2019年01月30日

じけんじゃけん! 5巻 + 幼女戦記 12巻

「じけんじゃけん!」5巻を購読しました。



ミステリをネタにしたギャグと、
お色気あふれるラブコメが中心のこの作品。

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教室で全員水着とか、結構ギリギリです(好きですが)。
描き下ろしでは、やたら脇の下を強調したり(好きですが)。
なんだか今巻はお色気要素が多めな感じがします(好きですが)。

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とはいえ、ミステリとギャグとラブコメとお色気の、
絶妙なバランス感がこの作品の魅力。
ミステリを絡めたギャグも随所に見られますし、
何よりラブコメ部分が素晴らしい。

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ラブコメの中核を成しているのは、
ミステリ研究同好会会長の白銀百合子と、
そんな彼女に惚れている戸入蕗太郎、
そして戸入に惚れている四ツ名ひまわり。

この中でも特に戸入とひまわりのやりとりが好きなのですが、
戸入に対して先輩らしく振る舞おうとして気合いが空回りし、
グダグダになってしまう百合子先輩も魅力的。

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そんな三人の関係がこれまでずっと続いていたのですが、
今巻では何と、戸入と昔付き合っていたという女性が登場。

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犬神紫苑。
百合子とは幼馴染みの同学年であり、
家庭科部という隠れ蓑をまとった「オカルト研究部」部長。

オカルトに関することには我を忘れるほど夢中になる性質で、
オカルトを特に苦手とする百合子にとっては相性の悪い相手。
彼女の登場により、戸入らの関係にどんな変化が起こるのか。

今巻の終盤では早速、戸入と百合子の間に、
これまでなかったやりとりが見られました。
しかし、ひまわりと犬神との関わりは今回は描かれず。

ラブコメ的には一波乱も二波乱もおこりそうな予感。
今後の展開がとても楽しみです。


「幼女戦記」12巻も購読しました。



今巻では新兵への実地指導を行うことになった、
ターニャ率いる帝国第二〇三航空魔導大隊。
少し前に新設された部隊であるにも関わらず、
歴戦の勇者といった風情を既に身に纏っています。

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ターニャの副官として付き従うセレブリャコーフ少尉。
見た目にとても可愛らしい女性ですが、
すっかり戦場とターニャの毒気に当てられており、
十分に狂気を漂わせています。

さて、これまで無敵の活躍を見せてきた二〇三大隊ですが、
ここにきて、初めての除隊者を出してしまいました。

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そして更に悪いことに、
対峙するフランソワ共和国軍が奇襲を仕掛けてきました。
仲間は減る、敵は来る。
さすがのターニャもこれには意気消沈。

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(実際はお腹が減っているだけですが)

泣くな負けるな、ターニャ少佐!
ゆけゆけ僕らの第二〇三大隊!

戦争漫画に窮地は付きもの。
この苦境をターニャたちは如何にして乗り切るのか。
こちらも今後の展開が、とても楽しみです。

posted by 山田工作 at 20:10| Comment(0) | コミックス2019

2019年01月23日

エイジ’87 1巻

「エイジ’87」1巻を購読しました。



ツマヌダ格闘街」などで知られる上山道郎先生の新作です。
タイトルにある「87」は西暦1987年のことで、
主人公である、現在48歳の独身男性漫画家が、
1987年当時の高校生時代に戻ってしまう物語です。

上山先生がツイッターにて第1話をアップされているので、
未読の方はまずはそちらを読んでみて下さい。
きっと続きが読みたくなること請け合いです。

主人公が過去へ戻り未来を変える「タイムトラベル」ものは、
漫画や小説では結構昔からあるジャンルです。

自分は中でも「夏への扉」が好きな作品で、
これを原作に、上山先生はもちろんのこと、
独自の作風でSF作品も描く衣谷遊先生や、
猫とSFといえばまず思い浮かべる山本貴嗣先生、
SF、謎解き、ラブコメと何でもいける篠原健太先生など、
好きな漫画家さんで漫画化されないかなあ、などと考えています。

「夏への扉」は、主人公が過去や未来に移動して、
主に「過去の自分」がいる世界にこっそり介入することで、
過去は変わらないまま未来を変える、という物語ですが、
この「エイジ’87」は、大人の記憶を持ったままの主人公が、
高校生の自分に戻った状態で未来を変えようとする物語です。

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この「体は高校生、頭は大人」というのがポイントで、
大人として、社会人としての経験や知識を最大限に活かし、
高校生として生活しながら自分の目的を果たそうと努力します。

その目的とは、過去に戻ったことで気が付いた、
過去についての記憶の欠落を取り戻すことと、
記憶を失う原因となった悲劇を防ぐこと。

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自分の持つ経験や能力をもって積極的に過去に関与し、
「過去の未来」に変化を起こしていこうとするワケですが、
「オトナ高校生」であることには、他にも意味があります。

高校生であるのに大人として人生経験豊かな主人公が、
その場では同い年の高校生たちの悩みや困難に対して、
同級生として「大人の」助言や手助けができる。
それがこの作品の重要な要素となっています。

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高校生では分からないような人間関係の機微を理解しながら、
大人では到底気付けない高校生の悩みに寄り添うことができる。
「オトナで高校生」な主人公が、思春期の悩み多き若者たちに、
身近な立場で、押しつけがましくなくアドバイスを送る。
大人であり、高校生でもある主人公だからこそできることです。

この作品は、メインとしてはタイムトラベルものであり、
ヒロインのために主人公が活躍する物語でもあり、
ラブコメっぽい要素もあったりしますが、
それだけでなく、長く漫画を描いてこられた上山先生からの、
若者たちに向けた応援歌的なものが基本にあるように感じます。

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1987年。
ある程度の大人にとってはとても懐かしい年代であり、
ノスタルジーを誘うネタも作中のそここに見られます。

でもそれだけでなく、今時の若者にも読んでもらい、
当時の高校生や社会の様子を知ってもらうと共に、
抱えている悩みを、多少なりとも楽にしてもらいたい。
そんな風に思える作品でした。

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さて、この作品のヒロインである時坂めぐるちゃんは、
上のコマでは真ん中にいるとても可愛い娘なのですが、
個人的には上のコマ右側の、荒川千秋さんがとても気になりました。

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めぐるちゃんの親友で、物書きが趣味の眼鏡っ娘。
本人の自己認識は「根暗なブス」なのですが、
主人公からは美人でスタイルも良いことを喝破されており、
実際、めぐるちゃんや所属する演劇部の部長からも、
その見た目の良さは高く評価されています。

こういった、自己評価は低いのに周りからの評価は高い女性が、
隠していたつもりの自身の行動をつまびらかにされた上に、
あれよあれよという間に表舞台に出されてしまうという展開、
大好きですし、実に良いものですね。

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舞台衣装を着させられた千秋さんは、正にナイスプロポーション。
上山先生の作品で一番好きなキャラクターといえば、
何と言っても「ツマヌダ格闘街」のクインシー・王なのですが、
今作品での千秋さんは彼女に勝るとも劣らない魅力があります。
何より黒髪ロングストレート好きとしては放っておけません。

今巻の最終ページでは、かなり意外な感じで、
今後に含みを持たせるように登場していた荒川さん。
その衝撃のラストで次巻がとても気になるのと同じくらい、
この先での彼女の活躍の仕方が気になる今日この頃なのです。

posted by 山田工作 at 19:54| Comment(0) | コミックス2019

2019年01月19日

2018-2019

2019年になりましたが、去年紹介できなかったものも含め、
最近(?)購読したコミックスをまとめてご紹介。

邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん



以前紹介した「6代目 日ペンの美子ちゃん」がきっかけで、
同じ作者の作品ということでウェブ版を読んだところ、
とても面白かったのでコミックスを購読しました。

基本的には映画紹介漫画なのですが、
扱う作品がマイナーな邦画ばかりで、
見たことのある作品について「あー、そうそう」という風に、
共感しながら読むことが「できない」のがこの作品のキモ。

「邦キチ」こと邦吉映子さんの独断と偏見あふれる、
見たことも聞いたこともない映画についての論評を、
ただただ呆然と眺めているしかありません。

肝心の映画の紹介の仕方もとても癖が強く、
注目すべき点が「そこ?」という事がほとんどで、
一般的には不評な点ばかりを誉めてくるため、
その作品をあまり見たいとは思えないという、
映画紹介漫画としては斬新な内容となっています。

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現代の漫画らしくネットやSNSもネタにしており、
その辛辣な物言いは、ネットに浸る現代人の心に強く刺さります。

この漫画での紹介ポイントを鵜呑みにして、
見てもいない映画を語るのは滑稽の極みとも言え、
別に見たくもないけど見ないことには語れないという、
オタクであればあるほど強いジレンマに陥ることになります。

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また、多様性について語るシーンにおいては、
たとえ自分が強く嫌だと感じるものであっても、
その存在を認めないわけにはいかないという、
「多様性」の本質を鋭く指摘しており、
この作品がただのゲテモノ賛歌ではないことも分かります。

映画そのものだけでなく、映画を見る人の本質も炙り出す、
かなり挑戦的な漫画だと感じました。
ナンバリングこそされていませんが、ウェブでは現在も続いており、
続刊が出ることは間違いないでしょう。
楽しみに待ちたいと思います。


猫のお寺の知恩さん 9巻



前巻で予告があったとおり、今巻が最終巻となっており、
巻の前半では源と昼間ちゃんの関係が描かれ、
後半では源と知恩さんの関係が描かれました。

昼間ちゃんは源に、自分の想いを真っ直ぐに伝え、
それを受けた源は、知恩さんに自分の想いを伝える。

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そんな、気持ちのバトンのようなやり取りを経て、
物語は、ある程度予想通りの終わりを迎えました。
やはり物語の基本はハッピーエンドですね。
「年上のカノジョ」好きとしてはこれ以上ない結末となりました。

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前作の「富士山さんは思春期」が中学生同士の、
とても甘酸っぱい感じのラブコメだったのに対して、
「知恩さん」はそれより少し年上の男女による、
少し落ち着いた、しっとりとした感じのある作品でした。

どちらが好きかは人それぞれですが、
自分は違ったタイプの作品としてどちらも好きでした。
オジロマコト先生の次の作品はどんな感じのモノになるのか。
楽しみに待ちたいと思います。


3月のライオン 14巻



前巻から引き続き、川本家の長女、
あかりさんを巡る男たちの駆け引きから始まり、
次女のひなちゃんと桐山の関係も描かれるなど、
男女関係に多くを割いた巻となりました。

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将棋漫画でありながら、男女の仲についても濃密に描く。
この作品の魅力の一つでありますね。
今後もまだまだ紆余曲折がありそうな恋愛模様ですが、
個人的は、桐山にはあかりさんとくっついて欲しいなあと思う、
めぞん一刻」以来の、筋金入りの姐さん女房好きなのでした。

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とはいえ、将棋についてのエピソードも素晴らしく良い。
今巻では職団戦(職業団体対抗将棋大会)に臨む学校の先生たちと、
そこに指導者として関わる桐山の様子が描かれるのですが、
対戦に臨む先生たちに声を懸けようとした際の、
桐山の心情が特に印象的でした。

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 「ここまで来てしまったらもう
  持っている物だけで戦うしかない

  登山と同じだ

  持って登った物で何とかするしかないんだ!!」

これは何も登山や将棋だけに限らないことです。

普段は周りの人に頼ったり、助けてもらっても構わない。
だけど、いざという時には自分の持っているものだけ、
自分の技術や知識や経験しか当てにはできない。
そういうことを桐山は考えているのでしょう。

プロの勝負師らしい厳しい考え方ですが、
これは全ての人に当てはまることでもあります。
普段の努力と事前の準備を怠らない。
何事もこれに尽きるということなのでしょう。

巻末の描き下ろし漫画「ウミノの部屋」では、
老いと衰えを自覚した羽海野チカ先生が、
少しでもそれに抗おうと努力する姿が描かれており、
何かと共感を呼ぶ場面の多い巻でありました。


山と食欲と私 9巻



登山の漫画です。
事前の準備が大事なのです。
実際、主人公の鮎美ちゃんの事前準備の様子が、
かなり入念に描かれる作品ではあります。

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今巻では冒頭に「車麩」が登場。
新潟の名産品で、自分も良く口にしますし、
作中にある、車麩の真ん中に卵を落とす調理方法は、
お手軽かつ美味しいのでオススメです。
こういった見知った物が出てくるエピソードは
読んでいて結構嬉しく感じるものです。

また巻末の単行本のみ収録となっているお話では、
アルコールストーブなるものが登場しました。

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普段の生活ではまずお目にかかることのない道具や、
登山やキャンプでの様々な出来事など、
普段縁の無いモノを知ることが出来るのも嬉しい。

知っているコトも知らないコトも、
漫画として描かれていることで楽しむことが出来る。
とてもシアワセなことだと思います。

ただ一つ不満があったのが、
小笠原鯉子さんが全く登場しなかったこと。
これは本当にいただけません。
是非とも次巻では登場し、
大活躍することを強く念じております。

posted by 山田工作 at 19:14| Comment(0) | コミックス2019
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