤春名。この娘は主役級ですね。
気付けばいつも何か甘い物を食べてるという。
サッカーをやめたらデブまっしぐらですな。
こういう細かい部分に思いを至らせてしまうほど、
個々のキャラについての描写に余念がありません。

さて、コミックスでまとめて読んでみると、
月刊誌で読むのとはまた違った感じの発見がありました。
一話一話、それぞれが独立して面白いのはもちろんですが、
それぞれの話の中で主役となるキャラが代わるだけでなく、
各巻ごとに、その巻全体で主役となるキャラがいるように思います。

例えば1巻
この巻を象徴する主人公は、やはり曽志崎緑。

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中学時代に所属チームを全国3位にまで導いた選手であり、
一匹狼だった周防すみれを仲間に誘った張本人。
自己の実績とユース時代の人脈から交流の幅が広く、
知り合いの多さと実力の高さから、全体を俯瞰して見ることができ、
始まったばかりの物語の案内役としての役割を負っています。
1巻の表紙は恩田でしたが、話の中心人物は間違いなく曽志崎でした。

これが2巻になると、一冊全体で見た代表的なキャラは、
主人公たちの対戦相手チームにいた、佃真央になります。

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日本一の強豪校に所属する選手らしい、上からくる態度。
しかしただプライドが高いというわけではなく、
ちゃんと結果を出さなければ試合に出られないという、
プレッシャーの中で努力し、培われた実力への自負心。

強豪校にいるから強いのではなく、
強い選手だから強豪校にいるのだという、
ともすれば忘れてしまいがちな事を改めて認識させてくれる、
主人公たちへの壁として、とても存在感のあるキャラでした。

見た目が全然美人じゃないのも彼女のポイントで、
2巻の最後の方ではすごいブス顔を見せてくれました。
そしてこういったキャラが実は乙女チックであるというのもツボで、
彼女を知ることが出来たこということだけでも、
コミックスを買って良かったなあと思えるほど魅力的なキャラでした。

3巻の主人公は、恩田希。

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1巻の表紙にもなった主人公格の一人である彼女。
3巻でやっとその存在感が爆発しました。

フットサルで対戦相手に喧嘩を売る。
公式戦が楽しみ過ぎて寝られずコンディション最悪で、
活躍できないどころか自殺点を決める。
学校の体育で白鳥相手にムキになり負傷して試合に臨む。
挙句、試合での対戦相手から「地蔵」呼ばわりされるなど、
素晴らしい活躍の数々。

こういう、全く正統派でない感じもまた、
この作品の魅力の一つなのであります。

さて、10月には4巻が出ます。
そしてその4巻では間違いなく、
チカ先輩が主役を務めてくれることでしょう。
とてもとても、楽しみです。


posted by 山田工作 at 22:44| Comment(0) | 漫画

2017年03月06日

幼女戦記(コミック版)

幼女戦記」をまとめて購読しました。



原作の小説は人気作品で、アニメ化もされているのですが、
これまで小説もアニメも見たことはありませんでした。

それが第一話を試し読みしてみたところ、
続きが気にったので、まずは1巻を購読。
読み終わる頃にはすっかりハマっており、
2巻3巻と一気に購読してしまいました。

人気があるということは知っていたのですが、
「幼女戦記」というタイトルが、何かあざとく感じられ、
ちょっと斜に構えて今まで手を出さずにいました。
それが、試し読みをきっかけにして、
今では続巻を待ちわびるほど好きな作品に。
何事も食わず嫌いはいけませんね。

この作品は、現代日本のサラリーマンが、
魔法と近代兵器を駆使する戦争の世界に転生するという、
ファンタジー+架空戦記モノといった作品なのですが、
一番重要なポイントが「幼女に転生させられた」ということ。

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ターニャ・デグレチャフ。別称デグさん。
見た目は可憐な幼女、中身はおっさんというこの主人公の、
言動や立ち居振る舞いが、とても魅力的なのです。

自分は「大戦略」や「ゲームボーイウォーズ」などの、
戦争を題材にしたゲームを遊んでいたこともあって、
最初はこの作品の「戦争」の部分に強く惹かれました。
今でもそこに興味はあるのですが、それはそれとして、
今ではデグさんの可愛さにすっかりやられてしまっています。

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1巻の、椅子の上に立って戦術盤を見るデグさん。
小さな幼女が大人に混ざって戦争に参加する異常さ、
アンバランスさを象徴する場面であり、
上官と互角に渡り合うデグさんは、小さくて可愛くても、
中身はおっさんなんだということを意識させてくれます。

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2巻の、自転車に乗るデグさん。
このコマを見て、デグさんを愛でる心に火が着きました。
この後の衛兵とのやりとりが、二人の身長差もあってとても可愛く、
中身がおっさんだということなど何の問題も無いと思わせてくれます。

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3巻の、食堂で新聞を手にするデグさん。
もう、美しいとしか言えません。

ここでのライバル将校とのやりとりは、
全く無垢な幼女にしか見えないデグさんと、
汚い考えの中身のおっさん両方を同時に実感でき、
これこそがデグさんの魅力なのだと再認識させてくれます。

小説をコミカライズすることのメリットとして、
登場人物や物語の世界を視覚で認識できるということがありますが、
ことデグさんに関しては、東條チカ先生の美麗な絵もあって、
とても有効にその魅力を表現しています。

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ただ可愛いというだけでなく、
周囲の大人たちとの比較でその小ささが伝わりますし、
中身のおっさんがどんなズル賢いことを考えていたとしても、
傍目には幼女が思案を巡らしているようにしか見えないということが、
常にデグさんの姿が紙面に描かれていることにより、
漫画の方が小説よりも強く認識できることでしょう。

3巻の巻末には東條先生へのインタビュー記事があり、
この作品のコミカライズに際しての東條先生の覚悟や、
作品への想い、その他漫画に関する様々なことが語られていて、
これだけでもとても読み応えがあります。

コミカライズという作業に当たって、
いかに原作の面白さを伝えるために努力しているか。
また漫画としての面白く読んでもらえるよう、
様々な工夫が凝らされていることなどが語られており、
漫画好きの方であれば、まず読んで損は無い内容です。

今なら試し読みサイトで、この記事を読むことができます。
第1話の試し読みと併せてこちらを読めば、
よりこの作品への興味が湧くこと請け合い。

そして皆がデグさんの魅力に囚われるが良いのです。
posted by 山田工作 at 22:03| Comment(3) | 漫画

2016年12月28日

サヤサヤ サヤサヤ サヤサヤ サヤサヤ サ ヤ 遠 藤

以前の記事で、クイズを出したことがありました。
それから随分間が空いてしまいましたが、
これを放っておいては年が越せぬ、
ということで答え合わせです。

記事での画像ヒントが「駄菓子」なだけに、
ここで借りていた作品は「だがしかし」。
週刊少年サンデーに連載中の作品で、
アニメ化もされている人気作です。

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駄菓子をネタの中心に据えたギャグの多い作品で、
基本、駄菓子一つにつき一話の構成になっています。
ギャグの前提として駄菓子についての豆知識が描かれたり、
ギャグだけでなくラブコメ要素もかなり多く、
読んでみたらとても自分向けの作品でありました。

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駄菓子についてはその基礎知識に留まらず、
その商品が生まれるまでのエピソードや、
ただ食べるだけでなく独自の楽しみ方を紹介したり、
駄菓子あるあるなど様々な情報が語られるため、
駄菓子好きに限らず、雑学好きな人にもおすすめできます。

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ギャグは日常系で、クスッと笑えるようなものが多く、
ラブコメについては今のところ随分と淡い、
恋愛と呼べないような段階の表現に終始しているので、
シリアスな恋愛描写も、過剰なお色気要素も無く、
ある意味安心して、気軽に楽しめる作品となっています。

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出てくるキャラクターたちは高校生が多いのですが、
コトヤマ先生の絵の上手さもあってとても魅力的。
中でもメインヒロインの枝垂ほたる嬢はデザインも秀逸で、
早速フィギュア化されるほどの人気です。

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ところで先ほどから同じ女の子の画像が続いていますが、
実は彼女が枝垂ほたる、というワケではなくて、
主人公である高校生、鹿田ココノツ君の幼馴染みで、
彼にほのかな恋心を抱いている、遠藤サヤ嬢です。

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枝垂ほたる嬢のように目や胸が大きいワケではなく、
どちらかと言えば地味目な外見ですが、
何と言うかそれが独自の魅力を醸し出しています。

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小さめな瞳や八重歯が可愛く、
本人も気にしている控えめな胸も愛おしい。
ココノツが最大の魅力として「お尻」を挙げるほどの、
枝垂ほたる嬢とは違う方向でのスタイルの良さがあります。
家業の喫茶店の手伝いをしているシーンが多く、
エプロン姿も魅力的です。

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子供の頃からココノツのことが好きで、
でもそれをあからさまに表に出すことはせず、
ココノツの方でも気づいてか知らずかはっきりせず、
それでもずっと仲良く一緒にいるという、
奥ゆかしくもいじらしい女の子であります。

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また、とても器用で、駄菓子を使った遊びや、
メンコやけん玉などの腕前は達人級で
ほたるが敬意を込めて「サヤ師」と呼ぶほど。

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ココノツと親しくしているほたるに対して、
恋のライバルとして警戒する風でもなく、
あくまで自然体で接している様子もポイント高し。
やたらな「恋愛脳」でないところが良いですね。

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「だがしかし」自体とても面白い漫画ですが、
こうしたお気に入りキャラがいたことによって、
余計に楽しく読むことができます。

喜びのあまり、今回こんな構成の記事となりましたが、
サヤ師の魅力が少しでも多くの方に伝わることを期待しています。

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今まで知らなかった作品を気軽に読むことができるだけでなく、
新たにお気に入りのキャラまでできてしまったあたり、
レンタルコミックスの効果は抜群だと言えます。
少なくとも自分にとっては。

以前の記事では5巻で全部と書きましたが、
その後6巻が発売されました。
その6巻において「第一部完」と言うような展開となっているので、
今なら6巻までまとめて読むのに良いタイミングかもしれません。
この機会に未読の方は借りてみてはいかがでしょうか。



折しも年末年始。
それほど休みが多いワケではありませんが、
いつもよりはゆっくりできる時間があります。

また何か、興味のある作品をまとめて借りて、
新たな発見や出会いがあれば良いなと思っています。
posted by 山田工作 at 21:05| Comment(2) | 漫画

2016年10月07日

レンタルコミック

先日レンタルビデオを利用した際に、
レンタルコミックのサービス券をもらいました。

子供の頃、近所に貸本屋さんがあったのですが、
一度も利用したことはありませんでした。
当時は古本屋を利用することが多く、
買ってみて面白い本だったら手許に取っておき、
それほどでも無かったら売って、次の購入資金にしていたので、
借りてお金を払う一方の貸本は「損」なような気がしていました。

それが今回、せっかく無料なんだからと利用してみたのですが、
これは結構便利なサービスなのではないかと感じました。

まず、読んだら返すため、置いておく場所を取らない。
これは都会の一人暮らしなどで家が狭い人はもちろんのこと、
自分のように持っている本の量が多過ぎて、
家の中が本だらけで収拾がつかなくなっている人にも有り難い。

次に、利用料が安いので気軽に利用できる。
自分が利用した店は、1冊一週間借りて90円弱。
自販機でジュースを一本買うより安い。
この値段なら、通勤通学の際のお供にサクッと借りても、
それほどの負担ではないと思います。

また、本屋での立ち読みが困難になっている現状では、
気軽に試し読みできる手段としても有効でしょう。
最近はネットで試し読みができることも多いのですが、
たいてい、第一話だけか数話程度ですので、
長編作品では内容が分かりづらいこともあります。

特に、ちょっと古めの名作などでは、
ネットでの試し読みが無いケースが多いのですが、
逆にレンタル店では定番商品として置いてあることが多い。
個人的には、こうした作品は買い揃えておかずとも、
読みたくなった時に読めれば良いので、
安く、ある程度の期間でまとめて読めるという点で、
レンタルコミックはとても良い選択となります。

まあ在庫があるというのが大前提なのですが、
自分が利用したお店では、ある程度知名度のある作品は、
大抵置いてあったように感じました。

そもそもレンタルコミックは販売と違って、
複数在庫を確保しておく必要が無いため、
作品数のワリには本棚が省スペースで済みます。
通常の書店のコミックスコーナーと比べるとその狭さは際だち、
借りる本を探す時に、すごく違和感を感じたほどです。
一見すると本の数が少なく感じるのですが、
それは一冊ずつしか置いてないからで、
実は作品数は、販売部門より多かったりもします。

このスペースを取らないという特徴はお店としてもメリットです。
何よりレンタルを利用する人は来店頻度が上がるため、
レンタル以外での商機アップも見込めるでしょう。
自分の利用したお店はレンタルコミックと販売が一緒なので、
レンタルと販売に相関関係があるのか、ちょっと気になるところです。

あと、レンタルコミックの利用料は、一部が作者に還元されています。
出版物貸与権管理センターという所がその業務を行っており、
2016年10月3日には、約18億1千万円の使用料を分配したとのこと。
この金額で幾らくらい作者に渡っているのかは分かりませんが、
それでも作者を応援するという点で、レンタルは古本に勝ります。

省スペース、作者にお金が入るという点で言えば、
電子書籍にも同じことが言えます。
でも電書はまだ結構高価いですし、端末が無ければ読めません。
何より、パラパラと本のページをめくる感覚が好きなので、
実際に本が手に取れるなら、自分はそちらを選びます。

使ってみて分かった、レンタルコミックの良さ。
TUTAYAやゲオなどであれば、
ビデオレンタルと同じ会員証で利用できるので、
まずは何か気になる一冊を借りてみてはいかがでしょうか。


さて、長々とここまで読んで頂いた方にクイズを一つ。
今回、自分が借りたコミックスは何でしょうか?
ヒントは、以下の三つ。

・使ったサービス券は5冊無料で借りられるというモノで、
 今回は5巻で全部読むことができました。

・今までこのブログでは全く触れたことのない作品です。

・画像ヒント↓

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答えはまた後日・・・
posted by 山田工作 at 22:53| Comment(0) | 漫画