2018年03月14日

六道の悪女たち 8巻

「六道の悪女たち」8巻を購読しました。



表紙を飾るは鬼島連合総長、松々宮童子。
てっきり椰子谷さんが来るものと思っていたので、
これはちょっと意外でした。

さて、その椰子谷唯。
鬼島連合幹部「ナンバー1」は伊達ではなく、
驚異的な強さを持つ女性でした。

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前巻で幼田や波瑠也が苦戦した般東や朱井を、
「私なら1分で倒せる」と言い切る自信。
そして巻末の描き下ろし漫画を読む限りでは、
どうも総長の松々宮よりも強いようですし、
ちょっと強さの底が見えません。

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そしてそんな彼女に一対一で立ち向かい、
全く手を出さずに気絶させて勝った六道。
六道の持つ能力もまた、底が知れません。

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六道の「悪女が問答無用で惚れる」という能力。
今回の椰子谷の負け方や、以前姫野莇美が惚れた際、
「白馬の王子様」という姿を六道に見たことからすると、
「悪女の理想像を具現化して見せる」能力なのかもしれません。

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もしこれが正しいのだとすれば、
乱奈から見た六道はどんな姿なのか気になるところですが、
多分これは能力の一部でしかないだろう、とも思います。

そう考える理由は、幼田にあります。
幼田が六道に惚れた際、彼女は悪女ではありましたが、
恋愛には全く興味がなく、むしろ嫌悪していました。

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そんな彼女には、理想の男性像など無かったことでしょう。
それでも六道の能力は発動し、幼田は六道に惚れました。

その後、幼田の悪女の部分が薄まるにつれ、
六道に対しての恋愛感情も解消していき、
現在の幼田は以前のように、恋愛とは無縁となっています。

六道の能力は、幼田の悪女の部分にだけ働きかけ、
それが少なくなると、その影響力も無くなっていきました。
このことから、六道の能力は「悪女度」の強さによって、
その影響力が増減するものだと言えそうです。

今回、椰子谷が気絶してしまったのは、
彼女の「悪女度」が飛び抜けて高かったため、
六道の能力の影響力も絶大になってしまったからでしょう。

ただ、この悪女の部分に作用する力だけが、
六道の強さというワケではありません。
相手がどんなに悪女であっても、相手を思いやる優しさ。
この大きな優しい心こそが、六道の力の源泉です。

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椰子谷が六道に見た理想像だけでは、
彼女の攻撃はエスカレートするだけでした。
椰子谷に止めを刺したのは、彼女に対する六道の優しさであり、
この優しさがあったからこそ、六道は椰子谷に勝てたのです。

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今回の、乱奈を巡る鬼島連合との戦い。
これにしても、六道の能力と優しさの両方が、
乱奈に影響を与えたことで起きた出来事だと言えます。

もし乱奈が六道と出会う前に松々宮と出会っていたら、
暴力を好む乱奈はあっさり松々宮の誘いに乗り、
鬼島連合に入っていたかもしれません。

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また、乱奈と六道が出会って直ぐの頃であったなら、
松々宮の言葉に乱奈が惑わされるようなことは無く、
乱奈は六道から離れず、ずっと一緒にいたことでしょう。

しかし現在、乱奈は松々宮の言葉に乗り、
六道から離れていこうとしています。
それは、自分は暴力を好むような悪い人間であり、
そんな人間が六道の傍にいてはいけないという、
六道への「思いやり」の心からです。

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六道の言うことなら何でも聞いてきた乱奈が、
六道の言うことを聞かず、自分でそう判断している。
これはすごい変化です。

そして、乱奈にそんな変化をもたらしたのは、
孤立しがちな乱奈をみんなと一緒に行動させ、
何かを感じ、考えることを促してきた、
六道の乱奈への「思いやり」です。
六道の優しさは、確実に乱奈に影響を与えています。

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一方で、六道の能力もしっかりと効いています。
六道から離れれば、自分は思う存分暴力を振るえる。
でも、好きな六道とは離れたくない。

悪い人間でいてもいいんだって思えば思うほど
 六道くんのことが もっともっと好きになっていく

暴力を好む「悪女」の部分が、六道を好きな気持ちを強くする。
六道から離れれば、自分の暴力性を解放できる。
でも、大好きな六道からは離れたくない。

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深刻なジレンマに陥った乱奈の流す涙の、何と美しいことか。
今までも様々な表情を見せてきた乱奈でしたが、
今巻の見開きでの乱奈の泣き顔は、極上のものでした。

そんな乱奈の表情を引き出したのが六道桃助の力。
六道の持つ「能力」と「優しさ」は、
向日葵乱奈に大きな、そして複雑な影響を与え、
彼女から多くの感情を引き出していく。

この二人の関係の変化と、それによる乱奈の変化。
これこそが、この作品の見所だと思っています。
今後どんな風に変化していくのか、とても楽しみです。

が、それはそれとして。

六道が好きで好きで大好きで、
それを満面の笑顔で表している乱奈さんも好きなので、
ただただ六道と乱奈さんがイチャイチャしている、
そんなシーンも見たいんですよ僕ぁ。

無事に鬼島連合との戦いが終わって、
いつも通りの日常生活を取り戻して、
六道と乱奈さんのラブラブな姿が見れることを期待しています。

posted by 山田工作 at 22:40| Comment(0) | コミックス2018
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