2020年07月12日

邦キチ! 映子さん Season4

「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season4」を購読しました。



様々な映画を独自の視点で紹介してくるこの作品。
今までは1冊の中に何本かは見たことのある映画があったのですが、
今巻では遂に見たことのある映画の話が1本もナシ。
唯一、ほんのちょっとだけ取り上げられていた、
バビロンの黄金伝説」は見たことがありますが、
話の中のメイン扱いの作品では一つもありませんでした。

通常、映画紹介というのは、見たことのない映画について、
今後見るかどうかを判断するために読むものなのでしょうが、
邦キチ」は映画紹介の基本が「おもしろポイント」にあるので、
見たことのある映画のプレゼンの方が、どこに共感したか、
または自分とはどう違った観点で楽しんでいるのか、
という点でより楽しめるという不思議な特徴があります。

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とはいえ、見たことのない映画の紹介も大変面白く、
有名無名問わず様々な作品が紹介されているため、
世の中にはこんな奇想天外な映画もあるのかと、
まだ見ぬ世界が楽しめるのも本作の魅力。

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今巻で一番衝撃的だったのがこの「縦にかばう」。
一体何の事かと思うでしょうが、実際に読んでもよく分からない。
それでも笑ってしまうあたり、ギャグ漫画としても一級品です。

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瓶底メガネを外したら美少女だった」という、
古典的なギャグを臆面もなくぶち込んできたり、
プリキュアネタなのに「例えが昭和」という、
若い人にも中年にも通じるネタがあったりと、
対象年齢の幅広さも素晴らしい。

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個人的には、最新の「シティハンター」映画に絡んで、
原作やアニメ版、はてはジャッキー・チェン版にも言及しつつ、
Get Wild」をネタの中心に据えていたり、
やたらと数はあるのに話題にもならず印象も薄い、
「ゲーム原作映画」の回があったのが嬉しい所でした。

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また、映画ネタに限らず、登場人物たちの口を借りて語られる、
何か名言っぽいセリフの数々もこの作品の魅力です。

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自己啓発系の本を読もうとしている邦キチに対し、
部長の小谷洋一が長考に沈んだ際のこの描写では、
彼の邦キチへの恋愛感情とは別の、しかし強い愛を感じつつ、
効率を優先するような生き方に流れていくのではなく、
「好き」を貫いて行ってほしいという熱いメッセージを感じました。

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また「ヲタクに恋いは難しい」について特撮部の御影が語った、
「あの手の映画ってのはなぁ・・・」以降のセリフ。
映画を紹介する作品で「目が潰れるぞ」と言える強さ。
しっかりしたキャラ作りと共に、作者自身の姿勢が窺え、
よりファンになる良いシーンでありました。

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さらに、エンタメ系映画好きな石破マリア嬢の語った、
「私たちはコンテンツに騙されたいんですよ!」という名言と、
その後の「お金なら積みますし!」というセリフ。

このセリフからパッと思い浮かんだのは「ディズニーランド」。
広大な土地に膨大な手間と金を投入して作られた「夢の国」は、
そこに入るだけでも結構な金額がかかるだけでなく、
その中でもあらゆる場面でお金が吸い取られていく。
にも関わらず、多くの人たちが喜んでお金を払っている。
お金を使わせる側と使う側の双方が全力を出している感のある、
正に最強のエンタメコンテンツと言えるでしょう。

エンターテインメントが商業活動である以上、
お金の問題は避けて通ることはできません。
前回のラジオの話でもちょこっと触れましたが、
あるコンテンツが供給を続けていくためには、
それに対する消費者の支出が必要となってきます。

ディズニーランドは行くのも大変でお金も掛かりますが、
漫画はコミックスを数百円出して購読することで、
そのコンテンツを支えることが出来ます。

自分が好きなコンテンツを守るためには、お金を出す。
何とも生々しい言い方ではありますが、大事なことなのです。


posted by 山田工作 at 17:43| Comment(0) | コミックス2020

2020年07月01日

FM PORT

今朝、いつも通りに出勤して、
いつもの社用車に乗りラジオを点ける。
しかし、いつものラジオ番組は流れてこず、
ただ「ザー」という音がするだけでした。

昨日、6月30日をもって、
新潟のラジオ局「FM PORT」は停波、閉局となりました。

開局からの19年間、ずっと聴いてきたラジオ局が、
仕事の時に聴いていたお気に入りの番組が、
もう二度と聴くことができない。
初めて停波のお知らせを聞いた時もショックでしたが、
いざ本当に聞けなくなってしまった今、
何とも言えない寂しさを感じています。

水のように、空気のように
いつもそこにあると思っていたのものが、
ある日を境にプッツリと消え去ってしまう。
そんな悲しい経験はしたくはありませんが、これが現実。

そもそもラジオ局が無くなるという経験自体が初めてで、
情報インフラであっても民間企業である以上、
利益が出せなければ消えるしかないのだという現実を、
まざまざと思い知らされた感じがしています。

ラジオがメインテーマの漫画作品「波よ聞いてくれ」も、
こんな風にプッツリ終わってしまうのではないか、
そんな不安を覚えずにはおられません。

こういう事態を避けるためにはどうすれば良かったのか。
正直、ラジオ局という大きな組織を支えるために、
一個人が出来る事があるのかどうかすら分かりません。

でも、漫画は読者の一人一人が買い支えることで、
作品が続けられるということは分かっています。

好きな作品が不本意な終わり方を迎えずに済むよう、
好きな作品のコミックスを購読することを、
これからも続けていこうと思った次第です。



posted by 山田工作 at 19:55| Comment(0) | 日記

2020年06月25日

さよなら私のクラマー 12巻

「さよなら私のクラマー」12巻を購読しました。



前巻の最後のページで決まった田勢のヘディングシュート。
そのシーンの再現から始まった今巻でしたが、
まさに「田勢恵梨子フェス」と言えるような内容でした。

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最前線で得点を決めたかと思えば、
中盤の底で守備を統率したりもする。
大車輪の活躍でチームを引っ張る田勢の姿は、
インターハイチャンピオンである興蓮館高校の、
レギュラー選手たちにも強い印象を与えました。

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思えば田勢は初登場の1巻の時点で、
同じ埼玉県内の強豪校、浦和邦成のチカから、
「器用な選手」と評価されていました。
そして「完全に高校選び間違えたわ」とも。

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どんなポジションもこなせるような能力のある彼女が、
なぜ「カモネギワラビ」とまで言われた弱小校に入学したのか。

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能見コーチでなくとも疑問に思うところですが、
その答えは能見コーチ自身にありました。

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ちびっ子時代の田勢再び。
しかも今回は宮坂も一緒に登場。素晴らしい。

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ちびっ子の頃に参加したサッカー教室で、
当時日本代表のエースストライカーだった能見に触れ、
他の多くのサッカー少女と同じように彼女に憧れ、
その彼女がコーチに就任するという噂を信じて、
弱小だった蕨青南に入学しサッカーを続けた田勢。

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中学時代の田勢。
今よりちょっとだけ髪が短いですね。
宮坂も後ろ髪をアップにまとめています。
今巻ではちびっ子姿や中学生の頃が見れたりと、
本当に素晴らしい嬉しい演出がそこかしこに。

ところで表紙絵の田勢と宮坂と一緒にいる、
つり目気味の横顔の女の子は一体誰なのか。
パッと見、2年生に似たような娘はおらず、
とても気になるトコロではあります。

閑話休題。

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能見と一緒にサッカーがしたい。
それだけを目標に蕨青南に進学してサッカーを続け、
苦しい事、くやしい思いもたくさんしてきた田勢。

見事に念願が叶い、頼もしい仲間たちにも恵まれ、
インターハイでは地区予選突破を果たしました。
県大会では浦和邦成に敗退しましたが、
その後参戦したJKFBインターリーグで決勝まで進み、
インハイ日本一のチームと互角に戦いを繰り広げるまでに至り、
試合後には相手のキャプテン、来栖からも強敵認定されました。

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これは勿論、田勢一人の力で成し遂げたわけではありません。
ですが、上級生の一斉退部という危機的状況にもめげず、
能見がコーチとして来ることを心の支えに頑張った田勢の姿が、
今の1年生たちの蕨青南への進学に繋がっていることを考えると、
田勢がいたからこそ今のワラビーズができあがったと言えます。

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一人のサッカー少女が日本代表のエースストライカーに憧れ、
その人と一緒にサッカーをする事を諦めずに走り続けた結果、
周囲の人たちを巻き込み、多くの人たちに影響を与え、
弱小チームを日本一のチームを渡り合うまでに変化させました。

夢を信じれば叶うわけではありませんが、
自分の夢を信じて頑張り続けた少女が、
見事にそれを結実させて見せる。

そんな素晴らしい物語が描かれた12巻でありました。

posted by 山田工作 at 22:53| Comment(0) | コミックス2020

2020年06月18日

プロジェクトEGG、始めました

プロジェクトEGG」をご存じでしょうか。
詳しくはWIKIを見てもらえば分かるのですが、
主に1980〜90年代のパソコンゲームを有料で配信するサービスで、
少年時代にパソゲーに憧れつつも様々な理由で遊ぶことができず、
雑誌の記事でしかパソゲーを知らなかった中年にとっては、
まさにうってつけのサービスなのです。

自分も少年時代に「テクノポリス」や「ポプコム」、
ログイン」や「アソコン」などの雑誌を何度も読み返し、
電気屋のPCで流れるゲームデモを飽きもせず眺めていたものでした。

当時雑誌を見て憧れ、遊びたくても遊べなかったゲームが、
数百円で自分のPCにダウンロードして遊ぶことができる。
そんなサービスなら直ぐにでも利用するだろうと思いきや、
今現在に至るまで、ずっと利用してきませんでした。

その理由は、サービス利用にかかる毎月の会員登録料。
プロジェクトEGGでゲームを遊ぶためには、
ダウンロードするソフトの代金だけでなく、
毎月500円(税抜)の費用が必要となるのです。

たったの500円。
社会人にしてみれば、普段の交通費や食費などと比べて、
それほど負担の大きい金額ではありません。
しかしその500円が毎月、継続的に引き落とされる。
これが心理的に、非常に大きなネックとなり、
かれこれもう10年以上は利用に二の足を踏んでいました。

それが先日、コロナウィルスによるステイホーム支援として、
ソフトの大幅な値引きキャンペーンが始まりました。
何と、ほとんどのソフトが半額程度で購入できるというのです。

これはもう、今回を逃せば永久に利用しないに違いない。
ネックになっていた毎月の登録料に関しては、
ソフトを何本も買えば割引分で何ヶ月分もペイできる、
それぐらい欲しい、遊びたいゲームがたくさんあるんだ!
と自分に言い聞かせ、ようやく利用を決めたのでした。

さて、前置きが長くなりましたが、
今回は数多くあるゲームソフトの中から、
個人的に気になっているソフトを紹介します。

オホーツクに消ゆ」(PC-8801)

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1984年にアスキーから発売されたアドベンチャーゲーム。
WIKIがあるくらい有名な作品で、ファミコンにも移植されました。
このFC版を遊んだことのある人は結構いると思いますが、
88版を当時実機で遊んだという方は、それほど多くないのでは。
FC版の荒井清和画伯の描くコミカルな絵柄とは違う、
暗く陰鬱な雰囲気のある88版は、雑誌で見ていても印象的で、
いつか実際に遊んでみたいと思っていました。

獣神ローガス」(PC-9801)

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今度はかなりマイナーなゲームですが、
ゲームカタログでは良作として紹介されていました。
雑誌の記事ではロボットの姿が印象的で、
あまりアクションゲーム向きではないPCー98ながら、
操作性は良好で、SLGやRPG的な要素もあり、
かなり遊び応えのある作品だということです。
98はエプソンのコンパチ機を持っていましたが、
購入した頃にはもうこのゲームの存在は遠くなっており、
当時実際にプレイすることはありませんでした。
これも是非チャレンジしてみたいと思います。

SUPERバトルスキンパニック」(PC-9801)

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ガイナックス制作の脱衣カードバトルゲーム。
今の目で見てもレベルの高いグラフィックが売りですが、
この後、更にグラフィックが強化された9821版が登場しました。
しかし自分の持っていたPCでは9821版を遊ぶことはできず、
さりとて今更グラフィックで劣る98版を買ってもなあと、
結局手を出さず仕舞いでした。
今改めて、当時のガイナックス感を味わってみたいと思います。

パワードール」(PC-9801)
パワードール2」(PC-9801)

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美少女+SLGという、オタクを狙い撃ちしたような作品で、
これはリアルタイムで購入して実機で遊んでいました。
しかし当時は軍事的な事に関して全くの無知で、
榴弾徹甲弾の違いや、索敵の重要性など分からない事だらけ。
あまりの難しさに結局投げ出してしまいました。
しかし「ガールズアンドパンツァー」を見た今なら、
少しはこのゲームの軍事的な部分も理解できるはず。
今こそリベンジです。

ウィバーン」(PC-8801)

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またもやロボットものです。
どうもレトロ感とロボットは切っても切れない関係のようです。
ロボットに乗って3D表示のマップを移動して敵を倒すという、
最近ではあまり見なくなったタイプのアクションRPGです。
ネットで画像検索すると出てくる女の子に会いたいという、
ヨコシマかつしょうもない理由で遊びたいのですが、
それも立派な動機だと思うのですが、どうでしょうか。

サイコワールド」(MSX2)

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偶然見つけ、女の子が主人公という事で興味を持ったのですが、
MSXのアクションゲームとしてはかなり良い出来らしく、
ゲームギア用にリメイクされている事などから、
がぜん興味が湧いた作品です。
今回プロジェクトEGGを始める気になった作品でもあるので、
これは必ずプレイし、頑張ってクリアしたいと思います。

セイレーン」(PC-8801)

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はーりぃふぉっくす」(PC-8801)

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カサブランカに愛を」(PC-8801)

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いずれもアドベンチャーゲームです。
80年代のパソゲーはADVがとても多く、
雑誌でもかなり紹介されていましたが、
記事であらすじを知ることはできても、
エンディングまでは当然書かれていませんでした。
今ではネットでそのストーリーや結末を知ることはできますが、
どうせならゲームを通して知りたいなあと。

この他にも気になるゲームはたくさんありますし、
昔遊んだゲームでやり直したい作品も結構あります。
どれだけ遊べるかは分かりませんが、せっかく入会したのだし、
出来る限りプレイしてみたいと思っています。

セールの期限は7月6日まで。
気になった方は一緒に始めてみては?


posted by 山田工作 at 20:20| Comment(0) | ゲーム

2020年06月15日

僕の心のヤバイやつ 3巻 + トクサツガガガ 19巻

「僕の心のヤバイやつ」3巻を購読しました。



中学生でアイドルでスタイル抜群の美少女、山田杏奈と、
彼女の同級生でクラス1の陰キャ男子、市川京太郎の、
二人の関係性の変化を描いたこの作品。

1巻では、それまで接点のなかった二人の間に関係性が生じるまでを、
2巻では、次第に近づいていく二人の関係の変化を描いていました。
そして今巻、二人の関係がどうなったかと言えば、
もはや全編、山田と市川がイチャコラしているだけなのでした。

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そしてそんな二人のやりとりが、激しく感情を刺激する。
読んでいて顔に出るニヤニヤを止めることができず、
その一方で、とても胸がキュンキュンしてくる。
これがあの「尊くてしんどい」というヤツなのか。

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ただ中学生の男女がイチャついてるだけなら、
それほど尊みを感じることはありません。
では何故この二人からは尊みを感じるのか。
それはこの二人がダブルヒロインだからです。
この作品におけるヒロインは間違いなく山田なのですが、
主人公である市川もまたヒロインなのだと自分は考えます。

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この「市川=ヒロイン説」は前巻の記事でも少し触れましたが、
今巻では山田が市川に壁ドンするシーンがあったり、
風邪のお見舞いにきた山田に市川がもたれかかったりと、
より一層、市川のヒロインムーブが溢れています。

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市川の「初めての女」になれなかった事に、
静かに、しかし激しく腹を立てている山田。
自分が愛おしく感じる存在が奪われる事は許さない。
山田にとって、市川は間違いなくヒロインなのです。

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大きめのジャージを着ている市川と、それをイジる山田。
このシーンで分かるように、山田の方がかなり背が高い。
そのせいもあってか、山田の市川への好意には、
物静かで博識で、いざという時頼りになる存在と、
可愛らしさを感じる愛おしい存在が混在していて、
そのため市川への距離感がバグってしまっています。

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自分が出演する映画の台詞の練習ため、市川を用具室に連れ込む山田。
座って開いた足の間に市川が入り、距離もとても近いのですが、
山田にはそれを一向に気にする様子がありません。

一方で市川には、この距離の近さの意味が分からない。
クラス内カーストの最底辺にいる自分なんかが、
学校中の人気者である山田に触れることなどおこがましいし、
ましてや山田が自分に好意を持つことなどあり得ない。

そう思い込んでいた自分の気持ちと、
山田の自分への態度から混乱をきたし、
そこに生じる束の間の絶望と、急速な和解。

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このジェットコースターのような急激な感情の揺れは、
まさに恋愛少女漫画のヒロインそのもの。

こういう内面までもつぶさに描かれている市川は、
とても主人公的であると同時に、とてもヒロイン的です。

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漫画の種類もキャラクターも全然違うのですが、
市川が「ベルばら」のオスカルのように感じられる、
と言ったら言い過ぎでしょうか。

この作品では、主人公の市川はモノローグが多いので、
そのキャラクターや思考が共有しやすいのですが、
山田にはそれが全く無いため、彼女の思考については、
描かれている表情や言動から窺うしかありません。
その点では、読者も市川と立場はそう変わらないといえます。

二人のやりとりにニヤニヤしながらも、
山田の真意が分からずにやきもきする。
そんな二人の関係のもどかしさが楽しい。
これから先もじっくりと味わいたい作品です。


「トクサツガガガ」19巻も購読しました。



雑誌連載は先頃めでたく終了となりましたが、
コミックスはもう少しだけ続きます。

前々巻で決着した仲村さんの母親との確執。
今巻ではその後日談というようなエピソードで始まりましたが、
ここでカメラマン吉田が大活躍。

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カメラという特技を活かして仲村さんの手助けをし、
ついでに自分の祖母の趣味仲間を増やす活動を行い、
さらにはちゃっかり自分の日銭稼ぎもするという鮮やかさ。

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これまで仲村さんは吉田さんに数多くの場面で助けてもらい、
特撮オタクを続けていく支えにもなってもらいました。
1巻から登場していた名脇役の吉田さんなくして、
この名作はあり得なかったと言っても過言ではありません。

その吉田さんによって、仲村さんと母とエピソードが終わりを迎える。
思えば、仲村さんと母親の関係も1巻から描かれてきた重要なテーマ。
それがこういう形でエピローグとして描かれたのは、
何だかとても良い仕舞い方だったように感じました。

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そしてお話は、やはり1巻から登場していた、
ダミアン少年のエピソードへと続きます。
紆余曲折あった仲村とダミアン少年の関係は、
一体どのような結末を迎えるのか。

最終巻がとても待ち遠しくもあり、
少し寂しくもあり・・・。
今はそんな気持ちです。

posted by 山田工作 at 19:51| Comment(0) | コミックス2020
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