2019年08月26日

ディーふらぐ! 14巻

「ディーふらぐ!」14巻を購読しました。



年に一度の「ディーふらぐ」新刊レビュー。
もはや当ブログの恒例行事と言えるくらい、
この時期の毎年のネタとなっています。

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11巻から始まり、それからずっと続いている、
柴崎姉妹と高尾の風間家居候生活。
そこへ今巻では遂に船堀が参戦!
これまでのギャグ強めの空気から一転、
ラブコメ度が一気に高まりました。

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風間(兄)だけでなく、妹の之江からも信用のある船堀。
堅次を巡る女の争いでは一歩抜きん出ていると思うのですが、
前巻で触れた風間への呼びかけ方が、
「くん」から「さん」に戻っているのが気になるところ。

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まあここでは、急に風間家に泊まることになって気兼ねしているか、
之江や風間の父母がいることで気を遣っているのかもしれませんが。

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二人の距離が縮まったと喜んでいたので、ちょっと残念。
今後、風間と二人っきりだったり同級生などしかいない状況で、
自然とまた「風間くん」呼びに戻るのを期待しています。

まあ、行儀の良さは船堀の良いところではありますし、
そのおかけで風間父ともゆったりと交流している様子が、
コミックスカバー内の描き下ろし漫画で描かれていました。

一気に親公認の嫁候補となった感のある船堀ですが、
学校では1年生の間で「女神先輩」と呼ばれていることが、
船堀についての風間と之江の会話から判明。

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また「闇の布」なる物を作れる柴崎姉妹の母親からも、
「聖なる力を感じる」存在として認定されたりと、
船堀の天使っぷりは留まることを知らず。

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この天使か女神かという船堀の前では、
高尾も芦花も存在感がどこかへ行ってしまいそうですが、
どっこい高尾には「胸」という最強にして最凶の武器が。

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しかも高尾は船堀よりも輪を掛けて天然。
自分は人よりも胸が大きいという自覚はあるものの、
巨乳=デブというピントのズレた羞恥心がアダとなり、
それを女の武器として使うことには長けておらず。

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むしろ物理的な武器としてしか巨乳を活かせていない高尾。
心も体も天然素材な彼女は、文字通り体を武器に頑張っています。

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一方、ゲーム制作部(仮)部長の柴崎芦花。
船堀のように家事ができるわけでもなく、
高尾のようなナイスバディを持つわけでもない彼女は、
ラブコメ展開ではどうにも分が悪い。

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しかし高尾が体を張ってきたように、
戦いが中心の展開となれば、その戦闘力の高さが物を言う。
母親の力も借りて、話を一気に荒事方面へと向けてしまいました。

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ああ、折角のラブコメ展開も今巻だけだったか・・・

まあ、それはそれとして。
今巻では更に、風間の父親が初登場。
そして父の登場により、これまで長く謎だったことが、
いくつか明らかになりました。

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主人公である風間堅次の父、風間堅一。
何故、主人公の風間は長男なのに「堅次」なのかが、
父親の名前から一発で理解できました。

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そしてその父のセリフから、
風間ママの名前が「菊」であることと、
菊さんが学生の時から二人は付き合っていたことが判明。

「菊さん」「堅一さん」呼び合う間柄からは、
二人の年齢差をうかがい知ることはできません。
二人が同い年なのかどうか、
二人にどういう出会いがあったのか、
ちょっと気になるところではあります。

今後、本編では主人公たちのラブコメ成分が薄まりそうなので、
いっそのことこの夫婦の出会いや結婚に至るまでのエピソードを、
巻末やカバー内本表紙などで描いて欲しいなあと思ってしまいます。

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どうも今でもラブラブな様子のこの夫婦。
7巻では風ママから「一緒にお風呂入ってる」発言もあり、
久しぶりの夫の帰宅でイチャイチャする様子なども見てみたい。

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高校生だけでなく、その保護者までラブがコメってしまう、
そんなラブコメ漫画の新境地。
是非とも期待したい所存です。

posted by 山田工作 at 20:00| Comment(0) | コミックス2019

2019年08月20日

さよなら私のクラマー 9巻

「さよなら私のクラマー」9巻の、随分遅い感想です。



インターリーグ決勝に進んだ蕨青南高校女子サッカー部。
対戦相手の興蓮館高校は今年のインターハイ優勝チームで、
その興蓮館高校女子サッカー部紹介巻ともいえる内容の今巻。

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インハイ優勝校なのでスゴい選手が多くいるのは当然なのですが、
その中に、3巻においてフットサルで戦った九谷怜の姿が。
いつか再登場するだろうなとは思っていましたが、
まさかインハイ優勝チームのレギュラー選手とは。

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そしてチームメイトからは「くっきー」と呼ばれている様子。
しかも対戦相手からも「八重歯カワイイ奴」だの、
「八重ちゃん」だの呼ばれ、コワモテ感がだいないし。

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また、フットサルで九谷と一緒のチームにいた娘も興蓮館に。
「水橋」という名字だということが判りました。

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彼女はインハイ出場組ではないっぽいのですが、
それでも強豪校の選手として試合に出てくるあたり、
実力はそれなりに高いと考えられます。

フットサルでは恩田、周防、曽志崎、佃、井藤という、
急造チームとはいえ飛び抜けた実力者揃いだったのに、
九谷のチームにあっさり負けたのが不思議だったのですが、
興蓮館の選手によるチームであったなら納得がいきます。

また、これは以前にも書きましたが、
九谷はフットサルの時のメンバーだけでなく、
浦和邦成の天馬夕らしき選手とも因縁がありそうなので、
この線から浦和邦成も再登場しないかなあと思ってみたり。

というか、同じ埼玉県のワラビーズが決勝に出てるのに、
浦和邦成の関係者が試合を見に来ていないワケがなく。
特にチカは、曽志崎が中学で全国3位を決めた際、
自身は高校生なのにわざわざ応援に駆けつけていました。

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そんな彼女がこの場にいないワケ無いと思うんですがねえ。
早くチカが再登場しないかなあ。

「さよクラ」の感想からは少し外れるのですが、
興蓮館の選手の中に、膝を怪我した3年生が登場していました。

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どうやら彼女は興蓮館高校女子サッカー部のキャプテンで、
足の怪我によりインターハイには出られなかったようなのですが、
前巻で彼女を見た時、この作品と同じく高校サッカーを描いた、
オフサイド」という作品の、あるキャラを思い出しました。

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織田和仁。
私立川崎高校の3年生で、サッカー部のキャプテン。
中学ではベストイレブンに選ばれるほどの優秀な選手でありながら、
膝の怪我が原因で、高校でのサッカー生活の大半を棒に振っていた。

廃部同然だった川高サッカー部を一から立て直した人物であり、
正キーパーすらいない弱小サッカー部ではあったが、
彼の粘り強く親身な指導により選手たちは実力をつけており、
主人公ら新1年生の入部によって選手が揃ったことで、
県内の強豪校とも互角に戦えるようになった。

公式戦への参戦がかなうや否や順調に勝ち進み、
インターハイこそ県大会決勝で敗れたものの、
冬の選手権では遂に全国大会出場を果たす。

しかし織田は県大会を通じて膝の状態を悪化させており、
彼自身が全国大会に出場することは出来なかった。

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物語の前半において主人公たちを率いた優れたキャプテンであり、
主人公たちが全国制覇を果たす原動力だったとも言えるのですが、
彼自身は高校サッカーの華やかな舞台とは無縁に終わりました。

中学や高校の部活をテーマにした漫画では、
主人公が1年生の時から物語が始まることが多く、
その時点で3年生だった先輩キャラは、
大抵主人公が活躍するよりも先に舞台を下りてしまいます。

その事で生じる寂しさや喪失感は、
その先輩キャラが魅力的であればあるほど、
物語と読者に強い印象を残す、切ない存在と言えます。

主人公が1年生である場合、3年生や2年生たちは、
物語を去ることで物語を盛り上げる役割を負っているのです。

「さよクラ」において、弱小チームだった栄泉船橋を率い、
指導者不在の中、自ら考え、選手を集め、積極的に会話し、
インターハイ千葉県代表となるまでチーム成長させてきた、
3年生キャプテンの浦河茜

対戦相手として強烈な光を放った彼女もまた、
3年生であるがゆえ、この大会を最後に舞台から下ります。

また、本編では全く触れられていないのですが、
浦和邦成のキャプテン、財前奈々美も3年生なので、
インターハイ終了により引退となることでしょう。

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インターハイの結果は出てしまっているため、
浦和邦成がどこかで敗退していることは確実なのですが、
この辺、何の説明もなくスルーしてしまうのは、
浦和邦成のファンとしてはとても悲しい。
是非とも何らかのエピソードを描いて欲しいところです。

とはいえ、主人公が1年生であっても、
3年生がいなくならない作品というのも結構あります。
パッと思いつくのはバスケ漫画の「スラムダンク」で、
これは主人公が1年生の時点で物語が終わるため、
キャプテンの赤城は3年生であっても最後まで登場します。

また、先ほどの織田キャプテンにしても、
高校卒業後も母校の応援に駆けつけるため、
ちょいちょい本編に登場していますし、
主人公たちが卒業してからのエピローグにおいては、
進学して有名大学サッカー部のキャプテンになっており、
主人公のライバル選手とチームメイトになったりしています。

今後「さよクラ」がどういう展開となるのか、
どこまでを描くのかは分かりませんが、
今後も登場するであろう魅力的なキャラたちと共に、
これまで登場したキャラたちもちゃんと輝く、
そんな物語であって欲しいなあと願っています。

まあ端的に言いたいことだけを言うならば、
「早く浦和邦成を出せ」ということなのですが。

posted by 山田工作 at 20:23| Comment(0) | コミックス2019

2019年08月16日

幼女戦記・銀子の窓口・拳児2

「幼女戦記」14巻15巻を購読していました。

 

14巻では13巻で敵に奪い返された都市の制圧戦、
15巻は戦略的大規模退却の殿軍として奮戦したターニャたち。

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14巻での、戦争や軍隊について淡々と語るターニャも良いのですが、
自分がこの作品の一番の魅力だと感じるのは戦うターニャの姿なので、
15巻で、大隊を率い奮闘するターニャを堪能できたのは何よりの幸せ。

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また、隊長であるターニャと副官のヴィーシャの、
見目麗しい二人による掛け合いも大好物。

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14巻では前線から指令本部に呼ばれたターニャを気遣うヴィーシャが、
15巻では激戦のさなかで過去を懐かしむ二人が描かれ、
どちらも大変美しいものでした。

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戦略的撤退、戦争法、諜報戦など、
戦争に関する知識も相変わらずの豊富さ。

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激しい戦闘シーンと、綺麗なキャラクターたちと、
戦争についてのあれこれなど色んな要素が楽しめる、
そんな2冊でした。


「銀子の窓口」5巻も購読していました。



地方銀行を舞台に、銀行員たちの奮闘ぶりを描いたこの作品。

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主人公の、無表情でテキパキと仕事をこなす東雲銀子さんや、
彼女の後輩で、豊かな胸が目印の柵木音々子さんなど、
個性豊かなキャラクターがたくさん登場しますが、
何といっても自分の目当ては、見城エレナさん。

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キャリアウーマンで、33歳独身で、絶賛婚活中。

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元は銀子らと同じ支店で働く銀行員でしたが、
その優秀さから、その支店を含めたエリアのリーダーに。

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有能で、妥協を知らない銀子とは似た者同士で、
時に衝突したりするものの互いの信頼度は高く、
リーダーとして銀子や支店の支えとなっているエレナたん。

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今巻ではついに女神と化し、
しかもそのエピソードがコミックスのカバーで、
フルカラー化されるという嬉しい仕様に。

更にカバー内にはセーラー服姿のエレたんが。
33歳でセーラー服を着てくれた見城さんの勇気に乾杯...

とても俺得な、満足度の高い巻でした。


拳児2」も購読しました。



八極拳を世に広めた名作拳法漫画「拳児」の2巻ではなく、
その後を描いた続編となる本作品。
ウェブにて、わりと唐突に始まり、サッと終わって、
この度めでたくコミックス化されました。

なぜここにきて続編が始まったのか、
拳児」原作者の松田隆智先生は亡くなっており、
誰がお話を作ったのかなど、幾つか疑問がありましたが、
今巻の巻末でその辺の事情が説明されていて気分スッキリ。
これだけでもコミックスを買った甲斐がありました。

「県立地球防衛軍」の復刻版や、
究極超人あ〜る」の10巻
「MASTERキートン」の続編など、
小学館はここのところ良い仕事をしてくれます。
これからもこういった、古い名作に再び陽を当てる、
楽しい企画を続けてくれたらと思います。

個人的には、「capeta」のF1編とか、
動物のお医者さん」のハムテルと二階堂の開業医編、
途中で終わってしまった「ヒャッコ」の続きなどが、
やって欲しい企画として思いつきます。
どれも小学館ではないあたりがナンですが。

終わった作品の続きを勝手に妄想するのも楽しいですが、
こうして公式に続編が出るのはとても喜ばしいことです。

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「拳児2」に関しては、晶ちゃんの事がちょっとショックでしたが、
素人の安易な想像を上回る展開はある意味望み通り。
やはり公式作品はこうでなくてはいけません。
(まれに、誰も望まなかった続編というのもあったりしますが...)

今後もこういった楽しみが続くことを期待しています。

posted by 山田工作 at 23:44| Comment(0) | コミックス2019

2019年08月09日

六道の悪女たち 15巻+16巻

「六道の悪女たち」16巻を購読しました。

 

15巻についての感想を書いてなかったので、
今回は2冊分まとめて。

14巻において、愚連無輪により動けなくなった蘭奈を守るため、
タテシマに立ち向かうことになった六道。

鈴蘭と戦い、蘭奈から受けた強いダメージが残っているとはいえ、
自身の師匠である鈴蘭を倒したタテシマの実力はかなりのもの。

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一方の六道は、鈴蘭の教えを受けたとはいえまだ初心者。
しかし、持ち前の素直さと真面目さをいかんなく発揮し、
鈴蘭から学んだ事をしっかりと出し切って、
見事タテシマとの戦いに勝利しました。

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1巻での、蘭奈を守ると誓った約束を、
今回、ちゃんと守ってみせた六道。
その時と今回と、全く同じ構図なのがグッときます。

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思えば六道も随分強くなったものです。
今回の鈴蘭とのエピソードの後、物語は新学年を迎えますが、
六道たちのいる亞森高校の新入生の中には、
かつて六道をぶっ飛ばした中学生がいました。

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今でこそこんな風に言われている六道ですが、
1巻の時の彼らとの出会いは散々なものでした。

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最早懐かしさすら覚えるエピソードですが、
あれからの約1年の間に、様々な出会いを経験し、
とても濃密な時間を過ごしてきた六道は、
強くたくましく成長し、その立ち位置も随分変わりました。

その一方で、全く変化も成長もしていない部分が一つ。
それは、女性への接し方が全く解らない、ということ。

1巻で六道は、女の子がわからない、と言っています。

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そして今回、鬼島連合編以来となる菫雷乃が登場し、
もはや悪女ではなくなった彼女から好意を向けられた六道は、
やはり同じような感想を抱きます。

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陰陽の術により、悪女から強烈に好かれる六道ですが、
彼自身は術の影響による好意を意味のないものと捉えており、
それは蘭奈や、他の誰からでも同様でした。

どれだけ蘭奈や他の悪女たちから好意を寄せられようとも、
六道としてはそれを本当の恋愛感情とは思えず、
故に彼女たちとは距離を置いて接していました。

しかしここにきて、術とは関係なく告白してきた雷乃に対し、
どういう風に振る舞ったらよいのかが全く解らないあたり、
女性関係に関してはずっとウブなままだった六道なのでした。

ですが、1年前と大きく違っているのは、
今の六道の側には波瑠也がいるということです。

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ウジウジと悩む六道から話を聞き、
ごくシンプルに持論で答える波瑠也。
それにどれだけ納得できたかは別として、
今の自分は蘭奈のことで手一杯なのだと、
自分の考えを整理できた六道。

これまでも波瑠也は、六道が迷いを抱えた際には、
断定的で分かりやすい言葉を六道に投げかけ、
六道が決断するのを手助けしてきました。

多くの人たちと出会い、仲間も増え、自身も強くなった六道ですが、
彼が得た一番のモノは、並び立つ、頼れる相棒なのかもしれません。

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そして、そういったもの全てが、蘭奈のことを一途に案じてきた、
六道の、ずっと変わらぬ真摯な気持ちがもたらした変化です。

作中におけるこの1年で、六道の何が変わりなにが変わらなかったのか。
そういった事を色々と考えることができた15巻と16巻でした。

変化といえば、山を下りて亞森高校に入学してきた、
鈴蘭の制服姿。

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まったく似合っていませんが、これまでの中華風の衣装とは一変、
とても新鮮味のある感じがします。

コミックスも16巻を数えながら、
未だ新鮮な驚きが味わえる本作品。
まだまだ今後が楽しみでなりません。


posted by 山田工作 at 20:11| Comment(0) | コミックス2019
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