2017年06月13日

ワンフェスへの道 2017「焦燥」

今年の夏のワンフェスで出す予定の新作について、
数日前に版権許諾が下りました。
これで後は原型を仕上げるだけなのですが、
現状はこんな有様。

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インダストリアルクレイによる一次原型を、
シリコン型に取り、ポリパテに置き換えた状態ですが、
今のところ見事にバラバラです。

造形の修正やダボを作ったりしながら仕上げていきます。
今月中には表面処理も終えて、原型完成といきたいトコロ。

というか、予定ではもう完成しているはずだったのに、
実際は遅れに遅れております。
とはいえ、計画よりも遅れるのは毎年のことなので、
ある意味、予定通りだともいえます。
ダメな人間の思考です。

今回は塗装に時間をかけたかったのですが、
この先一体どうなることやら。
気ばかり焦る今日このごろです・・・
posted by 山田工作 at 21:55| Comment(0) | 模型造形

2017年05月31日

トクサツガガガ 10巻

「トクサツガガガ」10巻を購読しました。
ついに10巻、二桁巻数に到達です。



前巻の「駄作上映会」の続きから始まりましたが、
ここでちょっと衝撃的なひとコマが。

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ジャングルジムに足だけで逆さにぶら下がる北代さん。
軽く運動するために訪れた公園でのワンシーンですが、
仮にも20代の仲村さんが雲梯で根を上げていたのに比べて、
年上で、30歳を超している北代さんの何と身軽なことか。

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一緒に活動するドルオタ仲間のミヤビさんがまだ二十歳そこそこと若く、
そんな彼女と一緒にいることで肉体年齢が若く保たれているのか、
はたまた単純に北代さんの身体能力が高いだけなのか。
いずれにしても、北代さんの以外な一面を見ることができました。

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ヒトが身につけた能力というものは一朝一夕に得たものではなく、
多くの時間やお金を費やしたものなのだという、
当たり前だけど、自分以外については忘れてしまいがちな原則を、
自らの経験を基に教え諭してくれた北代さん。

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オタクな趣味に限らない、常に気を付けておくべきことを、
自身の経験と犠牲と献身でもって示してくれる北代さん。

厳しくも優しく、理解力も共感力も高く、
いつも的確なアドバイスをくれる北代さん。

仲村さんにとっては姉御のような存在であり、
吉田さんと並び、最早欠かせぬ存在となりました。

読者にとっても、この作品にとっても欠かせキャラであり、
今では自分にとって一番好きなキャラでもあります。

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仲村とじゃれ合い、あかんべをする北代さん。
こんな愛らしいシーンが見られるのは、
二人が共有する時を重ねてきたからこそ。

初登場あたりから仲村さんと和解するまでのエピソードも、
今振り返って読んでみるとまた味わい深い。
この作品が積み重ねてきた時間をじっくりと感じることができます。
ダテに10巻、続いてきたワケじゃないということですね。

時の流れという点では、今巻は作品内での時間経過も強く感じました。
これまでも、お祭りや夏休みといった季節行事はあったのですが、
今巻では冬が近づき、作品内作品である「ジュウショウワン」の、
次の作品が発表され、仲村さんが大いに狼狽えておりました。

「トクサツガガガ」という作品にとって、
「ジュウショウワン」は一番重要な存在です。
その終わりが近づいてきているということは、
この作品にも何らかの重要な変化が起こる兆しでもあります。

今巻の最後で、吉田さんに関する重大発表がありました。
その後の次巻予告は、全体に何だか切ない感じで、
仲村さんだけでなく、読者も心穏やかではいられない状況です。

引きが上手い連載作品というのは名作の証拠でもありますが、
こんな不安定な状況のまま、じっと続きを待たなければならないとは。

次の11巻が出るのは9月末。
4ヶ月も先なのです。

長ェ・・・。
posted by 山田工作 at 19:27| Comment(0) | コミックス2017

2017年05月25日

憂鬱くんとサキュバスさん 1巻

「憂鬱くんとサキュバスさん 」1巻を購読しました。



2016年9月に発売の本ですので今更感はあるのですが、
発売後しばらくしてから欲しくなった時にはもう売り切れ。
最近よくある、マイナー作品は発売直後に買わないと買えない、
という状態にはまり、長く品切れ状態となっていたのですが、
それが今年の4月に増刷がかかって、やっと購入できました。

ウェブで公開されている作品であり、
となりのヤングジャンプ」で全話読めますので、
未見の方はまずはそちらをどうぞ。

性行為により人間の精を食らう淫魔「サキュバス」。
彼女が魔界から人間界に来て標的に選んだのが、
過労による鬱で進退窮まっていた一人暮らしの青年。
鬱状態のため性欲が全く無くなっていた青年に対し、
彼女はあの手この手を使って性行為を迫ります。

こうして文字にするとかなり猥褻な感じがするのですが、
実際にはサキュバスが鬱についてきちんと学び、
適切な対応で彼を立ち直らせようと奮闘する作品であり、
ある意味、鬱な人とそれを支える人の闘病記となっています。

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とはいえ、主人公が淫魔で、彼女の最終目的は性行為なので、
露骨な下ネタが多い作品でもあるのですが、
作者のさかめがね先生の絵柄がシンプルで可愛らしいことと、
基本ギャグ漫画であることからイヤラシさがほとんど無く、
鬱を扱っているもののカラッとした作風であるため、
手軽に、気軽に鬱への対処法を知ることができます。

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「すみません」より「ありがとう」など、
重い鬱状態でなくとも、普段の生活で注意すべき心構えも多く、
読んでいてハッとさせられることも多い作品です。

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本が読めない、と落ち込む彼に勧めた絵本のタイトルが、
「100万回ふったべこ」であったり、

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テレビドラマのタイトルが「朝霞きた〜呪われし土地さいたま〜」だったり、

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プロ野球の球団名が「気持ちが動揺かぁぷ」だったりと、
細かくネタが仕込んであるところも読んでいて楽しい。

不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまうネタや、
ボトムズネタなどが複合的に仕込まれたコマなどは、
元がツイッター発祥の漫画らしさにあふれていますし、
鬱がテーマのギャグ漫画というのも、とても現代的であり、
今の時代だからこそ成立する作品でしょう。

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パン屋さんの名前が「パンデミック」なのもシャレが効いている。

主役がサキュバスであることも上手く活かされていて、
平気でバンバン下ネタをぶっこんでくるかと思えば、
実は純愛好きというサキュバスとしては特殊な性癖から、
しょっちゅう赤面している彼女はとても可愛らしく、
ラブコメが好きな人ならビビッとくることでしょう。

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過剰にエロが溢れている漫画に対するアンチテーゼというか、
とても皮肉が効いている作品だとも感じます。

秀逸なのが、鬱への理解が全く無い天使の存在。
神の御名において迷える子羊を救済すべく、
鬱な彼に対し無責任な励ましを並び立てるその姿は、
鬱について多少なりとも知る者からすれば、
害悪以外のナニモノでもありません。

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サキュバスに対し「出たな悪魔」と言い放ちますが、
いったいどっちが悪魔なのかと。

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「でも頑張れば頑張れますよね」
という圧倒的な負のパワーワード。

相手への理解を深めようとせず、自分の言いたいことだけを言う。
自分の考える「あるべき姿」となることだけを相手に求め、
原因や社会背景に想いを巡らせることも無ければ、
具体的な問題解決の方法を提示することもしない。
無責任な「善意」や「社会規範」の具象化が天使なあたり、
現代社会への皮肉も効いています。

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天使が巨乳、淫魔が貧乳というのも何かの皮肉でしょうか。

いえ別に巨乳が良くて貧乳が悪いとか、
そういうことを言っているワケではなくてですね・・・


コミックスには描き下ろしも収録されており、
カバー下にも魅力的な隠し絵があり、
一冊の本にまとまったことで、読みやすく読み応えもある。

手に入れるのは遅くなりましたが、購入できて良かった。
そう思えるコミックスでした。
posted by 山田工作 at 22:33| Comment(0) | コミックス2016

2017年05月23日

すこしふしぎな小松さん

すこしふしぎな小松さん」を購読しました。



大井昌和先生による1巻読み切りの作品。
こちらのサイトで試し読みができます。

SF小説好きな女子高生、小松さんが主人公。
小松さんのSF小説への熱い想いと、
SFにまつわる様々なエピソードが中心の作品で、
お話の中にはいくつものSF小説が出てきます。

SF小説が出てくる漫画としては、
バーナード嬢曰く。」をパッと思い浮かべますが、
「小松さん」と「ド嬢」では見た目も内容も大きく異なります。

「ド嬢」はSF小説を含む読書全般を扱った作品で、
「読書」という行為をネタにしたギャグ漫画です。
絵柄はヘタウマと言ってもよく、絵そのものを見せるよりは、
ネタの面白さと登場人物たちの人間関係で読ませる作品です。

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それに比べて「小松さん」は、まず絵で見せます。
大井先生は多作なベテラン漫画家であり、
独自の魅力ある画風には多くのファンがいます。

大井先生の描く小松さんの魅力がこの作品の基本であり、
SF小説が好きでたまらない小松さんを通じて、
様々なSF小説が紹介されています。

この、SF作品の紹介と、SF好きな小松さんの日常の様子、
そして小松さんとその周囲にいる人たちの関係が、
大井先生の確かな絵と構成によって、活き活きと描かれています。

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達人の動きは自然と円を描くという。
小松さんの手は色んな場面で円を描きます。
本を探す際も円運動です。

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SF小説について熱をこめて語る小松さん。
同じSF仲間とのSF談義で張り合う小松さん。
SF映画に釣られて男子の部屋にノコノコと上がり込み、
それを指摘されてわたわた慌てる小松さん。

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小松さんはちっちゃくて可愛らしい眼鏡女子ですが、
他に登場する女性キャラたちは皆グラマー。
なのですが、何というかこう・・・

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こういう無駄におっぱいな感じもまた大井流。
一冊読み切りの作品ではありますが、
大井先生のエッセンスがぎゅっと詰まった一冊です。

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時々挿入されるSF小説のイラストも素敵。
巻末のSF大会への参加エピソードも素晴らしい。
見どころ満載、読み応えいっぱいなコミックスでした。
posted by 山田工作 at 22:03| Comment(0) | コミックス2017

2017年05月18日

青春しょんぼりクラブ 14巻

「青春しょんぼりクラブ」14巻を購読しました。



晴れて公認カップルとなったにまと隠岐島。
とはいえ、恋愛不幸体質の二人が付き合うとなれば、
平穏無事とはいかないのが世の常ラブコメの常。
色んな出来事が起こり、不安を感じたり心配になったり。
やはり恋愛というのは一筋縄ではいきません。
そしてそれが(端で見ていて)面白いトコロでもあります。

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「両想いイコールハッピーエンドという認識が甘いんです」
と、にまの不安をさらに煽る依子ちゃん容赦ナシ。
まあそれもこれも、にまと隠岐島の仲を確信し、
何よりにまのこと信用している依子だからこそ言えるのでしょう。

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前の巻の記事でも書きましたが、
にまと依子が仲が良いのが本当に嬉しい。
この二人のツーショットこそがこの作品の最大の魅力。
今巻では至る所でそれが見ることができます。

中でも「これまでのあゆみ」ページの青心研の4人のイラスト、
そこでの顔をくっつけ合うにまと依子の何と愛らしいことか。
いろいろいろいろいろいろあって、ちょっと離れたりもして、
それでもまた一緒にいる二人の仲の良さをしっかりと感じる、
素晴らしい、とても良いイラストでした。

さて、にまと隠岐島の二人が付き合う様子がメインの今巻。
相思相愛の二人の仲睦まじい様を見るのは嫌いでは無いのですが、
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ラブコメ好きとしては、くっつきそうでくっつかなかったり、
これからどうなるのかという二人の方が気になるワケで。

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津和野くんとの会話で、珍しく動揺していた香菜ちゃん。
ツンデレだけどツンばかりでほとんどデレが無い、
クールビューティな香菜ちゃんのこういうシーンは珍しい。

この二人、相変わらず幼馴染みという曖昧な関係のままですが、
今後変化はあるのでしょうか。
香菜ちゃんがデレる姿というのも想像しづらいですが、
実は津和野くんのデレ姿の方がもっと想像しづらい。
今後どういう風に進展していくのか気になるところ。

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何より気になるのが、依子と日御崎の関係。
意識して距離を取りたがっている依子と、
そんなことはおかまいなしにグイグイ来る日御崎。
デレる依子というのも想像できないのですが、
かといって、この妙な距離間のままというのもどうなのか。

日御崎はともかく、依子ちゃんには幸せになって欲しい。
そしていつまでもにまと一緒に笑っていて欲しい。
そうあって欲しいと願うばかりです。

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麗亜センパイもちょこっとだけど登場。
依子や香菜とも違う、厳しめの突っ込み役という、
独自のポジションに収まった彼女ですが、
出来れば今後もうちょっと目立つ活躍が欲しいところです。

今回残念だったのが、生徒会副会長の乃木巴さんが登場しなかったこと。
トモちゃんとナオくんのバカップルっぷりはいっそ清々しく、
美人でお堅い副会長のデレる姿はとても好きなので、
次巻ではきっと見られることを期待したい。

期待してばかりなのですが、
それもこれも、まだ続きが読めるからこそ。
今巻で最終巻というのも覚悟していたので、
更なる続きが読めるというのは、
喜び以外の何ものでもありません。

ゆっくりじっくり、色々と期待しながら、
次巻を楽しみにしていようと思います。
posted by 山田工作 at 22:38| Comment(0) | コミックス2017