
蕨青南(ワラビーズ)と浦和邦成の戦いが続いていますが、
以前のコミックス紹介の最後で触れたとおり、
チカ先輩が主役の巻となっていました。

桐島千花。
浦和邦成高校2年。
背番号26。ポジションはボランチ。
「チカ先輩」という呼称は、
同じ中学で後輩だった曽志崎しか使っていませんが、
何だか彼女にピタっとはまっている感じがします。

普段から髪をアップにしておりおでこ全開。
サッカー時にはスポーツグラスを着用していますが、
普段はコンタクトレンズを使用しているのでしょうか。
体格的には小さいものの豊富な運動量を誇り、
ピッチ上を縦横無尽に駆け回り、相手の攻撃の目を潰す。
フィールドの中盤を支配する守備の要の選手です。

試合中の気性は激しく、ハードワークを厭わない。
一方で、チームメイトだけでなく、
試合中に対戦相手を気遣う優しさも持つ。

過去の試合で痛い目にあった際も、
自身を責め、先輩に詫び、悲しみを一身に背負うという、
優しさと、責任感の強さを見せていました。
敗戦に挫けず、高い目標を掲げ努力し、
強豪校としてのプライドも持つ。
強く、優しく、誇り高い、とても魅力的なキャラクターです。

たまたま、初めてこの作品を読んだのが、
今巻に収録されている彼女が活躍する回で本当に良かった。
おかげで、この作品を読み続けることができた。
そう言えるくらい、自分にとってインパクトのあるキャラでした。
また、今回コミックスで読んでみて、
チカ以外の浦和邦成の選手で気になるキャラがちらほら。

キャプテンで3年生の財前奈々美。
キャプテンのポジションがセンターバックなあたり、
鉄壁を誇るチームカラーらしさが伺えます。
積極的に指示出しをする姿が凛々しい。

2年生の海老名あやめ。
キャプテンと共にデフェンダーとして守備を担います。
ドリブル突破を図る恩田に対し立ちふさがる際、
「燃える」ではなく「萌え」ていたのが特徴的。
3巻でも、かつてコンビを組んでいたチカと曽志崎の対戦に、
「萌え」を感じていた彼女。

ちょっと独特な感性の持ち主のようです。
今巻の表紙を飾る浦和邦成トリオと同じ2年生なので、
今後も何かと登場機会があるかもしれません。期待です。

その浦和邦成トリオの残り二人、天馬夕と安達太良アリス。
守備重視のチームにおいて、カウンター攻撃を担います。

天馬夕。背番号は12番。
チカと同じく小柄で、見た目は可愛らしいのですが、
たいそう口の悪い彼女。
ちょっと気になったのが、3巻の九谷の回想シーンで、
「九谷はわたしのつぶれ役ね」と言っている女の子。

これ、ひょっとすると天馬なのではないですかね。
ストレートな物言いが、何か彼女らしいというか。
だとすると、今後九谷が絡んでくる展開も?
九谷は高校が明らかではありませんが、
これが東京なのか埼玉なのかで事情が違ってきます。
はてさて、どうなるのか。

安達太良アリス。背番号11のセンターフォワード。
小柄な選手が多い浦和邦成にあって長身が目立ちますが、
見た目でもうタダモノではない感じがしています。
天馬と二人で鮮やかなカウンター攻撃を仕掛けたり、
相手選手のディフェンスをものともしなかったりと、
素晴らしい身体能力を秘めていました。
チカ、ユウ、アリスの三人組を中心に、
実は結構個性的なチームだった浦和邦成。
そのチームを作り上げたのが、後藤田監督。

あまり生徒たちから尊敬はされていない様子。
しかし、生徒たちが好き放題言いたいことを言っているあたり、
しっかりとした信頼関係はあるようです。
まあ、このチームにしてこの監督あり、と言った感じでしょうか。
今回は浦和邦成について述べるだけで終ってしまいました。
ワラビーズや、ちょこっと登場した佃や井藤、
作品全体への感想などは、今後できたら書こうと思います・・・