2015年03月31日

トクサツガガガ 2巻

「トクサツガガガ」2巻を購読しました。



「特撮オタク」のOL、仲村叶さん(26歳)が、
そのことを職場の同僚に隠しながらも、
特撮を楽しみ、人生の糧としていくこの作品。

1巻については知るのが遅れてしまいましたが、
2巻は発売に合わせて購入することができました。
特撮に限らず、やはり「リアタイ」は良いものです。

相変わらず、オタク趣味を隠すために悪戦苦闘している仲村さんですが、
防戦一方であったこれまでとは違い、新たな特撮ファンを増やすべく、
特撮仲間の吉田さんのアドバイスを受けながら、攻勢に出ます。

その際、ターゲットとなったのが、同僚のユキちゃん。

トクサツガガガ ユキちゃん

眼鏡にセミロングなボブが可愛らしいだけでなく。
特筆すべきは、ややぽっちゃり気味なプロポーション。
スレンダー気味な仲村さんと比べ、明らかに肉付きが良い。
このトッチリ感、非常に好みであります。

トクサツガガガ 2巻

では無くて。

ここで仲村さんが繰り出した作戦というのが、
特撮出身の若手イケメン俳優のファンだということとっかかりに、
彼が出演する特撮を見てもらうことで、
特撮の良さを知ってもらえればとDVDを貸し出し、
その結果、彼の出演シーンしか見てもらえなくても、
彼の良さを一緒に話して共感することで、
ユキちゃんなりの楽しみ方を尊重しつつ、先に繋げる。

田村さんとの連携プレーであるとはいえ、その場において、
臨機応変に立ち回った仲村さんの、高レベルな対人スキル。
見習いたいですね。

一方的に自分の好きなものを薦めるのではなく、
相手の興味のある部分からうまく合わせ、
楽しみを共有することで、お互いが幸せになり、
結果、より仲良くなれる。
なかなか参考になるテクニックです。

このことに限らず、この作品では、
人と人との繋がりについて描いたエピソードが多く、
仲村さんの人間関係を豊かにしていく要素として、
仲村さんが必死に隠す「特撮」が、とても役に立っています。

そもそも「特撮」というものは子供向けであるが故に、
教育的な要素を多分に含んでいます。
子供たちに向けて、解りやすく、
ストレートにぶつけられる様々なメッセージは、
子供にとって、今後を生きていく上での指標となるだけでなく、
社会に出て擦り切れ、疲れてしまった大人たちに大しても、
時に励まし、時に応援となり、時に癒しとなって心に響きます。

今巻で特に気に入ったのが、このシーン。

ジョウシュウワン トライガー

「いつも仲良くベタベタしているばかりが仲間では無い」

「たとえ一人でいても、信頼が感じられるのが本当の仲間だ」

うーん、良い台詞です。

トクサツの中でも特に「戦隊モノ」は登場人物が多いため、
人間関係についてのメッセージが豊富であり、
作品内で紹介される「ジョウシュウワン」などの名場面が、
仲村だけでなく、読者に対しても、多くのことを強く訴えてきます。
またそれが、何とも心地良いのです。

それ以外にも、見所はたくさん。
今巻では巻末描き下ろしだけでなく、
「ジュウショウワン」の登場人物についてのプロフィールが、
「キャラクターファイル」として挿入されていたり、
カバー内に「ジョウシュウワン」漫画があったりと、
間違いなく、1巻よりもパワーアップしております。
このままだと、ジュウショウワンのキャラグッズまで作りそうな勢いです。

そういえば、描き下ろしの巻末漫画にて、
過去を懐かしむアイテムとしてフロッピーディスクやポケベルが出てきたり、
作中でも古びたおもちゃ屋を描くアイテムとして、
懐かしのおもちゃたちが登場しました。

こぐまのトンピー

これらのおもちゃ。
こぐまのトンピー」や「ウルトラワンちゃん」などは、
まだ現役でおもちゃ屋さんなどで入手できますが、
フラワーロック」。
これだけはもう生産されておらず、入手困難です。
今になって猛烈に欲しいのですが、どこにも売っていないのです。

ネットのどこかで見た文章に、

 子供の頃は欲しいものがいっぱいあったけど、お金が無かった。

 今ではお金はあるけど、あの頃のおもちゃはどこにも無い。

というのがありました。

人は、いつまでたっても子供の頃の思いを引きずっていて、
もう手に入らないモノを求め続けて生きていくんだなあと、
ちょっと切なくなったのでした。
posted by 山田工作 at 20:19| Comment(0) | コミックス2015

2015年03月30日

ハルの肴 8巻

「ハルの肴」8巻を購読しました。



ハルの父親が登場したあたりからイヤな予感はしていましたが、
予想通りというか何というか、これが最終巻となりました。

以前の記事で書いたような、
ハルが世界に羽ばたくような展開にはならず(当たり前)、
父親を巡る問題にカタがつき、
料理人としてやっていく決意を新たにしたところで終わりとなりましたが、
これはこれで良かったのかもしれません。

ハルが抱える問題にちゃんとケリを付けたため、
一区切りとするのに良いタイミングであることと、
料理人としてはまだまだ修行が続くため、
「俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ」とばかりに、
「第一部完」みたいな感じで終わることが出来ました。

今後、続編が描かれるかどうかは判りませんが、
料理漫画は長期的に続くことが結構あるので、
ちょっと期待していても良いのでは、と思っています。

さて、終わってしまったこと自体は残念なのですが、
今巻は色んなところに、名シーンと言えるコマが多く、
とても読み応えのある巻でした。
中でも目立っていたのが、店の大女将である宇佐子ばあちゃん。

大門宇佐子

店を取材に来た、若いテレビマンを見事に手玉に取ったかと思えば、
その後に、ハルの口から自分の思いを伝えてフォローしつつ、
やんわりと諭してみたりと、見事に年の功が発揮されていました。

ハルの肴 8巻

この他にも、若女将や店員のアヤなどの振る舞いも素晴らしく、
女性の持つ強さと優しさが良く表現されていましたが、
やはり何と言っても魅力抜群だったのが、ハル。
これまでと同じく、よく笑い、よく泣き、
しょっちゅう照れたり、腹を立てたりと表情豊か。

春野ハル

こうして表情のが良く判るのを見ていると、
改めて、髪型を変更したことが英断だったんだなあということと、
黒髪ベリショの良さを再認識せざるを得ませんね。

ハルの素直さと正直さ、厳しさと心根の優しさが、
周囲の人たちの心情に良い変化を与え、
そんな人たちに支えられ、ハルもまた成長していく。

人の和が広がっていく様子が心地良い、
最終回を迎えて尚、読後感の良い作品でありました。


ここでちょっと余談。

黒髪ベリショの良さを再認識、と書きましたが、
では最初に認識したのは誰なのかと言うと、このキャラ。

魔獣結社 鳴神ジュン

鳴神ジュン。
魔獣結社」という、秋恭摩先生の作品の主人公です。

この作品自体、結構古い作品なのですが、
この作品以前で好きになるショートヘアのキャラというのは、
以前の記事で紹介したように、ショートカットであっても、
サラサラというか、いわゆる女の子らしい髪型でした。

それに対してジュンは、ボサボサというか、
どちらかというと元気な男の子っぽい髪型です。
この髪型で、アクティブに動き回る様と、
秋恭摩先生の描くところの「色気」とのアンバランスさが、
何とも言えぬ魅力を醸し出していたのです。



ぼさぼさの短髪とお色気。
このギャップの効果については、
いつかまとめて記事にしてみたいと思っております。
posted by 山田工作 at 22:49| Comment(0) | コミックス2015

2015年03月27日

AZEL〜パンツァードラグーンRPG〜

先日、去年からプレイしていたセガサターン(SS)のゲーム、
AZEL〜パンツァードラグーンRPG〜」をクリアしたので、
感想を述べながらご紹介。



パンツァードラグーン」と、続編の「パンツァードラグーンツヴァイ」は、
サターンでも人気の3Dシューティングゲームでした。

ドラゴンから放つレーザーで、群がる敵をなぎ倒していく爽快感と、
ドラゴンに乗って空を飛ぶことの浮遊感と疾走感があり、
そこに、荒廃しきった文明世界という退廃的な世界観が加わることで、
独特な魅力に溢れた作品となっていました。

「AZEL」はこれら2作品の続編となる3作目なのですが、
タイトルに「RPG」とあるように、シューティングゲームではありません。
この路線変更について、前作品のプレイヤーからは、
否定的な意見もあったようですし、
自分もあまり受け入れられず、長いことプレイしてきませんでした。
しかし、ネット上での評判が良く気になっていたのと、
発売から時間が経ち値段が安くなっていることもあって、購入してみました。

実際に遊んでみると、戦闘方式の違いこそあるものの、
プレーヤーは人間の主人公であり、パートナーのドラゴンに跨り、
様々な戦いを繰り広げていく、という点では前二作と同じですし、
彼らを操作し、フィールドを飛び回る感覚は、
前二作品とそれほど変わるものでは無く、
むしろ、移動と戦闘が分かれていることから、
ドラゴンと一緒に飛ぶことを、悠々と楽しむことができます。

戦闘に関しては、フィールド上には敵は表示されておらず、
ランダムエンカウントにより戦闘に突入となります。
ここではターン制のコマンド選択式の戦いとなるのですが、
立体空間でのリアルタイムバトルであるため、
敵に対する有利な位置取りのための移動や、
攻撃方法の選択、スキルやアイテム使用のタイミングなど、
時間経過と併せて判断していく必要があります。

ただボタンをポチポチと押しているだけの戦闘ではなく、
ここでも、ドラゴンに乗り戦っている感覚が得られます。
何より、ダメージを受けた際のドラゴンの鳴き声が何とも可哀想で、
特にゲームオーバーになった際の声を聞くのが辛く、
何とかしてダメージを受けないように戦おうという気にさせてくれるため、
自然に戦闘が上手くなることうけあいです。

敵の弱点が表示されていることや、
戦闘終了後にアイテム等で体力回復ができることもあり、
戦闘の難易度は、それほど高くありません。
シューティングゲームでは上達しないと先に進めないこともありますが、
「AZEL」では例え戦闘が苦手であっても、
レベル上げをすれば力押しで進めるようになるので、
ある意味、誰でも遊べる仕様であると言えます。

実際は、ストーリーの進行とレベル上昇のバランスが調度良いので、
戦闘を上手くこなせるようになれば、特にレベル上げも必要無く、
スムーズに進行できるようになっていますが。

そして、RPGであることの最大のメリットは、
「パンツァードラグーン」の世界について、
主人公エッジを通じて詳しく知ることが出来ることにあります。

シューティングゲームであった1、2作目でも、
オープニングムービーやゲーム内での演出などで、
ある程度、世界観を感じることは出来ました。

しかし「AZEL」では、主人公エッジとなって、
相棒のドラゴンと共に世界を駆け巡り、
様々な場所に赴き、色々な人たちと交流し、
数多くの情報を見聞きすることにより、
「パンツァードラグーン」の世界と歴史を、より詳しく知ることができ、
より深くその世界観に浸ることが出来るのです。

またその際、より雰囲気を高めてくれるのが、ゲーム中のBGM。
この「AZEL」、本当に音楽が良いのです。
正直なところ、グラフィックやデザイン面では、
20世紀の作品ということもあり、古くささは否めません。
しかしそれを補ってなお余るほど、
ゲームの雰囲気にあった良質の音楽が、
戦闘だけでなく、フィールド移動時や町での探索などで、
気分を盛り上げてくれます。

ストーリー進行上で詰まってしまうような謎解きも無く、
いくつかのアイテムや隠し要素が、情報無しでは判り辛かったりもしますが、
それらが無くてもクリアはできるので、
とにかく「パンツァードラグーン」の世界に浸りながら、
相棒のドラゴンと共に悠々と世界を飛び回ることを楽しめる、
そんな感じのゲームでした。

ちょっと悲しめのエンディングも、むしろ満足感を高めてくれるものでした。
パンツ好きな方には、是非とも体験してもらえればと思います。
posted by 山田工作 at 21:53| Comment(0) | ゲーム

2015年03月15日

事件記者トトコ! 3巻

「事件記者トトコ!」3巻を購読しました。



作品の内容などについては1巻と2巻の紹介で書きましたが、
今巻でも、大正モダンテイスト溢れるギャグコメディ満載。
全体にクラシカルな雰囲気をまといつつ、
サイバーパンク&ファンタジックな要素が散りばめられ、
それらを丸山薫先生の可愛らしい絵柄で包み込んで、
とても読みやすく仕上がっております。

これまでの登場人物たちがほぼ創出演しており、
お話のバリエーションも豊富。
中でもボリュームが多く、かつ良かったのが、
2巻より登場した獣人たちによる「猛獣カフェー」を巡る、
一連のエピソード。

黒くて格好良くて、優しくしっかり者のアダム。
紅一点で気が強いエバ。
ノンキ者だが特別に鼻が利くエダシクと、
4人の獣人たちについての個性が、
それぞれちゃんと描かれているのがマル。

猛獣カフェー

はて、この左の人物は誰だったか・・・?

また、コミックス化における描き下ろしも充実。
各エピソード毎のオマケのページや、
巻末の、女性キャラの水着姿を集めた、
「ピンナップガールズコレクション」。
どれも良いのですが、描き下ろし漫画にて、
「トトコの会社の社長のボディガード兼お付の人」という、
ホンの脇役のキャラのエピソードを描いているのが、
何とも言えず、趣深い。

事件記者トトコ! 3巻

こういう細かい部分の掘り下げが、
より作品の楽しみ方を広げてくれるのです。

ただ惜しむらくは、特定の書店購入でオマケに付いたという、
登場人物の設定資料的なペーパーの存在。
自分の場合、相当無理しなければその書店では購入できなかったので、
コレについては諦めざるを得ませんでした。

今後の続巻にて、コレが収録されることを願うばかりでアリマス。
posted by 山田工作 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2015

2015年03月12日

乙嫁語り 7巻

「乙嫁語り」7巻を購読しました。



発売から間が空いており、今更という感じではありますが・・・。

既にご存知の方も多いかと思いますが、
今巻に収録されている「姉妹妻」編は、
これまでの「乙嫁」とは違う感じの絵柄に、
森薫先生の意図でもって変えられています。

これを、収録誌である「ハルタ」で初めて見た時、
何だかとても違和感を感じ、また読み辛くもあったため、
パラパラっと流し読みする程度で済ましてしまい、
その後コミックスになっても買わずにいました。

しかし、「ハルタ」の画集プレゼントに応募するために、
対象となるコミックスを購入する必要があり、
どうせそのうち買うだろうからと「乙嫁」を選び、
買ったからには読まなきゃ損とばかりに読んでみたところ、
とても読みやすく、楽しく、スルスルと読み終えてしまいました。

本誌とくらべ、紙面のサイズが小さくなったせいでしょうか。
今までの絵柄との違いによる違和感はほとんど感じず、
とても自然に、今までと変わらずに読むことができました。

そうすると不思議なもので、ハルタ本誌で読み返してみると、
あれほど強く感じていた違和感は消え失せ、
大きな紙面で存分におっぱいと猫を堪能できました。

そう、この「姉妹妻」編は、女風呂が舞台の中心であるため、
必然的におっぱい祭りとなっているのです。

本編の主人公、アニスはスレンダーな体型であり、
嫁にあたるシーリーンは、逆に超グラマー体型。
それ以外にもたくさんの女性が登場し、
お風呂なので当然みんなハダカ。
どんなおっぱいソムリエにも対応するばかりでなく、
自分好みのおっぱいを探すという楽しみ方もできるのです。

そしてもう一つ、今巻の見所だったのがアニスの飼い猫。

アニスの猫

真っ白いペルシャ猫なのですが、その質感が素晴らしい。
毛並みのむくむく感が良く描けているだけでなく、
毛足の長い猫がデブ&短足に見える感じとか、
ブラシにしか見えない尻尾を不機嫌そうにぶんぶん振る様とか、
とても魅力的に、存在感満点で描かれています。

乙嫁語り 7巻

ストーリーに強く関わっているわけではありませんが、
話の折々に登場し、様々な動きや表情を示すことで、
進行上のとても良いアクセントとなっています。
中でも、アリとの絡みがナイスでした。

アリ 猫 スミス

巻末の描き下ろし漫画でもこの猫は大活躍。
とても満足できる、楽しい巻でありました。

さて、ここまで猫の画像ばかりで、
お風呂のシーンが無いのもいかかがなものか。
そういう思いも無くはないので、一つご紹介しましょう。

男湯

男湯だけどな!

女湯が見たい方はちゃんと買って見るべし。
posted by 山田工作 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2015