2015年10月02日

夕空のクライフイズム 6巻 + トクサツガガガ 4巻

最近購読したコミックスをご紹介。
今回は、ビッグコミックスピリッツにて連載中の2作品。

「夕空のクライフイズム」6巻



前半と後半でガラリと内容が変わった今巻。

前半では、静岡県代表校との練習試合の続き。
(主人公たちの学校は神奈川県)
ここでの主役は、対戦相手校の選手である百武くん。
ウイングとして希有な才能を持つ彼が、
その能力を発揮して、ダイナミックに動き回ります。

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正に正統派サッカー漫画といった感じ。

方や後半では、
「女子に似合うサッカーユニフォームは?」
というテーマでサッカー部員たちが、
ピッチリ派とダボダボ派に分かれ激論を交わす、
部員会議が開催されます。

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ここでの彼らにスポーツマンらしさは微塵もなく、
ただただ、己のリビドーに従い、
しかしとても紳士的に、熱い議論が行われる。

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サッカーの本質には何ら関係の話題ではあるものの、
こういった、ある意味バカバカしいことを、
仲間と真剣に語り合えるのも、部活動の良いトコロ。

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前半の、試合に一生懸命になる姿と、
後半の、バカなことをみんなで楽しむ姿の、
両方あるのがこの作品の魅力。
とても読みごたえのある構成となっていました。

ちなみに自分の場合、ダボダボとピッチリ、
「どっちもアリ」派、ですかね・・・


「トクサツガガガ」4巻



隠れ特撮オタクである、アラサー独身OLの仲村叶さんが、
特オタであることを周囲に隠しつつも、
特撮を見てきたことで理解した「人生訓」を活かし、
人間関係における様々な問題を解消していくこのお話。

今回も、多くの心に染みる言葉が発せられました。

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就職を機に、メタルのバンドを辞めるかどうか、
普通の、「まとも」な暮らしをすべきかどうか、
悩んでいた仲村の兄。

しかし、大人になってから全力で、
それまで抑圧されていた趣味を楽しむ妹の姿を見て、
趣味をするのには「好き」でさえあれば良い、
と気付いた、仲村兄。

好きだから、やる。
それこそが、まともなことなんだと。

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しかしその一方で、何かに打ち込むことは素晴らしくとも、
傍目にその姿は、だいたい気持ち悪い、というのもまた真理。

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でも、だからといって、
そんなに簡単に趣味は止められない。
何故かって?
それは、それが好きだから。

こんな当たり前の、単純なことを、
熱く伝えてくれる作品であります。

また今巻では、1巻で仲村と知り合い友人となった、
同じ隠れ特オタの吉田さんが、目立たないながらも大活躍。
苦境に陥る仲村に対し、的確なアドバイスを授けます。

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この吉田さん。
仲村よりも年長であり、特オタをやってきた期間も長いため、
知識や実践力で大きく仲村に勝っているだけでなく、
経験からくる情報分析や判断力に優れているあたり、
やはり「年の功」というのは馬鹿にできないもんだな、
と実感させてくれます。

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どうも年齢の話題は逆鱗モノのようですが。
前巻でもそうでした)

あと今巻では、仲村と吉田さんの二人が、
スーフェスのようなホビーイベントに参加して、
特撮キャラのソフビ人形を購入したり、
それをレンタルスペースに持ち込んでリペイントしようとします。

その際、レンタルスペースにいたモデラーさんが、
塗装について静かに熱く語るシーンがあり。

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模型趣味はあるものの、塗装がド下手な自分としては、
いろいろ考えさせられるシーンでした。

塗装をする前に、その「モノ」とよく話す。
その「モノ」がどこにいて、どういう状況なのかを、
しっかりイメージしてから塗装する。
手を動かす前に、しっかり頭で考えておく。

とても大事なことだと思いますし、
自分の場合、そういったことが全然できていなかったなあと、
反省することしきりでした。

お金や手間をかけることだけが趣味の活動なのではなく、
静かに、深く、その「もの」について考えることも、
趣味を楽しむ大事な時間なんだと、教えられたような気がします。

本当にこの作品は、色々なことを気付かせてくれるなあ。


さて、今回紹介したこの2作品は、
巻末に描き下ろしの漫画があったり、
カバー内にもオマケの漫画があったりという点で、
共通の仕様となっています。

お話の内容が面白い、というのはもちろんですが、
それ以外の部分での、読者を楽しませる工夫が満載であり、
こうした工夫によって、コミックスを所有する喜びが増しています。

読んで面白く、持っていて嬉しい。
こういうコミックスは、そうそうありません。
両作品とも、次巻がとても楽しみです。
posted by 山田工作 at 23:16| Comment(0) | コミックス2015
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