2016年10月28日

バーナード嬢曰く。 3巻

「バーナード嬢曰く。」3巻を購読しました。



自称読書家の町田さわ子と、
SF好きな読書家、神林しおりの、
二人の女子高生が主人公のこの作品。

もう何回目かの夏を作品内で迎えましたが、
二人はいまだ女子高生のまま。
季節は移ろえど年はとらないワケですが、
作品内ではしっかり時間が流れており、
さわ子と神林の仲は、随分親密になってきました。

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夏の学校のプールサイドで、二人っきりで読書をしたり、
冬のバス停で、忘れ物をしたさわ子のために、
寒い中バスを見送ってまで神林が待っていたり、
本の貸し借りでケンカしたり、仲直りしたり。

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中でも二人の関係で一番の変化に感じたのが、
さわ子が神林に本を貸していたということ。
今までは、さわ子が神林から本を借りる一方だったので、
神林がさわ子から本を借りるようになっていたという事に、
特に神林の、さわ子に対する親しみの情を感じました。
この辺は、二人のケンカの仲直りの様子からも伺えます。

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この作品は本に関するウンチクがネタの基本なので、
どうしても本の知識が豊富な神林の方が、
さわ子よりも上のポジションにいるように見えます。
ですが、実際のところどっちが上とか下とかは無く、
今の二人は良い友人同士といった関係なのでしょう。

神林はオタク気質であり、結構面倒臭い性格をしています。
こだわりが強く、好きなことを喋り出すと止まらず、
同じことを同じ相手に何度も話したりします。

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それに対しさわ子は、本についての知識は乏しいものの、
性格的には明るく、素直で、前向きかつ積極的。
読書に関するバカな思いつきを神林にツッコまれたり、
その一方で、神林のイタい行為を率直に指摘したり、
恥ずかしげも無く好意を剥き出しにして、
神林を戸惑わせたりしています。

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何となくですが、さわ子と神林の関係に近い存在として、
動物のお医者さん」の漆原教授と菅原教授を思い出しました。
勿論、漆原教授=さわ子で、菅原教授=神林です。

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さわ子と神林の友情も、漆原教授と菅原教授と同じように、
長く長く続いていって欲しいと思います。

「動物のお医者さん」が、獣医についての知識の他に、
多彩なキャラクターの掛け合いを面白く描いていたように、
「ド嬢」もまた、本についての豊富な情報だけでなく、
さわ子と神林、そこに遠藤と長谷川が加わった人間関係が、
面白おかしく描かれていることも魅力の一つです。

その中でも、2巻についての記事でも書いたとおり、
さわ子と神林の関係の変化を見ていくことが、
自分にとってはこの作品の何よりの楽しみであります。

今後も期待しながら見守っていきたいと思います。
posted by 山田工作 at 20:14| Comment(0) | コミックス2016

2016年10月25日

ディーふらぐ! 11巻

「ディーふらぐ!」11巻を購読しました。



なんと、之江ちゃんがピンで表紙を飾っております。
4巻でも表紙にはなっているのですが、
これは桜と一緒というか、ついでというかな感じだったので、
ここで単独で表紙になったのは実に喜ばしいことです。

本編でも、夏休みに入って舞台が学校から風間家へと変わり、
自室に篭もりっきりの兄、堅次に変わって大活躍の之江ちゃん。
これはもう「風間之江巻」と言っても過言では無い今巻なのです。

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主にツッコミを入れるか、泣いてるかのどっちかでしたが、
表情豊かに動き回る之江ちゃんがとても可愛らしいのです。

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こういう何気ないコマに描かれる、
ディフォルメされた姿もカワイイ。
ディーふらぐのキャラの中では、
之江ちゃんが一番好きな自分、大歓喜であります。

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7巻以来となる、つつじとの妹対決もあり。
風間家に集った女性陣全員の入浴シーンもあり。
とても充実した一冊となっていました。

が。
楽あれば苦あり。
舞台が学校でなくなったことにより、
登場キャラは大幅に少なくなってしまいました。

巻末に描き下ろしのエピソードがあった船堀や、
1コマだけとはいえアップがあり、
私生活についての情報があったタマ先輩などはまだ良い方で、
稲田やクッシー先輩などは、影も形も無い有様。
とても残念でなりません。

まあでも、この作品が始まったのが2008年。
第1話の時点で風間達は2年生であり、しかも夏服を着ていた。
あれから今巻で夏休みを迎えるまで、実に8年。
巻数ならば何と11巻。

ほんの2、3ヶ月を描くのにこれだけの時間をかけたこの作品。
これからの夏休みも、どれだけ続くか想像もつきません。
であるならば、登場人物たちの学校以外の私生活も、
これからどんどん描かれるのではないかと期待したいトコロです。

夏といえば海、プール。つまり水着!
夏の風物詩、肝試し!
花火大会!
ひと夏の思い出!

今後どんな出来事があるのでしょうか?
この作品のことですから、きっと一筋縄では行かないのでしょうが、
そういったことも含めて、とてもとても楽しみです。
posted by 山田工作 at 22:33| Comment(0) | コミックス2016

2016年10月22日

マヤさんの夜ふかし 1巻 + 聖☆おにいさん 13巻

「マヤさんの夜ふかし」1巻を購読しました。



WEBコミックぜにょんにて連載されている作品で、
サイトにて試し読みができるので未見の方はまずはそちらへ。

東京のアパートで一人暮らし、
飲食店でバイトをしている所間マヤさんと、
東北の実家で漫画を描いている豆山さんが、
お互い自分の部屋にいながらダラダラとスカイプ通話をする、
ほぼそれだけのこの作品。

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かつて「SKET DANCE」という、
物語の結構な部分が部室のみで展開する作品がありましたが、
それ以上に話の展開場面が少ないのが特徴です。

いわゆる日常系の作品になるのでしょうが、
描写の9割以上が二人の自室での生活の様子であり、
二人が話している内容も日常の他愛も無いことばかり。
よくこれで漫画になるもんだと思わなくも無いですが、
これがまた結構読み応えがあるのです。

まず、二人の生活する部屋の描写がちゃんとしている。
これだけで、何か他人の生活を窺い知るような気分になり、
随分と読んで受け取る情報量が増えています。

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特にマヤさんの部屋の描写。
東京で女性一人が暮らすアパートの一室。
コタツの上にノートPC。座椅子を使用。
マヤさんの部屋着はジャージ。
これだけでもう、圧倒的な日常感。

他にも部屋を描いたコマは多くあり、
スカイプでマイクとヘッドホンを使用していることや、
コタツだけでなく石油ファンヒーターも併用していて、
尚且つ部屋にはエアコンがちゃんと付いていること。
カーテンは花柄であること。
そういった細かい描写が積み重ねられることにより、
何か他人の生活を覗き見ているような気分になります。

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方や東北の実家暮らしで、漫画を描いている豆山。
マヤさんの部屋とは違って、落ち着いたシンプルな感じと、
イマドキのデジタルを駆使した漫画製作はこんな感じなのかと、
思わず「へー」っと感心するような描写です。

この二部屋の対比も面白いのですが、
どちらの部屋の様子も自分の今の生活とはかけ離れていて、
それが細かい部分までちゃんと描かれていることにより、
説得力のある、読んでいて見入ってしまう画となっています。

二人が繰り広げるだらだらトークも、
特別内容があるわけでもない日常の会話なのですが、
そこにマヤさんが魔女であることをちょいちょい絡めて、
日常と非日常を上手くミックスさせることにより、
笑いと切なさを上手く醸し出しているように感じられます。

遠距離にいる二人の女性がスカイプで会話をするだけなら、
マヤさんが魔女であるという設定は特に必要ありません。
しかし、マヤさんが「魔女」という特別な存在でありながら、
東京でつつましく一人暮らしをしていることと、
マヤさんが時に繰り出す魔法によって、
時に笑い、時に切ないエピソードが生み出されており、
ちゃんと「魔女」という設定が活かされてるなあと思いました。

今のところあまり活かされていない設定としては、
「マヤさんは巨乳」という事がありますが、
これが今後どう活かされていくのか。

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窓ガラスに押し付けられるマヤさんの胸。
アイキャッチとしては有効なこの胸。
その活躍に期待したいところです。


「聖☆おにいさん」13巻も購読しました。



こちらの作品もある意味日常系と言えなくも無い。
立川のボロアパートで暮らす男二人のお話ですし。
まあ、その二人が普通じゃ無さ過ぎるので、
「日常」というには無理があるのですが。

「マヤさん」が日常を笑いにしているのに対し、
こちらは非日常非現実をギャグに転化しているため、
なんの遠慮もなく笑えるのがこの作品の魅力ですね。
クスッとした笑いではなく、ワハハと笑えるギャグ漫画です。
今巻でもおおいに笑わせてもらいました。

漫画は心のビタミン」だと今までも言ってきましたが、
中でも笑える漫画というのは良いものです。
疲れているとき、
ちょっと寂しいとき、
気分転換をしたいとき、
色んな場面でココロに効いてきます。

これからも色んな楽しい漫画を読んでいけたら幸いです。
posted by 山田工作 at 23:56| Comment(0) | コミックス2016

2016年10月18日

これからコンバット 7巻

「これからコンバット」7巻を購読しました。



表紙買いから始まったこの作品との出会いでしたが、
最終巻の表紙イラストは1巻と同じくビキニ。
この作品の最後を飾るにふさわしい表紙です。

さて、最終巻ということだからでしょうか。
これまでずっと出てこなかった少佐の名前が明かされたり、
その少佐の過去に触れるエピソードがあったりで、
ちょっとした少佐祭りといった感じでした。

これまでも表紙サギだの何だの言ってきましたが、
最後となる今巻が一番お色気が少ないという徹底ぶり、
今までで一番オトコ臭い内容となっております。

そんな中、今巻で一番目立っていたのは、
なんと言ってもこの男。

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いつの間にかゆいちゃんたちと行動を共にすることが多くなっていた、
チーム「蒼弾のエヴォルガン」のナカムラ氏。

いかにもサバゲーオタク然とした外見と言動。
モテたいがために格好付けてはドン引きされるような、
いわゆる「痛い」男である彼が、
最後に壮大な花火を打ち上げてくれました。

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苔の一念、岩をも通す、とでも言いましょうか。
これまでも小桜ほのか嬢に対し好意を示し、
その度にオモチャのように扱われてきたナカムラ氏でしたが、
いざという場面で、勇気を持って正面から打ち当たり、
見事に想いを成就させました。
ラブコメ好きな自分としては嬉しい限りの展開でした。

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その過程で見られた、普通に働くほのか嬢の姿も良い。
いつもの高笑いで爆走する姿とのギャップの凄さよ。

ナカムラ氏と付き合うことになってからのデレっぷりも良い。

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「毎日夕食を食べにくる」とか、
食事を作ってあげようという気が全く無いあたりが、
ラブラブでも、やっぱりいつものほのか嬢らしくて良い。

あと、少佐と神田さんの仲に更なる進展があったのも嬉しい。

作品が終わってしまうのはとても寂しいのですが、
それでも、読んでいてとても楽しい最終巻となりました。

思えば、サバイバルゲームにさほど興味の無い自分が、
最後までこの作品を読み続けることができたのは、
小西ゆいちゃんを始め、キャラたちがみな魅力的だからでした。

ゆいちゃんに関しては最後まで恋愛要素は薄く、
具体的に誰かと付き合うとか、
そういうことは最後までありませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、
彼女についてはこれまでのサバゲーライフの総括を行い、
これからのサバゲーとの付き合い方を示すことで、
この作品内でのゆいちゃんという女性を描ききりました。
これはこれで、とても良い終わりだと思います。

何でもかんでも恋愛に絡めれば良いというワケでは無いですからね。
(お前が言うな)

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ゆいちゃんと、もう一人の主人公である千石さん。
ゆいちゃんは千石さんに憧れサバゲーの世界に飛び込み、
千石さんはゆいちゃんと関わることによって、
自分というものを大きく変えました。

趣味を通じた交流により、お互いが変化し、
気持ちが通じるようになった二人。
ひょっとすると、恋愛よりももっと気持ちの良い体験かもしれません。
そんな二人の幸せな姿を描いて、めでたくフィナーレとなりました。

これからの森尾正博先生の活動については、
今のところ何もアナウンスがありませんが、
いつかどこかで次回作に出会えるはず。
その時を楽しみに待ちたいと思います。

森尾先生、連載お疲れさまでした。
そして「これからコンバット」という作品で楽しませてもらえて、
本当にありがとうございました。
posted by 山田工作 at 20:37| Comment(0) | コミックス2016

2016年10月11日

残念女幹部ブラックジェネラルさん 2巻

「残念女幹部ブラックジェネラルさん」2巻を購読しました。



世界征服を狙う悪の秘密結社「RX団」と、
正義のヒーロー「ブレイブマン」の戦いを軸に、
悪と正義の手に汗握る戦いが繰り広げられないこの作品。

ブレイブマンと、彼が好きでしょうがないブラックジェネラルさんの、
バトルとも言えない愛憎あふれるドタバタ劇を中心に、
主にRX団のユルくて過激な日常を描いた、
日常系アメコミ風ヒーロー物ギャグ漫画という、
なんとも属性の多い作品となっています。

こちらで無料で読むことができますし、
キャラ紹介もありますので、未読の方は参照してみて下さい。

ジェネラルさんとブレイブマンの直接対決が多かった1巻と比べ、
今巻では二人が絡むシーンもさることながら、
RX団の構成員個人に関するエピソードが多く、
各キャラについて色々と知ることができました。

例えばジェネラルさん。
ブレイブマンが絡むと至極残念なキャラと化す彼女ですが、
それ以外では、野良怪人を一撃で沈めたり、
見習いとは云えヒーローをぶっ飛ばしたり、
ヒーロー連盟に潜入し能力の高さを発揮したりと、
伊達に幹部ではないところを見せつけてくれました。

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また秘書サンは、ボスに対してだけじゃなく、
他のメンバーに対しても激しいツッコミをしたり、
他所の組織の人に対しては冷徹な言葉で切って捨てるなど、
クールビューティっぷりを遺憾なく発揮。

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他にも、科学者サンは裸族であることが判明したり、

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ペケくんは性格に難はあれど、
やはり猫だけに愛らしかったり、
新しく登場した怪人の黒獅子君はとても強いものの、
控え目な性格で、やはりどこか可愛らしかったりと、
それぞれの特徴がふんだんに描かれておりました。

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その中でも特に注目したいのが、
ゴキブリの怪人であるGGちゃん。

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前巻では、忍者なのにお色気方面にめっぽう弱い、
ということが強調されていましたが、
今巻ではその可愛らしさがより強調されておりました。

黒獅子君という強力な怪人が組織に加わったことで、
元がゴキブリである自分を卑下しながらも、
再起をかけ修行を積む真面目さも好ましい。

そういえば、ジェネラルさんから女性の好みを聞かれて、
ブレイブマンは「大和撫子」と答えていました。

性格はおしとやか。
知性的な立ち振る舞い。
凛とした部分もありつつ、あくまでも控え目な態度。

これって、GGちゃんがばっちり当てはまりますよね?
つまり、ジェネラルさんの最大のライバルは、
実はGGちゃんだった?

まあライバルとは言っても、
当のブレイブマンは苦悩が募る一方ですが。

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本来なら評価されるはずのヒーローが、
色々と酷い目にあい、どんどん苦境に陥っていく。
昨今のヒーロー物では定番の展開ではありますが、
この作品では、それがとても面白い。

今巻ではブレイブマン以外のヒーローや、
ヒーローが所属する組織について描かれたり、
悪の側もヴィラン・リーグという集まりがあって、
RX団以外の悪の組織が登場したりと、
作品世界もより充実してきました。

今後どんなヒーローや怪人が登場し、
正義と悪の戦いはどんな風に展開していくのか。

ジェネラルさんとブレイブマンの関係はどうなるのか。

そういったことを頭の片隅に置きつつ、
日常系ギャグ漫画として、RX団を始めとする、
様々な登場人物たちについて描かれる様子を、
これからも楽しみにしたいと思います。
posted by 山田工作 at 23:12| Comment(0) | コミックス2016