2019年12月26日

波よ聞いてくれ 7巻 + 乙嫁語り 12巻

「波よ聞いてくれ」7巻を購読しました。



今巻から新たなテーマとして「引きこもり」が加わりました。
とはいえ、この作品の作風からして重い雰囲気はほとんどなく、
鼓田ミナレ嬢がノリと勢いと力技で何とかしようとする中で、
周囲の人たちを巻き込んだり巻き込まれたりして事態が動くという、
これまでと変わらない物語が展開していきます。

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とにかくこの作品はキャラクターが魅力的で、
ミナレを筆頭に、荒唐無稽っぽさもありながら、
どこかその辺にいそうな登場人物たちの、
日常をベースにした言動が何よりも楽しいのです。

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それは、大半が何でもない日常会話であったり、
ギャグのネタ的なものだったりするのですが、
時々、心の琴線に触れるような良い台詞があったり、
自分の知識や思考の外の言葉が現れたりして、
それがまた読んでいて面白い。

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登場人物を通して、その語る言葉や行動を楽しめるのは、
キャラクターが魅力的に描かれていてこそ。
本当にこの作品はキャラ作りが上手いと感じます。

今巻でも何人もの新キャラが登場しますが、
その中で個人的に気になったのが、広瀬かや乃さん。

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藻岩山ラジオ入社2年目のアナウンサー。
今巻では地震の緊急放送くらいしか出番はありませんでしたが、
今後の活躍が期待されるキャラクターです。

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まあ登場時の、体のラインが出るピタッとした服と、
丈の短いタイトスカートと太い眉にやられただけですが。

言葉がどうとか考え方がどうとか言ってるワリには、
ほぼ見た目だけでキャラを好きになってしまっていますが、
台詞や心理描写など無くても、見た目だけで惹き付けられる。
これも漫画という表現方法の素晴らしいところですね。


「乙嫁語り」12巻も購読しました。



こちらもキャラクターを楽しむ作品ではありますが、
作風が全然違うのが面白いところです。

登場人物の心理描写が多く、内面の暗部まで描く「波よ」に比べ、
「乙嫁」ではあくまで台詞と表情だけの描写が多く、
キャラの心情は読者の受け取り方に委ねられます。
それにより「乙嫁」の登場人物たちはどこか少し遠く、
それゆえにより高貴さを感じさせる存在となっています。

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まあ現代社会が舞台で、身近さが一つの武器である「波よ」に対し、
100年以上昔の中央アジアが物語の舞台であり、
その社会のありようを描くことを中心としている「乙嫁」では、
そもそもの物語の構造や、登場人物が担う役割が違うので、
キャラと読者の距離感の違いは当たり前の事なのですが。

登場人物の格好良さと、そのキャラへの憧れもまた、
物語を描く上で大切なことです。
別に「波よ」のキャラが格好良くないとか、そういう事ではなく。

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さて今巻の「乙嫁」は、アミルやパリヤは勿論のこと、
4巻で描かれた双子のライラとレイリの話があったり、
7巻の姉妹妻のところにスミスが再び訪れたことにより、
タラスとアニス、シーリーンが一緒の場面があったりと、
オールスター感謝祭的な内容となっていました。

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このスリーショットの華やかなことよ・・・

あと、個人的に特に嬉しかったのが、
カルルクの姉、セイレケが主役の話があったこと。

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カルルクの甥姪たちの母親としての登場は多かったものの、
これまで一人の女性として描かれてこなかったセイレケさん。
カルルクの母親であり、世代的にはおばあちゃんである、
サニラさんですらセクシーショットを見せていたがあったので、
ようやく、といった感じではあります。

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そして更に今巻ではスミスの母親や兄夫婦、
甥や姪たちなども登場していました。
この豪華さ、この一斉登場っぷり。

ひょっとして完結が近いのでは・・・?

嬉しくも、そんな一抹の不安を感じないでもない、
ちょっと複雑な気持ちになる巻でありました。


posted by 山田工作 at 19:58| Comment(0) | コミックス2019

2019年12月11日

FSS 15巻 + ぶんぶくティーポット 2巻

「ファイブスター物語」15巻を購読しました。



前巻までのベラでの大規模な戦闘が終わり、
物語は新たな設定と人間関係の解説にシフト。
ただでさえ膨大な設定と登場人物を誇る作品だけに、
人間関係一つとってもちゃんと理解するのは困難。
なのでまずは知らない用語等についてはあまり考えず、
物語とキャラを楽しむことにします。

巻の前半はヨーン・バインツェルが主人公。
ヨーンとファティマ・パルスェットのコンビは好きなので、
この二人の活躍が楽しめるのは嬉しい限りです。

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まあ活躍するとは言っても、
世間知らずなヨーンが色んな人に助けられたり、
やはりヨーンが後輩のジークにからかわれたり、
ヨーンがジークの母親の色香に惑わされたりと、
それなりに強キャラなはずなのにどこか情けない、
そんなヨーンを堪能できる、といった感じですが。

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敵味方、男女を問わず人気者なヨーンくん。
FSSイチの愛されキャラと言えましょう。

そして巻の後半では、ママゾア・ユーゾッタが活躍。

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かなり久々の登場なのにこの扱いなのがヒドイ。
とはいえ、後半のGTM戦はとても登場人物が多く、
黒騎士や破裂の人形といった強GTMも登場する中で、
しっかりと存在感を示していたのは立派でした。

ユーゾッタがクリスティン・Vと共に、
カイエンと戦ったのがコミックスの10巻。
現実世界ではもう19年も前のことになります。
ナルミのような新キャラが活躍するのも良いですが、
久しぶりに登場した懐かしのキャラが活躍する展開も、
長い歴史を持つこの作品ならではの楽しみと言えます。

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他にも懐かしいキャラが多数登場。
騎士戦あり、GTM戦あり、歴史絵巻ありと、
とても盛りだくさんで面白い巻でした。

用語や人間関係、作中の歴史などの勉強はまだこれから。
何度も読み返し、過去の巻やネットで情報を集めたりと、
理解を深めるにはそれなりに手間がかかりますが、
それ自体が楽しい作品でもあります。
今後もしばらくはドップリと楽しめそうです。


「ぶんぶくティーポット+」2巻も購読しました。



FSSの壮大な物語とは対局にあるような、
一話完結型のギャグ漫画であるこの作品。

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可愛らしい絵柄と、愛らしいキャラクターたち。
それがフルカラーで描かれ、見てるだけでも楽しい。
長くても数ページで終わるネタなので区切りが良く、
手軽に楽しめるという点でとても優れています。

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今巻では、化け動物たちを取り締まる公安の、
主任キャラの正体が絡新婦であることが判明。
今までは哺乳類か、せいぜい爬虫類の変化だったのが、
一気に虫の世界まで広がってきました。

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それでなのか、今巻では虫系のネタが豊富。
これまでも様々な動物の情報が紹介されてきましたが、
まだまだ広がっていく可能性が見てとれます。

今度は人魚か、はたまた山椒魚(両生類)か。
お話の本筋とは別の方向で楽しみが増えてきたのでした。

posted by 山田工作 at 21:59| Comment(0) | コミックス2019
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