2016年11月18日

六道の悪女たち 1巻

「六道の悪女たち」1巻を購読しました(2回目)。



先日は「表紙買い」をしたと書きましたが、
その表紙に期待したとおりの素晴らしい内容でした。
今は試し読みができるサイトがありますし、
Kindleには「試し読み増量版」がありますので、
まだ読んだことの無い方はそちらをどうぞ。

向日葵乱奈

表紙を飾っていた向日葵乱奈は「女番」であり、
見てのとおり、通常時は不機嫌な仏頂面をしています。

それが「悪女から好かれる」という特殊能力を得た、
主人公の六道桃助と話すときだけは、
全く違う表情を見せてくれます。

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つり上がっていた目付きが優しくなり、
にらみを効かせていた瞳も大きくなり、
固く結ばれたへの字口は小さく開かれ、
六道への愛の言葉を呟きます。

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このデレっぷり。
通常時とのギャップがすごい。
表紙の、怖い女番の乱奈さんも良いですが、
このデレた時の表情もまた良いですね。
表紙に惚れてコミックスを買った自分としては、
色んな表情が見られて期待以上でした。

ただ、ちょっと期待外れだったのが、
乱奈さんの出番がそれほど多くなかったこと。
コミックス全体で見てみれば、六道をいじめていた、
不良の飯沼の彼女であるつばき嬢の方が目立っていました。

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つばきだけでなく、六道に魅かれる悪女は数多く登場します。
彼女らは「悪女」であるので、大抵はヤンキーかギャルなのですが、
それぞれがちゃんとキャラクターとして描き分けられ、
個性を持っているのは素晴らしいところ。

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個人的には、サイドに剃り込みを入れた彼女が、
見た目はハードコアな不良といった感じなのに、
けっこうチャラい言葉遣いをするのが好ましかったり、

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ひとりだけぽっちゃり体型の彼女は、
他の娘たちと同じように六道に魅かれているにも関わらず、
他の娘よりちょっと後ろのポジションにいつもいるあたり、
実は控えめな性格なのかな?
とか細かいところまで想像して楽しめるくらい、
一人一人がしっかりとキャラ付けされていました。

乱奈の登場シーンの少なさはちょっとがっかりでしたが、
代わりに彼女たちの立ち居振る舞いを見れると思えば、
作品全体としての魅力はより増したのだと言えます。

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また、名も無き脇役の彼女たちと対比することで、
乱奈の存在感が際立つことを考えれば、
彼女たちの存在もまた重要な要素なのでしょう。

実際、彼女たちと乱奈やつばきでは、
六道に対する好意の表し方にかなり違いがあります。

キャーキャー言いながら六道を取り巻いている彼女たちに比べ、
飯沼という彼氏がいるつばきは、ちょっと距離を置いていますし、
飯沼が六道を殴るのを止められませんでした。

それに対し乱奈は、六道への溢れる好意を少しも隠そうとせず、
六道の為に力を振るい、六道の言うことは無条件で聞いています。
こういった、六道への好意のレベルの違いは、
今後の物語の展開上、重要な部分なのではないかと思います。

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特に乱奈は、六道に対する盲目っぷりと、
それ以外の人に対する無関心さの違いが際立っています。

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「目障りだから」と不良グループを叩き潰したり、
そもそも今時女番をやっているあたり、
彼女の心の中には、何か荒んだものがあるように感じられ、
それが六道への強烈な好意の源泉であるようにも思います。

日常に空虚感を覚え、何ものにも関心が持てず、
ただイライラと日常を過ごしていた彼女にとって、
例え怪しげな術の影響を受けた結果だとしても、
自分から「好意」を持った六道は、
今までに無い感動を与えてくれた存在だったのではないか。
そんな風に自分には見えました。

今は何も明らかにされていない彼女のプライベートですが、
物語が進むにつれて少しずつ明らかになってくるのではないか。
またそれに連れて、六道が身につけた能力についても、
徐々にその目的などが分かってくるのではないかと期待しています。

巻末で、乱奈に次ぐ「二人目」が登場しているあたり、
2巻に向けての引きもバッチリですし、
先が楽しみな作品がまた一つ増えました。

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圧倒的な暴力の化身である「女番」向日葵乱奈も、
ただただ六道が好きで仕方ない乱奈さんも、
読んでみればどちらもとても魅力的でした。
そんな彼女にまた会えることを楽しみに、
2巻を待つことといたしましょう。

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posted by 山田工作 at 23:01| Comment(0) | コミックス2016
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