2018年02月03日

ふたりモノローグ 3巻

「ふたりモノローグ」3巻を購読しました。



登場人物たちの心情=モノローグを表現の中心に置くことで、
会話の行き違いや人間関係のアヤをギャグに昇華したこの作品。

これまでは、妄想と言えるほど思考が暴走しているのに、
表面上はふつうを装っているキャラが多く、
その内面と外見のギャップがネタになっていました。

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それは今巻でも変わっていないのですが、
心情をつまびらかにされているキャラたちの中にあって、
ほとんど内面描写のない主要キャラが一人います。

それは、今巻で個人的にイチオシのキャラである、
蓮茂台 洸(はすもだい あきら)ちゃん。

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明朗快活なキャラであり、人当たりも良いため、
同級生だけでなく下級生からも慕われている彼女。
ヤンキーギャルとして周囲からやや浮いているみかげとも、
高校入学時から友達付き合いをしており、
みかげが気を置かずに話せる数少ない相手です。

こういうキャラは、えてして言行が一致しており、
裏表の無い感じで描かれがちですし、
実際これまではそうでした。
これが今巻では、ちょっとイメージと違う部分が描かれます。

まず一つは、佐呂間ちゃんから肌がキレイと誉められて、
スキンケアについて問われ、一度は否定したものの、
その後二人っきりの場所を選んで、実は…と告白した場面。

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自分のことを、ガサツで元気が取り柄キャラと認識しながらも、
聞かれたことに対して、隠さずちゃんと答えるその態度。
とても好感が持てる対応ですし、ギャップ萌えでもあります。

そしてもう一つ、彼女の部活の試合を、
みかげたちが応援に行った際に見せた涙。

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普段の明るく元気な彼女からは考えられない姿であり、
みかげたちだけでなく、周りの誰もが驚いています。
周囲が動揺するほどの姿を見せながらもそれを誤魔化さず、
自分の素直な気持ちをみかげに伝える洸ちゃん。
みかげならずとも心を打たれる場面です。

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そんな洸の姿に、これまでの自分の洸への態度や、
洸の性格などに思いを巡らしたみかげも流石です。
普段から他人の目を気にし過ぎるほど気にしてしまい、
常に自分を装っているみかげだからこそ、
洸の正直な姿にグッときたのでしょう。

上記の二つの場面において、
洸のモノローグはほとんどありません。
モノローグが特徴のこの作品において、
洸は自分の心情を素直に表現する、
見たまんまのキャラとして描かれています。

hutamono03_akirajin.jpg

かと思えば、お祭りに浴衣で行く話では、
恥ずかしいからと甚平を着て登場し、
「これしか持ってなくて」と嘘までついています。

明るく正直者な彼女であっても、場面によっては嘘をつく。
そもそも、普段明るく振る舞っているのだって、
嘘とは言わないまでも、結構気を遣っているのかもしれません。
でも、そのへんについては何も描かれず、実際のところは不明。
この、明らかな部分と分からない部分のバランス感。
これにすっかりやられてしまいました。

みかげやひなたや佐呂間ちゃんたちの、
外見と思考と行動のギャップがこの作品の魅力なら、
洸のような、キャラと行動のギャップもまた魅力。

ギャップ萌えの魔力。
これを強く感じた今巻でありました。

カバー内の描き下し漫画にも洸が登場。
是非多くの人に見てもらいたいものです。

posted by 山田工作 at 15:34| Comment(0) | コミックス2018
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