2018年03月02日

幼女戦記 8巻

「幼女戦記」8巻を購読しました。



ターニャ・デグレチャフ少佐率いる第二〇三航空魔導大隊の、
敵基地への奇襲攻撃が前巻より続いています。

youjo08_vs01.jpg

迎撃のため出撃してきたアンソン・スー大佐は歴戦の魔導師。
数の優位を活かしてターニャを追い詰めますが、
自身の弾切れなどもあって撃破には至らず。

両者の闘い自体は痛み分けとなりますが、
大局的にはターニャたち帝国軍の大勝利となり、
レガドニア協商連合は国家存亡の危機に瀕します。

スー大佐の、敗戦国の軍人としての悲哀が描かれますが、
本人はあくまで軍人としての本分や義務を果たそうとしており、
ターニャに対する闘争心も衰えることはありません。

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思えば、これまでターニャと対峙してきた相手は、
出た→死んだ状態のことがほとんどだったため、
キャラクターとして語られることはありませんでした。

軍人で、名前付きで登場するのは帝国ばかりなため、
国の様子や軍隊の様子、キャラクターの掘り下げなどは、
どうしても帝国についてのものに偏っていました。

そんな中で、ターニャと複数回戦闘を行い、
今なお生き残っているスー大佐は、
帝国以外の国の様子を描く上で、とても貴重な存在です。

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周辺全てが敵という状況ながら、未だ勝利を続ける帝国。
それに対し、敗れてしまったレガドニア協商連合。
両者の様子をそれぞれ描き、対比することで、
勝敗のもたらすコントラストはより鮮やかになります。

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とはいえ、戦争は敗者だけでなく勝者にも消耗を強いるもの。
帝国側にも戦争の当事者としての苦悩や負担があり、
それを最前線で受け止めるのが軍隊の役割です。
その軍隊の中でも、更に最前線でこき使われるターニャたち。
負けた方は悲惨ですが、勝った方も単純に幸せではない様子。

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つくづく、戦時下に生まれなくて良かったなあと実感します。

幼女が戦争で活躍する作品などケシカラン、
そもそも戦争を娯楽扱いするとはナニゴトか、
という向きの意見もあるでしょうが、
戦争の悲惨さや不条理を描き、世に知らしめるのも、
戦争を扱った作品だからこそできることです。

そのことを、面白い漫画で読むことで実感できる。
とてもシアワセなことだと思います。

とりあえず、今巻で一番シアワセを感じたのがこの1コマ。

youjo08_tanya01.jpg

この、男性の部下の前で胸元をギュッと隠す仕草。
見た目だけでなく、仕草も少女らしさが身についています。

中身がオッサンなのは重々承知の上で、
次第に女の子らしくなっていくターニャが見られる、
このシアワセを、改めて噛み締めているのでございます。
posted by 山田工作 at 23:06| Comment(0) | コミックス2018
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