2018年12月16日

六道の悪女たち 12巻 + プチ桜井のりお祭

「六道の悪女たち」 12巻を購読しました。



今巻は新たな悪女が登場するまでの幕間な巻ですが、
六道が乱奈の家を訪れて様々な事が明らかになったり、
六道が乱奈からプロポーズされたり、
六道が自分の秘密を飯沼に明かしたりと、
かなり重大な出来事が多くある巻でもありました。

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中でも乱奈の家については結構衝撃でした。
「大きな極道の家で厳しく育てられた」
みたいな想像を勝手にしていたのですが、
思っていたよりもファンタジックな要素が強く、
改めてこの作品の根底にある「お伽話」的なものや、
陰陽術の存在を強く意識させられました。

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そしてその「陰陽術」が新しい悪女へと繋がる鍵になっていたり、
このタイミングで六道が飯沼に陰陽術について告白したことなどから、
何か物語が新しい段階へと進んだような感じがしています。
今後しばらくはヤンキー漫画的な展開はおあずけでしょうか。

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とはいえ「悪女に惚れられる」という六道の陰陽術について、
見た目に一番わかりやすいのがヤンキー系女子の熱烈な好意であり、
それが巻き起こす騒動がこの作品の面白さの一つでもあります。

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陰陽術を鍵とした、ややオカルトチックな展開もありつつ、
クリスマスデートに浮かれる六道のクソダサい格好や、
六道と飯沼による「どっちがモテるか対決」など、
ライトな要素も楽しめるのがこの作品の魅力。

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六道の陰陽術や乱奈出生の秘密。
乱奈を中心にした悪女たちによる恋愛模様。
亞森高校の番格として否応なく巻き込まれる不良たちの抗争。
ファッションやバイクのセンスが壊滅的な男どもの不思議な友情。

ギャグ、ラブコメ、バイオレンス、オカルトと、
様々な要素を持ちながら、更に新しい扉を開き進む物語。
これから先も、とても楽しみな作品です。

同時発売の、桜井のりお先生の2作品も購読しました。



僕の心のヤバイやつ 1巻

主人公の市川くんは、中二病的で内気で陰気な男子中学生。
彼の、同級生でプロのモデルでもある女子「山田」への、
屈折した感情を笑いに変えたラブコメディ、
かと最初は思っていたのですが、どうも違うようで。

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市川くんの中二病的な発想や行動が、
笑いの要素となっていることは間違いないのですが、
それ以外にも、彼の純粋な部分が多く描かれていて、
思春期男子として読者の共感を呼びやすいキャラとなっています。

しかしその市川くん以外のキャラについては、
たとえ重要キャラの「山田」であっても、
モノローグなどがほとんど無い、
表情や動作、聞きとれるセリフといった、
実際に見聞き出来る範囲での表現に留めています。

そしてそこに、市川くんの心情を被せるというかたちで、
場の状況や登場人物たちの心理などの解説が行われます。
当然そこには市川くんの心理が反映されているわけで、
読者はその認識の間違いや不十分さも含めて、
市川くんから見た世界と、そうじゃない世界を理解していきます。

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漫画というのは、絵と文字を組み合わせた表現方法です。
その中で文字情報というのは、物語の進行に必要なだけでなく、
登場人物の性格や心情などを表現するのに便利な道具です。

それに対し絵は、一見して状況が分かりやすい代わりに、
内面描写については文字ほど得意ではありません。

この作品は、主人公以外の登場人物からの文字情報を減らし、
絵による視覚情報から読みとることを期待しているように感じます。
それは、読者と主人公の一体化を促すための試みでしょうか。

今巻巻末のあとがきにおいて桜井先生は、
この作品は距離、変化、気づきを描いた作品だと述べています。
そして丁寧に描いていくので、長い目で見て欲しいとも。

短期間で結果を出すことが求められがちな昨今では、
なかなか難しいチャレンジだと思いますが、
今後、ちゃんと最期まで描ききれることを願っています。




ロロッロ!  3巻

一方こちらはとても分かりやすい、
中学生女子下ネタ全開ギャグ漫画として、
早くも安定感すら覚える作品となっています。

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とにかく脱ぐ。
何かあれば脱ぐ。
登場する女子のほとんどが脱ぐ。

やれセクハラだポリコレだとうるさい世の中で、
いっそ清々しいくらいの裸の乱舞っぷりです。

さて、前巻で主人公は美術部に入部しましたが、
今巻では美術部の腐女子三人組がわりと活躍。

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左から北大路砂奈(PN)、ミシェル金剛(PN)、桜小路美玲(PN)。
新入部員であるちさとを同じ腐女子だと思っており、
ある意味そのおかげで、ちさとはボッチにならずに済んでいます。

あらゆるモノに「腐」を感じ取ろうとしたり、
美術部の合宿中に自身の同人活動に勤しむ貪欲さの一方で、
ちさとが孤立しないよう積極的に語りかけてくるなど、
優しい先輩としての一面も見せてくれています。

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中でもミシェル金剛さんは一歩抜き出た存在感が。
BL仲間が異性愛モノの作品を描いているのを咎めるガチさ。
オタクにありがちな、文字通り「脇があまい」服装。

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ユルユルのタンクトップなのに、まさかのノーブラ。
中学生女子としては、あまりの油断と無頓着ぶり。

そうかと思えば、美術部内のコンペでトップを取るなど、
美術的センスを発揮する場面もあり。

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みつどもえ」でもそうでしたが、
ちょっとしたサブキャラにもしっかり設定付けがなされ、
魅力的なキャラになっているのが桜井先生の作品の魅力。
今回のミシェル金剛さんだけでなく、
どんどん魅力的なキャラが登場することを期待しています。

posted by 山田工作 at 13:51| Comment(0) | コミックス2018
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