2016年06月27日

いい百鬼夜行 + ねこめ(〜わく) 3巻

いい百鬼夜行」を購読しました。



川西ノブヒロ先生がツイッターで発表していた、
なまはげや猫又、河童や座敷童子といった妖怪たちの、
今の日本での暮らしぶりを中心に描いた4コマ漫画を、
多くの描き下ろしを加えて一冊にまとめたこの本。

自分がツイッターで見たのは「なまはげ」が最初でしたが、
「泣く子はいねが〜」と町を徘徊し、
悲しかったり苦しかったりして泣く人のもとに現れては、
慰めたり励ましたりするなまはげさんの優しさが嬉しく、
カラーで描かれる柔らかな世界を、直ぐに好きになりました。

登場する妖怪の印象が強い作品ですが、
こうして一冊にまとめられた状態で読み直すと、
町で暮らす人々が主役の物語だったことが良く分かります。

この作品では、人間よりも妖怪たちのほうが能動的で、
人々の生活に、妖怪のほうから関わってきます。
それにより刺激を受け、ちょっとだけ生活が変わった人たちが、
何かの拍子で出会い、互いに繋がったり関連したりして、
この物語の世界を構成していきます。

町で、それぞれが別々に暮らしていた人たちが、
妖怪との接触をきっかけにして繋がりを持ち、
より豊かな生活を手に入れてゆく。
そんなお話でした。

ツイッターで読んでいた時には分からなかった、
それぞれのエピソードの登場人物たちの繋がりが、
描き下ろしのエピソードや編集によって明らかになり、
分かりやすく、そしてより面白くなっています。

読後にとても充実感があり、装丁の良さもあって、
購読して満足度の高い一冊でした。


「ねこめ(~わく)」3巻も購読しました。



コミックスの帯に「25周年」とありましたが、
もうそんなになりますか。
ミッシィコミックスの1巻を買ったのがそんな昔に思えないのですが。

いくつもの出版社を経て、コミックスのサイズまで変わって、
それでも四半世紀も続いているこの作品。

まあ、固定客の量が半端ではない竹本泉先生と、
動物界最強の存在である「猫」がタッグを組んでいるのです。
その人気もむべなるかな、といったところでしょうか。

基本的に、人間の生活を真似する猫たちのおかしさを楽しむ作品で、
これまでに二人、人間のキャラが増えた以外は猫ばかりで、
変化の少ない、マンネリを楽しむ作品でもあります。

しかし作品世界はそうであっても現実の方がどんどん変化しており、
いつの頃からかモノクロページの作画はデジタル化されて、
この巻ではカラーページもフルデジタルとなったとのこと。

思えばインターネットなどまだ無く、
携帯電話も一般的でない時代から始まって、
ネットやスマホが世に溢れる現代まで続いているのです。
そりゃあ漫画の制作環境だって変わろうというものです。

その漫画がどう描かれていようと読者には関係ないことですが、
漫画に関する環境の変化にうまく対応して、
最新のモノを取り入れて作品を描き続けるだけでなく、
その様子を面白くおかしく描き下ろしで見せてくれるあたり、
竹本先生の凄さが良くわかる一冊となっています。

これからも長く執筆活動を続けられることを期待しています。
posted by 山田工作 at 19:22| Comment(0) | コミックス2016

2016年06月21日

のぼさんとカノジョ? 6巻

「のぼさんとカノジョ?」6巻を購読しました。



一人暮らしの大学生の野保康久君と、
彼のアパートの部屋にいた地縛霊「カノジョ」さんの、
奇妙だけど心温まる同居生活を描いたこの作品。

幽霊の「カノジョ」を一人の人格と認め、先住者として尊重し、
一緒に暮らしていくことを選んだ野保くん優しさ。

そんな野保くんの優しさに触れ、同居を受け入れ、
家事全般をこなし野保くんの生活を支える、カノジョの優しさ。

この二人の同居生活は、そんな優しさで成り立っていましたが、
今巻で二人の間に生じた危機もまた、優しさがもたらしたものです。

スーパー朴念仁であり、女性の心情に疎く、
数々の恋愛フラグを自らブチ折ってきた野保くんですが、
同居生活を続けるうちに「カノジョ」に恋愛感情を抱き、
これまで以上に愛情深くカノジョに接するようになりました。

そんな野保くんの想いを嬉しく感じつつも、
死者と生者の間にある越え難い壁を自覚し、
野保くんの人生を自分のために台無しにするわけにはいかないと、
自分の存在を消すことを選んだカノジョ。

そして、そんなカノジョの気持ちを理解し、
一緒に居たいという自分の気持ちを押し殺し、
カノジョの願いを叶えようとする野保くん。

お互いを思いやる気持ちが、決定的な別れをもたらそうとする。
相手を傷つけまいとする優しさが、お互いを遠ざける。
とても悲しく、切ない関係です。


幽霊と人間の同居、というテーマで個人的に思い出すのは、
あろひろし先生の「優&魅衣」です。

この作品では、幽霊である魅衣と同居人の優との間には、
愛情はあったものの、それが恋愛に向かうことは無く、
最終的に優は別の女性と一緒になる人生を選び、
魅衣はずっと幽霊として生きて(?)いくことを選びました。

また、幽霊ではないのですが、
化け猫と人間の同居生活を描いた「ミル」においては、
人間より遙かに長命な化け猫であるミルが、
人間であるアキの負担にならないよう身を引こうとしますが、
アキの強い気持ちにより、ずっと一緒にいることを選びました。

どちらも大好きな作品ですし、
それぞれの結末は、納得のいくものでした。

「のぼさんとカノジョ」については、
カノジョが「部屋憑きの地縛霊」というのが、
今後の展開のキモとなりそうな気がしていますが、
さて、どうなるのでしょうか。

できれば切ない展開にならないことを祈りつつ、
今後も楽しみにしております。
posted by 山田工作 at 21:55| Comment(0) | コミックス2016

2016年06月09日

みつどもえ 17巻 + 監獄学園 21巻

「みつどもえ」17巻を購読しました。



今巻のハイライトは何といってもキャラクター人気投票。
以前行われたものの結果が掲載されております。

結果については読者それぞれに意見があると思いますが、
ふたばがトップ3に入れなかったのが残念だったのと、
矢部っち、しんちゃんといった男性陣の人気の無さと、
詩織の人気の高さが個人的には意外でした。

ふたばは生徒キャラの中では随一のグラマーさんなのですが、
パワーキャラ過ぎて男性票を取り込めなかったのかな、とか、
男性キャラは元々少ないと思われる女性票が分散してしまったか、とか、
詩織は男性よりも女性の支持が大きそうだな、とか、
投票結果をじっくりと見ながら、独自の分析をしてみたり、
色々考えを巡らせることができるのが楽しいですね。

もうしばらくはこういった企画は無いのでしょうが、
今回は投票できなかったので、次回があれば是非参加したいものです。

さて、肝心の本編ですが、今巻も面白いです。

ただ、今までも何度か述べておりますが、
ギャグ漫画を言葉で説明するのは相当な苦行なので、
ここで一つ一つのネタを語ることは避けつつ、
あえて今巻の特徴を一つ挙げるならば、
大人が体を張って頑張った巻だったな、と感じました。

海江田先生はダンスの授業において、
生徒たちに見本を示すため、痛いのを承知の上で、
日常生活を犠牲にしてまで振り付けをマスターして、
見事なダンスを披露しました。

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生徒みんなの死んだような目付きが痛さを物語っていますが、
教師としての責任感と、独自の論理に基づいて、
自分の役目を全うしようとする彼女は教師の鑑であります。

しんちゃんママは、仮装大会の優勝商品がPS4と知り、
しんちゃんのためにそれを手に入れようと、
セーラー服姿を衆目に晒すという暴挙に及びました。

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冷静に考えれば激痛なオカンのセーラー服姿なわけで、
何故これで優勝を狙おうと考えたのかは解りませんが、
我が子を想う彼女の気持ちに乾杯(完敗)です。

この他にも、ひとはのピンチを救うべくマイクを手にした草次郎や、
クリスマスサプライズを用意していた吉岡パパたちなど、
子供のために頑張る大人たちの姿が多く目に付きました。

そんな中、子供のためではなく、
自分の為に体を張っていたのが、
吉岡ママこと吉岡紗江子さん。

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夫への独占欲が強く、潔癖が過ぎたことによる自業自得とはいえ、
40がらみの経産婦がマイクロビキニを身につけ、
年頃の娘やその友人たちの前に羞恥の姿を晒すという、
とてもレベルの高いプレイが展開されました。

良い子のみんなが読む漫画の内容として、
さすがにこれはちょっと際どいかな、と思いますが、
そもそも別チャン読者に良い子などいないので安心です。(暴言)

この、普段はお堅い物言いの眼鏡のおばさまが、
恥ずかしさのあまり目をグルグル回して震えている姿に、
悪い大人はグッときたのであります。

さて、そんな大人たちに負けじと活躍していたのが、
しんちゃんのお姉さんの佐藤絵理。通称エリツィン。

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佐藤が好きでしょうがない(SSS)隊から自宅を守るため、
自らSSS隊に身を投じましたが、
そこで「腐れマゾ眼鏡」というあだ名を付けられる始末。

このエピソードでも詩織の黒さは際だっており、
こういった所が人気の秘密なのかなとも思ってみたり。

しかしそんな詩織に対して、年上の余裕からか、
えりりんも中々の策士ぶりを見せており、
今後のSSS隊との絡み方は要チェックですね。

更に言えば、えりりんは作中でも屈指の地味な外見であり、
剣道に打ち込む、マジメ眼鏡女子でもあります。
今回、堅物代表とも言うべき吉岡ママがあんなコトになりました。
次はえりりんの番なのではないかな、と、
悪い大人代表としては期待してしまうのであります。

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そして期待と言うなら、個人的に一番期待していたのが、
ひとはと松岡さんのイチャコラシーン。
今巻でもちゃんとあって、しかも描き下ろしもあり。
期待以上であり、大満足であります。

ひとは×松岡は一番好きなカップリングなのですが、
ひとは×矢部っちも大好きですし、ひとは×龍太や、
ひとは×宮なんとかさんなどもアリです。

思えばひとはは、とても多くのキャラと関わりがあり、
この作品の人間関係の要とも言えるワケですが、
今巻では、そこに新たに加わってきた人物が。

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児童会長の小金井くん。
ひとはたちとは違うクラスなのですが、
それ故に、何だかややこしい関わり方をしてきます。

彼は児童会長を務めるだけあって、優しく、気配りができ、
生徒みんなのことを思う、とても良い子のようなのですが、
その思考や嗜好に、やや香ばしさがあるような・・・

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えりりんがSSS隊で腐女子扱いされたり、
田淵がしんちゃんに告白したりといったことがありましたが、
いずれも誤解やアクシデントによるものでした。
それに対してこの小金井くんは真正っぽい感じがします。

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さっそく吉岡さんが興味津々なようですし、
ひとはを巡るこの新たな人間関係から目が離せませんね。

今巻巻頭に、最新の「吉岡式相関図」がありましたが、
これが更新されるのもそう遠くないことなのかもしれません。


「監獄学園」21巻も購読しました。



今巻で言いたいことはただ一つ。

表紙のキャラ、誰?

まあ本編を読めば分かるのですが。
分からない人は実際に読んで、確かみてみろ!
posted by 山田工作 at 19:43| Comment(2) | コミックス2016