2013年11月28日

銀パーツのシンリャク

最近購読したコミックスをご紹介。


「愛蔵版 銀曜日のおとぎばなし」 2巻



先月の1巻に続いて今月は2巻が発売されました。

今巻の途中で第一部が終了し、そのまま第二部が開始。

スコット父子と小人族の未来のため、
文字通り飛び回っていたポーとリルフィーの姿は、
可愛らしくも切なく、しかし力強く、逞しくもありました。

第二部では主役がピーター少年に移ったことで、
ポーたちのポジションはマスコット的なものとなり、
その可愛らしさを十二分に発揮しております。

ポーとリルフィ

小さな体にはあまりに大き過ぎた試練を乗り越えて、
今は幸せを体いっぱいに表現しているポーの姿を見ていると、
こちらも幸せな気分になれて、とても良いですね。

この作品は、ポーたち小人や動物などの可愛らしさと、
シリアスでやや暗めのストーリーの対比というか、
それがもたらすコントラストが強く、
大人が読んでものめり込める作品となっています。

肝心のストーリーについては、
20数年ぶりに読むため色々と忘れていることが多く、
その分新鮮な気持ちで読むことができています。

1巻に続き、2巻も引きがドラマチックで、
3巻が出るのが今からとても楽しみです。


「シンリャクモノデ」 1巻



「あかねこの悪魔」の連載終了後、
竹本泉先生がコミックビームにて連載している作品の初コミックス。

「よみきりもの」と同じく一話完結の作品による短編集ながら、
お話に「侵略モノ」しばりという制限を設けていたり、
各話の終わりに次号予告漫画が付くといった、新しい試みがなされています。

まあ、そうは言っても、
いつも通りの竹本節な内容なワケですが。

長編作品に比べて、登場人物の掘り下げが難しい短編ですが、
一話ごとに登場人物が変わるため、コミックスになってみると、
お話やキャラクターのバリエーションが多くなり、
賑やかで楽しい本になるというメリットがあります。

魅力的なキャラが満載の一冊となっていますが、
今巻イチバン良いなと思ったのが、
女子高生の真弓有希子ちゃん。

有希子

ボーイッシュな髪型に、りりしい眉毛とメガネが特徴的。
普段、ベリショの女の子はあまり好みではないのですが、
彼女は、下級生の女の子に慕われる男前なところと、
小さな生き物を愛でる可愛らしさの両方が、
上手く一緒に納められている、魅力的なコでした。

ちなみに、コミックスカバー裏表紙も彼女のイラストとなっています。

更に超余談ですが、有希子ちゃんの名前は、
普通にIMEで変換できました。

漢字の名前の竹本キャラで、これは大変めずらしいことなのです。


「パーツのぱ」 9巻



週間連載作品ではあるものの、
一話あたり2〜4ページというフォーマットのこの作品。

それぞれのお話は緩やかに繋がっているものの、
話の中心がパーツショップの日常であるため、
どこから読んでもそれなりに楽しめる気軽さがあります。

長編作品とも、短編集とも違う魅力です。

それでも、全体に流れるストーリーもあるわけで、
それが最近の流れを見ていると、
終わりに向かって進んでいるように感じられるのが気になるところ。

10巻を区切りにするつもりなんでしょうか・・・

まあ、そんなことは気にしてもしょうがないので、
せっかく出た新刊ですし、心から楽しむのが吉でしょう。

幸いにも今巻では、天戸勇さんの色んな姿を楽しむことができます。

ドレスアップした天戸さん

ドレスアップした天戸さんや、

天戸さんの寝姿

天戸さんの寝姿も拝見できたり。

ただ、喜んでいたのも束の間、
1巻からずっと続いていた、
巻末のオマケ漫画が終了してしまいました。

これはやっぱり、10巻で終了の前フリなんですかねえ・・・
posted by 山田工作 at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2013年11月27日

12月の予定は未定

11月も押し迫ってきたので、
12月の新刊コミックをチェックしてみることに。

前半を見る限りでは、購入予定となるものはほとんど無く、
10月11月と購入量が多かったのが、
これでちょっと一息つけるかな、と思っていたら、
20日前後に、何冊もの購入予定になりそうなコミックスが。

大体、少ない月で5、6冊。
多めの月で、10〜15冊くらい、
新刊のコミックスを購入しています。

漫画系のブログを書いているヒトとしては、
まあ少ない方なのかな、と思っているのですが。

それでも、予定の他にイレギュラーで買うのが何冊かあったり、
古本で纏め買いをしたり、漫画以外も買うので、
それなりのイキオイで本は増えていきます。

時々、ある程度まとまった量の処分をしますが、
それでも増える量の方が勝っているため、
積んである本の山が段々と増えていきます。

ここはもういっそ腹をくくって、
この年末にドーンと片付けるか!


本棚を2つ3つ買って!



ところで、12月の新刊の中で一つ気になる本が。

 12月18日 県立地球防衛軍(1)


県立地球防衛軍」は大好きな漫画の一つで、
今でもベッドサイドの本棚に置いて、いつでも読めるようにしている、
いわゆる、「一軍」扱いの作品です。

それがまた、小学館から出るとな。

文庫かコンビにコミックかな? と思い、
小学館のサイトで調べてみたトコロ・・・

「まさかの、ほぼ完全復刻版!!」

「27年ぶりの1話16p描き下ろし」


なんですとー!?


こんなんもう、絶対買うしかないじゃないデスカ。



あああ、これでまた確実に一冊、
仕舞う場所を確保しなければならない本が増えてゆく・・・
posted by 山田工作 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2013年11月25日

鬼灯の嫁

「鬼灯の冷徹」11巻を購読。



地獄についてのあれやこれやを、
独自の解釈を交えながら、
独特の可愛らしさを持つ絵柄と、
ちょっと毒の効いたギャグで、
楽しく教えてくれるこの作品も、もう11巻。

さすがに週刊誌で連載していると、
コミックスの刊行ペースが早いですね。
って、以前も同じようなことを書いてますね。

「鬼灯」は書き込み密度が濃いめなので、
江口先生の負担は相当なモノでしょう。

それなのにコミックスには書き下ろしページが満載。
とてもウレシイ。でも、ちょっと心配。

とはいえ、応援することしかできません。
できればあまり無理をなさらず、
できるだけ健康に配慮して、
執筆を続けて頂けたらと思います。


さて、今巻では閻魔大王が鬼灯の縁結びを企む、
というエピソードがありました。

文字通り「仕事の鬼」である鬼灯も、
所帯を持てばちょっとでも丸くなり、
そうすれば閻魔大王も今よりラクになるのにな〜、
という理由からの行動でしたが、
結果はまあ実際読んでもらうとして、
そこでとても気になった1コマが。

鬼灯の嫁候補たち

ようは鬼灯の嫁候補一覧なコマなワケですが、
そうすると、このコマにいるキャラたちは独身ということになります。
そしてこの中に、五官王補佐官の樒さんの姿が。

樒さんといえば、8巻において、
揺るぎ無いほどの「日本のお母さん」っぷりを発揮しており、
てっきり子持ちの既婚者だと思っていましたが、独身とは。

「鬼灯」8巻より 樒さん

あれだけのお母さんっぷりで独身というのもスゴイですが、
ちょっと考えてみると、別の可能性もあるな、と思いました。

それは、シングルマザーという可能性。
であれば、既婚子持ちであっても、鬼灯の嫁候補たりえます。

実際のところ、樒さんであれば、
鬼灯の健康を相当気遣ってくれるでしょうし、
食事の面でも、心配は全くなくなるでしょう。

ただ、鬼灯自身がそういうモノを求めているかといえば、
多分全然求めていないでしょうし、
そもそも鬼灯と樒さんがラブラブになるという絵面が有り得ない。

更に言えば、この作品はラブ要素がほぼ皆無。
純然たるギャグ漫画であって、ラブコメではないんですよね。

今回の鬼灯への縁結びも、ラブ要素というよりは、
神様あるあるだったわけですし。

まあ変にラブ要素が増えて作風が変わるのもアレなので、
特別ラブがコメって欲しいワケでもありません。

ただ、繰り返しますが、江口先生には健康に気を付けて、
連載を続けていってほしいと願っております。


そう考えると、樒さんのようなヒトがお嫁さんに欲しいのは、
作者である江口先生なのかもしれませんね。

もしくは、先生の願望が生み出したキャラが樒さんなのか。

そうであるなら、上の樒のセリフは、
自らへの問いかけや励ましの表れなのでしょうか・・・



何だか、涙なくしては読めなくなりそうです。
posted by 山田工作 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2013年11月22日

コウモト

「どうなのっ河本さん!」3巻を購読。



地方では、コミックスの新刊は、
発売日より1日以上遅れて店頭に並ぶのが常です。

ですのでこの本も、発売日の翌日にツタヤに買いに行ったのですが、
どうにも見あたらないので店員さんに訊ねたところ、
なんと発売日に入荷し、売り切れたとのこと。

その後、2店回っても置いてなく、
4店目にしてやっとラスイチをゲット。
あやうく難民になるところでした。

入荷の読めないマイナー作品は必ず予約すべし

という鉄則を、改めて痛感すると共に、
さすがにアーススター作品は、
ツタヤであれば発売日にちゃんと入荷するんだなあと、
何か納得できた出来事でした。


今巻では、河本さんが女子プロレスに参戦します。
これはまあ、同じ雑誌の掲載作品である
世界でいちばん強くなりたい!
のアニメ化に絡んでのことなのかもしれませんが、
このプロレスシーンを読んでいるうちに、
ある漫画のあるキャラの、とあるシーンを連想しました。

ボクサーテツ

じゃりン子チエ」の、「テツ」こと竹本テツ。

彼がボクシングをしたり、相撲で化け物のような相手とやり合うシーンが、
リングで戦う河本さんの姿と、もののみごとにリンクしたのです。

テツ対デク登


「河本さん」について、これはどういったジャンルの作品なんだろうかと、
これまでずっと考えていました。

以前、この作品は河本さんをひたすら愛でる作品だとしましたが、
河本さんとテツが連想で繋がったとき、
「河本さん」と「チエ」は、作品自体が結構似ているなと思いました。

両作品は、物語の場所も時代も違いますが、
どちらも、実在していそうな街を舞台に、
主人公が営む飲食店を中心にして、
そこに関わる人たちの日常とドタバタを描くという、
日常系の作品です。

そしてそこに、「河本さん」では登場人物の奇抜なコスチューム、
「チエ」では小鉄やジュニアといった人間くさい猫という、
現実にはありえない要素を加えることで、
現実に起こる様々な問題をクリアしているというか、
より漫画らしさを増している、というトコロが、
両作品は似通っていると思った理由です。

電車に乗る河本


そうしてみると、これまでずっと違和感のあった、
「河本さん」のコミックスの帯にある、
「人情活劇」の文句にも納得がいきます。

「じゃりン子チエ」は、下町に暮らす人々の生活を、
相当デフォルメしながら、面白おかしく描くことで、
「笑い」をベースに、人情の面白みを感じる作品となっています。

「どうなのっ!河本さん」は、若者を中心とした生活の様子を、
今の時代感覚かつ目黒先生の独特な感性でもって描くことで、
21世紀版「じゃりン子チエ」を行こうとしているのだな、
という結論に達したワケです。


そんな妄想。
posted by 山田工作 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2013年11月20日

12冊ある!

「ねじまきカギュー」12巻を購読。



一見して、表紙のピンクっぽさが印象的。

ピンク髪の紫乃がいるからとはいえ、
こんなにピンクピンクしたカバーだったのは、かつて無いコト。

今までの表紙のカラーと比べてみようと、全巻並べてみました。

「カギュー」12巻セット

こうして見ると、全体的に青っぽい?

今巻のピンク色に違和感があるワケではないのですが、
今までに無い感じがするあたり、
何か中山先生の意識の変化があったのかなあ、
などど考えてみたり。


さて、今巻では生徒会長選挙が終了しました。

結果はあまりにもネタバレ過ぎるので書きませんが、
何にしても、大変面白い選挙戦でありました。

「カギュー」は基本、バトル漫画であり、
選挙もまた、戦いではあったのですが、
いつもの肉弾格闘戦とは違い、心理戦・情報戦の類であり、
新キャラが登場し、彼女らを中心に展開していたこともあって、
これまでとは違う雰囲気の戦いを楽しむことができました。

もともと、人の心の闇についての描写の多い作品だったので、
こういった、人の心の変化を描くような作風も、
先生には合っているのかもしれません。

まあ今回も最後は結局、大破壊だったわけですが。


ストーリーの本筋からは外れますが、
今巻でとても印象に残ったのが、
元生徒会副会長の、後上貞鳥・亜鳥の二人。

10巻にて理事長より詳しく語られていますが、
彼女たちの存在理由はあまりに残酷です。

それ故に自分たちの感情を抑え、
常に笑顔と怒りの表情を、それぞれの顔に貼り付けたまま、
黒と白のメイド服を見にまとい、
生徒会長の二千恵衿沙を支えることを、自らの役割としていた二人。

前巻で衿沙がカギューに敗れた後は、
入院した衿沙の世話をするため病室に付き添い、
その際、自分たちの制服とも言うべきメイド姿から私服姿になったのですが、
そんな二人の姿を見たとき、とても可愛らしく感じました。

貞鳥・亜鳥(11巻)

そして今巻では、二人の感情が激しく揺さぶられる出来事が相次ぎ、
その都度、素直に感情を表に出していた彼女たち。

貞鳥・亜鳥(12巻)

そんな二人の姿が、戦っているときよりもずっと素敵だったのです。


衿沙に付き従い、戦いの場に臨む彼女たちの姿は、
「影」というテーマ一色に彩られ、それはそれで美しいものでした。

貞鳥・亜鳥(9巻)

しかし「ねじまきカギュー」という作品は、
抑圧や束縛などからの「解放」が、
一つのテーマとして挙げられるような作品です。

今現在、貞鳥と亜鳥の二人は、
メイド服、感情の抑制、衿沙の影という、
何重もの自己規制から開放されており、
自分にとって、とても魅力的な存在になりました。

とても、ウレシく思います。



ですが、

「上げたら落とす」

もう絶対、これ以上ないってくらいに突き落とすのが、
「カギュー」でもあります。

幸いなるかな、物語は二人を残して、
新しい舞台へと移行していくようです。

願わくば、今しばらくの二人のシアワセを祈りつつ、
まあでも絶対、今後も結構酷いハナシが展開されるんだろうなあ、
とも思いつつ、続きを待つこととしましょう。




しかし本当に、「白黒」が似合う作品だなあと思うワケです。

この「カギュー」という作品は。
posted by 山田工作 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス2013