2020年05月18日

六道の悪女たち 20巻

「六道の悪女たち」20巻を購読しました。



前巻の最後で登場した6人目の悪女、桜沙知代。

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占い師を自称する彼女の特殊能力は、
相手の目を見ることで未来予知ができるというもの。
実際にその能力を活かして同級生の悩み事を解決したり、
カンフーの達人である鈴蘭をケンカで倒してみせたりと、
登場直後から目覚ましい活躍を見せました。

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しかし彼女が格好良くキメられていたのも六道が登場するまで。
沙知代と乱奈のケンカに割って入った六道に対し、
目と目があった瞬間にフォーリンラブ。

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一気に聞き分けの良い、可愛い娘さんになってしましました。

この、ジェットコースターのような即オチ感。
シリアスとギャグの緩急の妙こそ、この作品の真骨頂です。

また、沙知代は六道に惚れてしまった事で、
何故か未来予知の能力まで失ってしまったのですが、
この未来予知を失った沙知代がまたポンコツかわいい。

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自身に降り懸かるトラブルに全く対処する事ができず、
あっちで転び、こっちでパンチラと、ドジっ娘ぶりを全開。
(実際におパンツが描かれているシーンは無いのですが…)
見た目のキツさも相まって、乱奈のデレとはまた違う、
素晴らしいギャップ萌えを展開してくれています。

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母親の沙知子と一緒の入浴シーンがあったのもポイント高し。
(肝心な部分は湯気で隠れて見れないのですが。
 この辺の表現規制は今時の少年誌的に致し方無し…)
沙知子の入れ墨を見せるのが一番の目的だったのかもしれませんが、
こうしたサービスシーンがある事には感謝しかありません。

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その母親の桜沙知子ですが、実は六道を見初めたのは4ヶ月前で、
それ以降、六道の身辺調査を行っていたことが判明しました。

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どんな悪女でも惚れるという六道の術に懸かりながらも、
自分自身の恋愛感情すら冷静に捕らえ入念に行動する。
年の功もあるのでしょうが、それにしても底知れない人物です。

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かなり強引な手段を用いて六道と二人きりになった沙知子は、
沙知代を六道のいる学校に入学させた目的を打ち明けましたが、
実際どこまで信用できる話なのか、今の時点でははっきりしません。

正直なところ、六道にメロメロになるシーンを期待していたので、
六道に対しシリアスさを保つ彼女はちょっと残念なのですが、
その分、桜沙知子という女性の凄みが伝わってきます。

これから先、今シリーズは彼女を中心に展開していくのでしょうか。
沙知代も良いキャラなので、母娘ともども活躍して欲しいものです。

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一方、メインヒロインの乱奈ですが、
六道と桜を見上げる表情がとても美しかったり、
沙知代と六道を取り合う様子がとても可愛かったりと、
今巻でもしっかりヒロインらしい存在感を発揮しています。

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しかし、そんな外見上の魅力は乱奈の一面でしかなく、
やはり彼女の本領は圧倒的な暴力。

鈴蘭を難なく倒した沙知代の未来予知能力でしたが、
乱奈に対しては、どこまで先を見通しても勝ちが見えないという、
戦わずして底知れぬ強さを見せつける結果となりました。

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桜親子と向日葵乱奈。
六道を巡って衝突するのか、はたまた共闘するのか。
相変わらず先がどうなるのか予想もつかない感じで、
これからも目の離せない展開が続きそうで嬉しい限りです。


posted by 山田工作 at 22:53| Comment(0) | コミックス2020

2020年05月09日

ド嬢と幼女

「バーナード嬢曰く。」5巻を購読しました。



様々な読書体験を登場人物たちが各々語る漫画なので、
読んでいると「あるある」と共感する場面が多かったり、
そこで語られる言葉が妙に心に刺さったりする作品です。

今巻でも多くの場面が強く印象に残ったのですが、
中でも一番は、カバー裏表紙になっている神林のこの台詞。

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後で恥かくとか気にしてたら
 誰かが評価したものしか評価できない人間になるぞ

読書に限らず、音楽やゲームや映画など、
全ての娯楽について言えることだと思います。

他の誰でもない、自分の感性を信じる。
自分が面白いと感じた事を、自分の言葉で語る。
このブログを書く上で、自分も意識している事です。
まあ実際にそれが出来てるかはまた別ですが。

さて、この作品は本と読書についてだけでなく、
それらを通じて人間関係を描く作品でもあります。
今巻では神林と遠藤くんの関係にフォーカスが当たりました。

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作品の初期の頃から本や読書について一緒に語ってきたのに、
いざ二人きりでとなると上手く会話ができなくなる。

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付き合いの長いグループの中ではままあることですが、
実際にこうして人の手で描いてもらえると、
一般的によくある事なんだなと少し安心したりして。

そしてこのエピソードでは、特大のニヤニヤポイントが。

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人付き合いに関しては、自分は町田さわ子に甘えていると、
思わず口にしてしまった神林と、それを聞いていたさわ子。
ここでの二人のやりとりは、それはそれは素晴らしいものでした。

前巻から妙に百合みが溢れているといいますか、
町田さわ子と神林の二人だけの微妙な関係性を、
かなり丁寧に描くようになってきてるように感じます。
まあそういう雰囲気を感じているのは神林だけで、
さわ子は単純に友人として何の気なく接しているのですが。

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ここで思い出したのが以前ネットで読んだ、
男性と女性では「恋人」と「友人」の認識が違うというもの。

男性にとって友人は迷惑を掛けてもいい存在で、
恋人は迷惑を掛けられない存在。
一方、女性にとっては恋人が迷惑を掛けてもいい存在で、
友人には迷惑は掛けられない、というものです。

この認識の違いが、女性が少年漫画などでを読んだ際に作用し、
そこで描かれる男性同士の友情に恋人関係っぽさを感じてしまい、
それによりBLを連想するのだ、というモノなのですが、
それなりに納得できる考察だと思いました。

そしてこの考えを神林と町田さわ子に当てはめてみると、
神林はさわ子に迷惑を掛けられてもいいとは思っていない一方で、
さわ子に対する自分の激しいツッコミは許されると思っており、
そういう点では一方的にさわ子に甘えていると言えます。

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つまり神林はさわ子に対して女性視点の「友人」よりも、
「恋人」ムーブを取りがち、という事になります。

他方さわ子はと言うと、正直かつ自由な性格が災いし、
しょっちゅう神林の怒りを買っています。
ですがそれにめげる事なくずっと神林と行動を共にし、
読書体験や日常の楽しみを共有しようと常に働きかけ、
神林の喜ぶ顔を見ようとプレゼントまでしたりします。

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これだけを見ると気を遣っているようにも感じられるのですが、
先ほどの神林の「さわ子に甘えてるかもしれない」発言での、
それを聞いたさわ子の何とも言えない表情を見るに、
どうもさわ子にとっては迷惑を掛け合える関係こそ、
「友人」関係だと認識しているように思われます。
この考え方は上記の法則からすると、とても男性的です。

「友人」の、神林の女性的な認識とさわ子の男性的な認識の違い。
それがこの二人の関係の面白味を醸し出しているのかもしれない。
そんな事をつらつらと考えてしまうのでした。

まあ単純に二人の関係がとても面白い、という事なのですが。


「幼女戦記」18巻も購読しました。



凄惨な戦闘シーンと戦争に関する描写が9割以上を占める作品ですが、
今巻では表紙を含め、とても百合百合しい絵面があり、
百合の、一服の清涼剤としての効能を改めて認識した次第です。

え)

やはり時代は百合を求めている・・・
とはいえ、デグさんの中身はオッサンですが。

身も心も美少女然としたヴィーシャと、
中身はオッサン、外見は幼女のターニャ。
この二人の関係もまた奇妙で微妙で、とても魅力的です。


「ド嬢」と「幼女戦記」。
見た目も内容も構成も、何もかもが違うこの2作品ですが、
今回似たようなタイミングで新刊を読むことができ、
しかも「百合」というネタで合わせて紹介できました。

こういう偶然を楽しめることをシアワセに感じつつ、
今日も今日とて漫画を読んだりゲームをしたり、
フィギュアを作ったりしながら過ごすのです。
新型コロナなんかに負けるかなのです。


posted by 山田工作 at 19:31| Comment(0) | コミックス2020
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