2015年01月30日

ハルの肴 7巻

「ハルの肴」7巻を購読しました。



北海道の寿都から上京して後、
居酒屋「大門」で調理師見習いとして働く、
春野ハルが主人公のこのお話。

春野ハル

前巻にて、はからずもライバル店の「真大門」の店主より、
その人たらしっぷりを認められたハルでしたが、
今巻でもその実力を遺憾なく発揮しています。

冒頭、家族に関しての辛い知らせを受け、
失意の底に沈み込んでしまったハル。
それを救ってくれたのは、大門で働くようになってから、
自分が関わりを持った多くの人たちでした。

優しさを基本に、周りの人たちに頼り頼られ、
人と料理にまっすぐに向き合うハルの姿勢は、
多くの人に共感と、少しの幸せをもたらします。
そんなハルに好意を持つ人たちの広がりは、
いつの間にか大きなものとなっており、
今回それが目に見えるかたちで、ハルの前に表されました。

これまで大門で過ごしてきた時間は無駄ではなく、
とても価値のあるものだったことに気付き、
また、多くの人たちに支えられていることを知ったハル。
自分が決して一人きりではないことを理解し、
皆からチカラをもらい、立ち上がることが出来ました。

ハルの肴 7巻

かなり重いテーマであったにも関わらず、
それに引っ張られ過ぎることなく、
明るく、前向きな感じで終わり、
それ以降のお話も、怪談あり、国際交流あり、
仕事の悩みを抱える人たちのエピソードありと、
とてもバラエティに富んだ、読み応えのある巻でした。

百鬼夜行

百鬼夜行。1ページの描き込みがスゴイ!

掲載誌である「漫画ゴラク」のメインターゲットとする、
高めの年齢層の読者や、飲食店で良く読まれるという性質上、
人生や義理人情、ビジネスといったものに触れつつ、
一話完結型に近いカタチで話を展開し、
重くなり過ぎず、カラっとした読後感を味わってもらう。

そんな難しさをきちんとこなす原作と、
人物、背景、料理と、どれもレベルの高い作画。
両方が揃っているスゴい作品なんだということを、
改めて認識した次第でございます。

さて、そんな今巻の中でも、
一番印象に残ったのがこの1コマ。

大門康造

「確信かることばかりしててもつまらない」
「上手くいくかな、どうかな?ってのが面白い」

仕事でも遊びでも、趣味でも当てはまる、
物事を楽しむためのコツですね。
良い言葉でした。
posted by 山田工作 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2015

2015年01月26日

何故か今更「事件記者トトコ!」

「事件記者トトコ!」の1巻2巻を購読しました。

 


新聞社の記者である薙沢兎々子(なぎさわととこ)が、
街で起こる様々な事件に取材のため首を突っ込み、
結果事件を解決したりしなかったりする、
ドタバタコメディなこの作品。

江戸川乱歩の「怪人二十面相」のような時代設定にも関わらず、
リモートコントロールで自動走行するスクーターや、
全く人間にしか見えないロボット女中が存在したり、
獣人や恐竜に、大きな耳で空を飛ぶ象が登場するなど、
SFやファンタジーの要素が多め。

このへん、「夢幻紳士」に通じるものがありますね。
それも「冒険活劇篇」のほう。
一話完結型の構成も一緒ですし、
コメディらしく展開はスピーディで、基本はドタバタ、
時にしんみりするエピソードありと、バラエティ豊かです。

ところで、何故今頃になって購読したかと言いますと、
今までは、掲載誌である「ハルタ」を購読していたため、
コミックスを買うこともないかと思っていたのですが、
最近になって、描き下ろしページが多くあると知り、
それならばと購入したのですが、結果、大正解でした。

以前にもどこかで書きましたが、
雑誌で読むのとコミックスで読むのとでは面白さが違い、
雑誌掲載時の、大きな誌面で読むのも良いものですが、
コミックスのコンパクトなサイズは気軽であり、
ひとつの作品を集中して楽しめるメリットがあります。

そしてそれに加えての、コミックスでの描き下ろし。
各話毎に、オマケのエピソードが描かれています。

それは一コマだけのものもあれば、
数ページに渡るお話のものもあったりして、
しかもどれもが、脇役にスポットを当てており、
登場人物のキャラをより知ることのできる、
見応え読みごたえのあるものばかりでした。

基本的に、コミックスの描き下ろしというものは、
どれだけ描いてもノーギャラだと聞きました。
それなのに、これだけのものを描いてくれている。
コミックスの販促も一つの目的でしょうが、
より作品の世界を広げるエピソードが散りばめられており、
この作品のファンとしては嬉しい限りです。

また何より、コミックスを購読することは、
読者のできる一番の応援活動です。

先日ツイッターにて、「てくてく」の山崎浩先生が、
こんなツイートをされていました。

コミックスが売れることで、
その漫画家さんがプロ活動を続けていけるのであれば、
その作品をより読むことができるということになり、
結果的には、ファンにとってお得な状況になるワケです。

今更ながらに描き下ろしを目当てにコミックスを買った、
ワタクシなんぞが言えた義理でもありませんが、

買おう、コミックス!
posted by 山田工作 at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年01月20日

QUIZなないろドリーム 虹色町の奇跡(PS版)

最近、「QUIZなないろドリーム 虹色町の奇跡」を遊んでいます。

 

以前、PS1のオススメゲームにこのゲームを挙げましたが、
今でもこうして時々遊ぶほど好きなゲームです。

クイズ+ギャルゲーである本作ですが、
攻略の対象とする女の子を一人に絞れば、
クリア自体は1、2時間もあれば可能であり、
途中でセーブして中断もできるので、
けっこう気軽に楽しむことができます。

また、ルーレットを回し、出た目の数マスを進むという、
スゴロク的な要素もあるのですが、
このルーレット、オンオフを切り替えることができるので、
お目当ての女の子がはっきりしていたり、
周回プレイでサクサク進めたい時はオフにして、
よりゲームらしく楽しみたい時はオンにするなど、
目的や気分に応じてプレイスタイルを変えられます。

ゲーム自体の難易度調整や、ライフ数の変更もでき、
ゲームオーバー時のコンティニューに回数制限はあるものの、
それについても救済措置があるという親切使用。
むしろ、その救済措置でしか見られない女の子の台詞があるため、
よりゲームにハマるほど、積極的にゲームオーバーを狙う始末。
こういうユルさを許容してくれるのが、このゲームの良さでもあります。

ネックとしては、90年代のゲームであるため、
クイズの問題がちょっと古いということ。
ある程度年輩の方なら、むしろ懐かしさを感じる問題でも、
若い人には未知との遭遇で、ちょっと手こずるかもしれません。

たとえそうであっても、クイズに間違えた際は、
その場で正しい選択肢が表示されることもあり、
クイズが苦手な方でも、挑戦し続ければ確実にクリアできます。
ちょっと古い無駄知識が増えることを思えば、
やってみる価値はあると思いますよ。

虹色町 妖精

さて、ここで攻略には役立たない余計な情報を。

お目当ての女性とのグッドエンディングを迎えた場合、
オマケとして「アルバム」というものが見れるようになります。
ここでは、クリアしたキャラのイベントについて、
ゲーム中に見れなかったものも含めて見ることができるのですが、
「デートイベント」だけは、何故か見ることができません。

デートイベントでは、デートの行き先を自分で選べるのですが、
その中に「プール」と「海水浴場」があり、
そこに行くと、女性キャラの水着姿を見ることができます。

咲良絵美

つまり、女性キャラの水着姿を見たければ、
実際にゲーム中でデートイベントを起こすしかありません。
しかも、プールや海水浴場にデートで行けるのは、
ゲーム中盤以降の6月からであるとか、
デートイベントは女性キャラの好感度が高いと起きないとか、
結構条件が面倒くさいのです。

それだけ、水着姿を拝むには一筋縄ではいかないということです。

そして今回、改めてプレイしてみて、
桃子ちゃんの水着姿を見ることができたのですが、
どうも以前見た水着と、色合いが違うような感じがしました。
これはひょっとして、プールと海水浴場では着ている水着が違う?

レッツ検証!

藤倉桃子 プール藤倉桃子 海水浴

同じでした!!

うむ、やって悔い無し。
posted by 山田工作 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム

2015年01月13日

篠崎さん気をオタしかに! 4巻

「篠崎さん気をオタしかに!」4巻を購読しました。



高校に入ってからオタクな趣味に目覚めたものの、
それを他人に悟られまいと悪戦苦闘する、
主人公の秋名ちゃんを愛でるこの作品。

これまで、オタクであることを周囲に隠しているのは秋名だけでしたが、
3巻から登場したひばりちゃんも実は、
学校では自分がオタクであることを隠していることが判明しました。

山上ひばり

共通の秘密を抱えているということで、
より親近感が強まった秋名とひばりですが、
お互いの立ち位置はちょっと違っています。

高校に入ってから、友達を作るためにオタクになった秋名に対し、
ひばりは元からゴリゴリのオタク。
ただ、入学した高校に同好の士がおらず、
しかもお嬢様が多い校風のため、
自分もお嬢様っぽい振る舞いをするようになってしまい、
結果、オタクであることを学校では封印しています。

オタクであることを隠しているという結果は一緒でも、
その原因と目的が明らかに異なっているのです。

友達を作るためにオタクになったものの、
それでもオタク趣味を恥じている秋名。

オタクであることに何ら恥じ入るところは無いものの、
高校での、オタク趣味とは無縁な友達との関係を守るため、
学校ではお嬢様を演じているひばり。

どっちかと言えば、素の自分を隠し、
猫を被り続けなければいけないひばりの方が大変そうですが、
自分の心情に折り合いをつけられず、
オタク趣味を自由に楽しむこともできず、
さりとて非オタにはもう戻れない帰れない秋名の方が、
精神的にはツラい状態なのかもしれません。

まあそんな比較はとりあえず脇に置いておいて、
オタクがばれないよう必死になって、
あわあわオタオタする娘さんたちの、
可愛らしさを満喫するのがこの作品の醍醐味だと思うのです。

この点、妙齢のOLさんが特撮オタクであることを隠している、
トクサツガガガ」とは、作品の楽しみ方が明確に異なりますね。
こちらは、オタバレしないようにする必死さが段違いで、
その緊迫感こそが作品の魅力ですし。

それにしても、普段は強気一辺倒で俺様なひばりが、
弱点を責められあたふたしている姿が、こんなにも魅力的だとは。
ギャップ萌え恐るべしと言うか、
自分がチョロ過ぎると言うか。
まあ何でアレ、この作品を読む上での楽しみが増えました。

今は、3巻と4巻をカバー裏表紙で揃えて並べると、
私服と制服のひばりを見比べることが出来ることに気が付いたので、
それを眺めてニヨニヨとしておる次第です。

あと、恒例となっている、カバー内本表紙。
今巻では、水着姿のひばりと鮎が描かれています。
中でも鮎ちゃんは、スクール水着にパレオ装着という、
恥じらい仕様がむしろ破壊力を増す結果に。

それに対してひばりはと言うと、
ビキニなのに色気ゼロという、ある意味貴重な感じに・・・

でも可愛いよ!

巻末のコメントで、氷川先生の今年の抱負は、
「水着 エロく」
とありますので、次の機会にはきっと、
スク水で恥じらうひばりの姿が見られることでしょう。

俺は待ってる、いつまでも。
posted by 山田工作 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2015

2015年01月05日

富士山さんは思春期 5巻

年末にインフルエンザで寝込んでしまい、
購読したものの放ったらかしになっていた、
「富士山さんは思春期」5巻の感想をば。



ゆっくりと季節が進むこの物語。
中学2年の初夏からはじまって、
秋が過ぎ、5巻では冬がやって来ました。

これまでの、解放感にあふれてたり、
イベントも目白押しだった季節とは打って変わって、
寒く、静かな季節の到来です。

必定、女子も男子も衣服を着込む状態となり、
お色気なんてものは遠い彼方に行ってしまったように思われますが、
密かに見え隠れする、そこはかとないお色気に焦点を当て、
心の奥底に潜むフェティッシュを刺激するのがこの作品。

冬にスカートと言えばタイツが重要アイテムで、
実際そこに焦点があてられたシーンも多かったのですが、
ここはひとつ、数少ない露出部位である「指」に注目。

富士山さんと上場くん

上場くんの手指の凍えを見て取って、
ハンドクリームを塗りっこする富士山さん。
お互いの指を絡ませるシーンは前半のハイライト。
これだけで結構ドキドキします。

そして後半、二人でコタツに入り、
寝たふりをしている富士山さんの足指に、
自分の足指を絡ませ、その後はふくらはぎから、
更に上部へと指を這わせていく上場くん。

富士山さんは思春期 5巻

とてもスリリングかつマニアックなエロスあふれるシーンで、
何と言うか、懐かしの名曲「春うらら」を彷彿とさせます。

他にも、学校の身体測定において、
女子がノーブラであることに男子一同興奮したり、

富士山さん ノーブラ

おばあちゃんの家でご馳走になったお菓子の味に、
何とも言えない表情になったりと、

おばあちゃんちのお菓子

時代が変わっても変わらずにあるものを、
しみじみと感じられるエピソードが幾つもありました。

読んでいるうちに、自分の中にある中二心が、
とても心地良く刺激されるのがわかります。

中学生というのは、子供と大人の間の時期で、
この頃に感じたこと、経験したことは、
その後の人生に大きく影響を及ぼすものです。

自分の中では、とっくに過ぎ去ってしまった過去ですが、
富士山さんと上場くんを通して、
架空の中学生活を味わうことができる。
そんな感覚がこの作品にはあります。

高校受験という、
少年少女にとっては人生の一大事を迎える、
中学3年生になるまであと少し。

富士山さんと上場くん、二人の関係にも、
これまで以上に色々な変化があることでしょう。

それがどんな風に描かれ、
それをどんな風に読むことが出来るのか。

これまでも面白かったのですが、
今後もより一層楽しみです。
posted by 山田工作 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2014