2020年02月20日

さよなら私のクラマー 11巻

「さよなら私のクラマー」11巻を購読しました。



表紙を飾るは興蓮館高校の2年生トリオ。
キャラが3人描かれる表紙は4巻以来でしょうか。
どうしても浦和邦成の2年生トリオを思い出してしますが、
チカを含め彼女らが再び描かれるのは一体いつの日か・・・
1話でも早い再登場を願うばかりです。

さて、この作品にはコミックスの巻ごとに主人公がいる、
というような事をこれまでも何回か書いてきましたが、
今巻における主人公は間違いなく白鳥綾。

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大言壮語を吐きながら結果の出せないストライカーとして、
これまで周りからは「『自称』ダンシングスワン」、
「ダメスワン」などと言われてきた彼女ですが、
前巻での、チームの要である曽志崎の退場により、
急遽行われたチーム全体のポジション変更が見事にハマり、
「駄鳥」から見事なスワンへと生まれ変わりました。

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どのようなポジションチェンジが行われ、
それが本人のプレーにどのように作用したのかは、
実際にコミックスを読んで頂きたいところなのですが、
これまで彼女のプレーが上手くいっていなかった理由も含め、
分かりやすく描かれていたのは嬉しいところでした。

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3巻の時点で白鳥のスポーツ万能ぶりは描かれており、
この身体能力の高さと自己主張の強さから、
他選手を差し置いて起用され続けていたのかと思っていました。
そしてそれはある面ではその通りだったのですが、
今回の、危機的なチーム事情を説得材料にしてまで行われた、
大胆なポジション変更が彼女に与えた影響の大きさを見るにつけ、
決してそれだけではなかったということが分かりました。

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白鳥のように口ばっかりで結果の伴わない選手は、
ワラビーズ以外のチームでは早々に外されていたことでしょう。
そんな彼女を生まれ変わらせた今回の深津監督の采配は、
選手への観察力と理解力の高さ深さを示すものです。

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以前、能見コーチがかつての恩師から言われた、
「燦然と輝くダイヤになるか
 道端に転がる石コロになるか
 指導者の責任は重大だ」
という言葉を思い出さずにはおれません。

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そして、ポジションチェンジにより視界が開け、
これまでとは比べものにならないほど生き生きとプレーし、
自身の成長を実感している白鳥の、何と嬉しそうなことか。

今回の深津監督の采配は、白鳥に躍進の機会を与え、
それがチーム全体の強化に繋がっただけでなく、
一人の少女がサッカーの、スポーツの楽しさを実感したという、
その一点において重要な意味を持っています。

学生スポーツ、アマチュアスポーツにおける指導者の役割。
その責任と重要性をしっかり描いた、良いエピソードでした。

こうなってくると、今巻の表紙が白鳥でなかったのが惜しい。
いつか彼女にもカバーガールの役割が回ってくるのでしょうか。

今巻の冒頭では、興蓮館のエース来栖未加が、
実はいいとこのお嬢様であることが描かれていました。
ならば表紙が無理でも、せめて白鳥がお嬢である証拠を描く、
そんなエピソードを描いて欲しいなあと思っています。

さもないと、実は白鳥はお嬢ぶってるだけではないか?
ハイスクール!奇面組」の織田魔利のような、
なんちゃってお嬢キャラなのではないか?
という疑惑が膨らんできてしまいます。

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作中、しきりにお嬢様アピールをしている白鳥が、
なぜ県立の、別にサッカーの有力校でも何でもない、
蕨青南高校に進学してきたのかも気になるところ。

ここは是非とも、御一考願いたい所存であります。

posted by 山田工作 at 23:27| Comment(0) | コミックス2020
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